code05 起動⑦
初任科研修の先は都内某署。
最初の配属先は――本庁。
警視庁ではない、警察庁本部庁舎。
所属先だけが変わって。
生活自体に大きな代わり映えはない。
庁内の様子をおおむね把握した、
数年後。
「どうする、高桐」
「……謹んでお受けします」
「行くんだな?」
「お願いします」
新興警察組織――JPO。
設立は3年後の秋と決まっていた。
自分が、そこへ配属予定である事も。
その準備段階の人事。
北海道警察本部に開設された、
刑事部捜査特別検証室。
文字どおり、捜査を特別検証する。
過去、現在の事件を精査し、
フィードバックして以後に生かす部署。
JPOでの司令部配属へ向けて、
いわば修行のため、道警へ配属辞令が。
「でも、いいのか」
「何がでしょうか」
「……いや、ちょっと噂で聞いていたから。
東京を離れると、困る理由が、
あるんじゃないかと思ってな」
それは胸に沈む重石のように。
上司に言われると堪える一言だった。
上層部のある筋と繋がる、この上司。
「いえ」
「……何?」
「機会をいただき、光栄です。辰上部長」
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