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code08 凍結⑪
「あ、お帰りなさい。高桐警部」
班で1人残っていた三井刑事。
時刻は17時を大きく回っていた。
「立樹は帰りましたか」
「え、どうでしょう。
黙って帰るとも思えないし……あ、
見ればいいですよね、荷物を」
そう言って、後ろのロッカーを開けた。
「あ、ありますね。
もしかして他部署を回りに行ったんじゃ」
「かも知れないですね」
答えながら、隣の班をそれとなく見た。
全員がパソコンに向かっているが。
あいつの姿だけ――なかった。
「三井さん、まだいますか?」
「ええ、まだ資料がこんなに。
戻ったら電話しましょうか?」
「頼みます」
頭を下げてから、検証室を出た。
多分――。
それとなく行きそうな場所を歩いた。
部屋に立樹と堀口の姿だけない。
今日で最後だから。
絡まれているんだろうと思っていた。
立樹の姿は見当たらなかったが。
時間の問題だとは、思いもしなかった。
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