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子連れ竜生録  作者: こるり
25/48

~二十二里霧中~  ミルエラの焦りとおもい (*ミルエラ視点付き*)

ちょっち、叱咤激励されて産まれた新キャラかも・・・・・

 で、宴会場へいってみるや女性陣が諸手をあげて歓迎していてその中心には見覚えのある女性が立っていた。

 かなり着飾って、お化粧もばっちりめかしこんではいるけども、ちょっと董のたった、つまりは歳が自分より上に思えた女性。

 確か、昨日、ルネが助けた人だったような・・・・

 なんか、ほんとうに場の中心にいるって感じだし、こちらを見つつもいろいろと周りに指示を出しているとなると・・・ひょっとして偉い人?

 その人が指示を軽く出し終えるや、こちらへ来た。

 何故か、助けたルネの方へではなく、自分の方へ。

 ルネかと思ったのに・・・・なぜ?

 ルネはルネで他の女性に囲まれているが・・・・うーぬ・・・・

 まぁ、どうも会話はそれなりにはずませようとしてるみたいだし、乗るだけ乗ってみようかな・・・

 飲み物とお食事と一緒に、ひかれたご座のようなマットの上に腰掛けた。

 ただ、宴席ゆえに赤子も一緒はどうかと思ったが、ところどころに小さな子もいるし、現在一緒にいるあのルネに助けられた女性、ミルエラと自己紹介される、から保母さんたちに任せてみてはと温和な笑みで言われ、自分たちの歓迎会であるのならこれも我慢かと渋々、ながらも目に届く位置にいることを確認してヒィロちゃんを保母さんの手に委ねた。

 すわ、泣き出さないかと心配はしたが、機嫌よさそうにしている。

 ちょっとほっとした。イヤイヤ期に入っていたらわけもなく泣き出し、また霧を発生されたらここにいるどころの騒ぎではなくなるのだから。

 それにどうも月齢からしてヒィロちゃんよりも下の子もいるようだし、こうした場にいるからにはだいじょうぶだいじょうぶ、そう心に念じながら、歓迎会の輪へと入っていった。

 


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 

 やっと、やっと会えましたわ。うふふ。

 少し緊張しているようだけどここは年上の魅力で、余裕でもっていかなきゃ。

 そして、いずれは・・・・ぐふふ

 はじめておあいしたのは、そう、あのルネ様に助けていただいた時のあの瞬間。お会いしたというよりはお見かけした、ですけども。

 私はあのときはルネ様ほど素敵な人はいらっしゃらないと思っていましたのに少し離れたときにまたルネ様が誰かに対峙して、その様子を太めの木の陰からそっと目を凝らして見て、背筋に電流が走りましたわ。

 赤子の鳴き声とともに手をすらりとあげてあのルネ様と対峙した凛々しい姿。

 抵抗しない姿勢を示すとともに一歩も引かないお姿。赤子を抱いてそれを守ろうとするお姿。

 赤子の鳴き声しか聞こえはしなかったけど何かをお話されているけどその目線は一切そらさない意志の強さは思わず赤面してしまいましたわ。

 そして、その直後、煙のようなものが突然湧き出し、周囲をおおうと、何が何だかわからないまま、それは終わっていた。

 ただ、霧が晴れたときにはなぜかお互い笑い合っていた。

 それも至近で。

 どきどきしました。

 その瞬間から、私はあの人に恋をしたといっても過言ではありませんですわ。

 この胸のたかなり、嘘ではありませんわ。

 あの、カッコイイルネ様と並びたち、男同士何かを決意する様子。とても、とても素敵に思えましたわ。

 そのあとは、二人のあとをこっそりとつけてもとから知っていて向かっていた、ルネ様とお話したくてつい知っていることを黙っていた避難所へとつき、二人が赤ちゃん用ルームに入っていくとき、もしや、母親がいないのではと希望を抱いた。

 そして、その後ルネ様からの報告をきいてどうも母親がいないことをお父様から聞きつけて決心しましたわ。

 


 是非あの子の母親になってあの方の、ラス様の妻の座を手に入れようと。



 もう私も嫁ぐことなく30を越えてもう諦めがありましたわ。

 昔はそれはもてましたけど、でも、ちやほやされてるうちは「いつか結婚できるだろうな」と漠然とおもっていて村長の娘であるというステータスもあって、だいじょうぶと思っていました。けど、いつしか仕事を手伝うようになり、それがちょっと楽しくなって恋愛よりも経営にと興味が移り、もういっかなと思った時には気がついた時にははや三十路。

