第二章
新章の始まりです!!
よろしくお願いします!
登場人物 一章から続いて
フローラ・レビィ(18)
子爵家令嬢でサディルの番。幼い頃にサディルに噛まれ祝福を得た。そのせいで婚約者からも不当な扱いを受けた。
サディル・ブラッド(23)
ブラッド公爵家の嫡男。成人しないと分からない番の香りを幼い頃に嗅ぎ分けフローラへ祝福を贈った。
実は建国した王の祖先。国王一家は元を辿ればブラッド一族で、その血で国を治めた。
レイモンド・オードレ(28)
ブラッド公爵家の一門で元サディルの秘書兼医者。祝福を与えたフローラの為その任を降ろしフローラの専属となるため王宮で勤めることになった。
レナ(?)
元はサディルの専属侍女だったがフローラのメイドとなるためレビィ子爵家へ送り込まされた。
今ではフローラの専属侍女となっている。
ウィル・ローウッド(24)サディル付き護衛
ザーラ・ローウッド(24)サディル付き侍女
ローウッド辺境伯の双子でサディル付き。ローウッド家もブラッド家門の一つの伯爵家だったが、何代か前の主が戦いで手柄を立て王家から辺境伯位をもらった。
レイチェル・オードレ(16)
レイモンドの姪で元はサディルの婚約者。フローラを見つけた事により解消。今は新しい婚約者と仲良くしている。
クルト(21)
元は伯爵家の次男でフローラの婚約者だった。
サディルの祝福が原因でフローラが醜く見える呪いが発動。フローラの義妹であるリーナに仮想してしまう。
リーナ(17)
フローラの異母妹で、男爵令嬢だと思っていたがレビィ子爵の実子だった。フローラとも色々あったが今は領地でクルトと夫婦となり共に生活をしている。
レイラ(24)
レナの姪で王太子妃の侍女。ザーラとは幼馴染。
二章から登場
フィン・ドトーレ(24)
父の下で公爵家の執事見習いをしている。サディルの幼馴染で伯爵家
シンシア・ドトーレ(20)
フィンの妹で伯爵令嬢。サディルの事が大好きで婚約者の座を狙っていたが、レイチェルにその座を奪われ大暴れした。今でもサディルの事が大好き
ミィナ レイラの母でレナの妹。
公爵夫人専属侍女
ワトナー レイラの父でミィナの夫
公爵の秘書兼護衛
ボルド・ドトーレ
公爵家の執事
公爵・夫人
サディルの両親
夢を見た。
子供の頃の夢を・・
とても仲の良い男の子と毎日二人で遊んだ。
その男の子はお母様の療養で私の領地に来たのだと言っていて、空気が身体にあったのか日に日に元気になったと嬉しそうに話してくれた。
私のお母様は去年亡くなった。
お父様と二人でも寂しくない(と言ったら嘘だけど)生活を送っていた。
のに・・
「今度新しいお義母さまと義妹が来るの・・」
「来るの?」
うんと私は頭を縦に振る。
お父様とは昔からの知り合いで、旦那様が亡くなり実家に戻っていたと聞いた。
理由は知らないけれど婚家でも実家でも肩身?の狭い思いをしていると、私と年が変わらない娘がいるが満足な生活をしていないから引き取るつもりで再婚するんだ。とお父様は説明してくれた。
「フローラは大丈夫なのか?」
男の子サンが言った。
「フローラだってお母様を亡くしたばかりだろ?」
私は曖昧な笑顔を作った。
きっと大丈夫、そう自分に言い聞かせて・・
新しいお義母さまと義妹が来た。
お義母さまの口は笑っていたが目が怒っていて正直怖かった。でもお父様に見せる顔はとても優しくて、お父様の事が好きなんだと見てわかった。
義妹は何となく私に似てるような気がしたけれど、そんなはず無いと心の中にしまった。
そんな中・・
「え?領地に戻るの?」
サンの口からお母様の体調も回復したから近いうちに領地へ帰ると言った。
帰っても私に会いに来るから!と言ってくれたけれど、サンの領地と私の領地は離れている。とても簡単には会いに来れる距離では無い・・
それに・・
「婚約・・?」
お父様に呼ばれ言われたのは、将来私と結婚してレビィ家に婿入りしてくれる人と顔合わせをする。だった。
お父様の隣には相変わらず目が笑っていないお義母さまがいて・・本当に怖かった。
「フローラはこの家の跡取りだから早いうちから仕事を教えたくてね。嫌なら無理にとは言わないけれど・・一度会ってみるかい?」
確かに私はこの家の跡取りだ。
いつかは婚約者が出来るとは思っていたけれどこんなにも早いとは思っていなかった。
「そんな・・」
サンの様子がおかしい・・
「サン?」
「フローラはそんなに早く相手を決めていいの?だってまだ子供だよ?僕たち・・」
「・・貴族だもの仕方ないわ。それに私は跡取りだし・・」
「 !! 」
サンの顔から笑顔が消えた。
そして・・
「フローラ、大きくなったら僕とけっこんして!そしたらずっと一緒にいられるよ!」
突然の言葉に驚いた。
でも・・
「サン、本当に?本当に私とけっこんしてくれる?」
「うん、だってフローラはとても良い香りがするんだもん」
「良い香り?」
私は自分の匂いを嗅いだ。
特別香りはしない。
「どんな香り?」
私はサンに聞いた。
サンは優しく微笑みながら私の方へと顔を近付け首筋の匂いを嗅いだ・・
「ラ・・フローラ!」
急に声をかけられ思い切り目を開く。
「あれ・・ここは・・」
夢の続き?
子供の頃、サンと最後に会った場所に似ているような・・
「まだ寝ているのか?少し肌寒くなって来たからこのままでは風邪をひくと思って。ほら、君の身体は今君一人の身体では無いのだからね」
そう言いながら声の主を見た。
サン?それにしては歳が上のような・・
「やはりまだ寝ているな。仕方ない、私が馬車まで運ぼう」
そう言って私を軽々と抱き上げたその人は、私の額に軽く口づけを落とすと歩き出した。
最近は何もしていなくても眠くなる。まるで少し前のように・・
「フローラ?」
「サディル様、奥様の身体は今新しい命を守るために体力を温存されているのですよ」
「そうか・・フローラありがとう」
そう言いながら私を優しく運ぶサンの温もりが、香りがとても心地良くて・・
私は抱かれながらまた深く眠ってしまった・・
とても幸せな夢を見ながら・・




