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code07 指導③
たしかに。
遺体は男性、中年のようだった。
大きく広がった血の海の中に。
手足をまげて、仰向けに倒れている。
遺体に刃物は残っていない。
青白くひきつり、苦しんだ様子が見える。
刺し傷が覗いて、皮膚が紫に変色していた。
「案外、平気そうだな」
「そうですね」
高桐警部の気配が近づいた。
「大丈夫なのか」
心配というより、疑念のある声色。
遺体を見たまま答えた。
「思ったよりは」
声が上ずってしまうのは、抑えらえなかった。
※※※
正直――。
あれほど冷静に遺体を見つめるとは。
予想外過ぎた。
自分がはじめて現場に出た時は、
吐くほどではなかったが気分は悪くなった。
立樹はどうだろう。
普通の反応でないのは明らかだった。
「……これか」
思わず、つぶやいていた。
立樹三朝の経歴書。
学生時代の職歴が、明記されていた。
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