 父からは縁談を進められることもあったけど、若い時にもてていたことの意地からつっぱねていましたわ。

 でも、三十路になったあたりから、父から縁談の話もなくなっていき、それを改めて思って少し焦り始めましたわ。

 でもでもでも、私だってまた身を焦がすほどの恋愛はしたいし、恋愛結婚でもってその身を将来の夫に尽くしたいですわ。

 ただ、周りの同年代の男は当然すでに身を固めているし、同じく女も女友達たちも既に幾人もの子持ちの身。

 年下に行くにも、適齢期は15からせいぜいいって24のこのご時勢。すでに恋人の一人や二人はいるような子ばかり。それより下は・・・・・犯罪ですわ。

 ただ、そういう周りの子達からは『頼れるねえさん』といろいろ悩みや相談を持ちかけてきてはそれを解決もしてあげてきた子達だし、ときには私がしたいと切望していた恋愛に関してまで後押ししたりしてあげたこともあったわ。

 内心、自分ができないことにけっこう複雑な気持ちを抱きましたけど。

 こんちくしょうって思った時もありましたけど。

 私を好きって言ったのにあんなのと・・・・ぶつぶつ




 はっ、つい、思いだしでぶつぶついってしまいましたわ。

 ラス様は変なお気持ちになったりしないでしょうか。

 まぁ、柔和な微笑みで返してくださっているからだいじょうぶでしょう 



 ただ、まぁ、ラス様にあえたことには感謝な争いですけど、仕事は積もって大変になりそうなことにはため息がでますわ。

 例によって例のごとく、この辺いったいでよくある争いが起こり、護衛で頼んでいたはずの領主からの兵が遅れて村が焼き討ちに会いましたがもともとは一時的な鉱夫の町。遅れた場合の対処手段もこうして国家間の安全保護条例に基づいた避難所をたてていたので十分。

 それにあのくらいの村ならすぐに立て直しがききますもの。

 ただ犠牲が出たのは苦しいところですわ。

 いくら万全の対策を立てていてイレギュラーは発生してしまいますもの。

 そして、そのイレギュラーの中に私が追い立てられたのもあったりしたけども・・・・・



 そのおかげで、ラス様の存在をいち早くしって、彼のそばによれるいい位置を確保することができた。

 みな、独身のものはルネ様の存在があったからそちらへと傾きやすいものだけど、いまだ知られていなかったラス様の、こういってはなにかもしれませんが壁役として大いに役立ってもらいますわ。

 それにあのとき、煙を出したのがもしラス様で、それにもかかわらず、あのルネ様をとりひしげるだけの力をお持ちなら、この村にお招きするメリットは十二分にありますわ。

 ルネ様は森林官としてだけでない。



 あの南方最強を誇る公室親衛隊に史上最年少で入った逸材の方。

 力も知恵も他の王国郡の近衛よりも一歩も二歩も抜きん出た存在たちの中でもより若くエリート街道をひた走れるような存在。

 それゆえに高嶺の花である。

 そして、そのルネ様はいずれは任期があと一年しかなくそれが終われば、公国へと帰ってしまわれる身。

 それに引き換えラス様はどうも移住を検討されている方。


 ルネ様に匹敵するだけの力があり、かつ、その美貌も並び立つ。

 現にこっちをちらちらとみる女性の姿もあるけど、べーですわ。

 この人は私が先につばつけたんですもの。




 だから、逃しませんわよ、ラス様。


 うふふふふ・・・・



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


 なんか妙に背筋がぞわっとしたけど、柔和な笑みを浮かべているミルエラさんを見て気のせいかと首をふった。

 妙に密着してきているようだけど、よくわからん。

 まぁ、移民に積極的だし、村の人口を得るためにハニートラップでもかけているのかもしれない。

 それなのにミルエラさん以外にあまり周りによってくる女性はいないし、よってきても事務手続きの説明とかその村々の特色とか話してくれるおじさん連くらいでふむ、と思った。

 ま、ルネはここに来て長いし、もしかしたらこういう場に入るのはあまりないのかもしれない。

 現にあまり場馴れしたような様子はないし。

 まぁ、聞き出せることはルネ以外からも聞くのもいいかもしれない。

 ミルエラさんのこともあるけど、それよりもおじさん連からの言葉にいろいろと耳を傾けた。 

 

 

おもいは平仮名であっています。いろんな意味で。

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