code05 起動③
本年度採用人数は21名。
うち男が19人、女性が2人。
警察大学の寮へ入っていた。
「あれ、そろってんね」
「そろってんねじゃないよ、奈守!」
さっそく嚙みついている。
「さっきの課題。
あんたが提出係じゃなかった!?」
「ちゃ、
やろうと思ったら先に出してくれてたから」
「あんたがすぐ持って行かんから、
先生に言われたんでしょ! 無責任が!」
「お、おい。高桐。助けろよ」
「ごめん、無理」
「冷たいな」
「奈守!」
入学して1週間だが。
2日目にはこの空気感が出来ていた。
こういうのって……。
実は『馬が合ってる』んじゃないのか、と思う。
奈守が平謝りすることで、やっと場が収まった。
最初からあやまっておけばいいものを。
なぜ無駄に消耗するのだろうか。
「で、なに話してたの」
「高桐の彼女の話」
「え、なになに」
「言っていい?」
その問いは『彼女』という単語を、
出す前に訊くべきだと思う。
「いいよ」
「そ? いや、奈守ね。
高桐の彼女さあ、お嬢様なんだよね」
「えっ?」
「老舗のね。だから継がなきゃなんないの。
でも高桐はここじゃん。だからね」
「あー……それは、どうしようもないヤツだ」
「高桐本人もこっちも、ため息ばっかりでね」
「お捨てになるしか、ないかも知れないって事な」
そこへ。
「講師上官、お見えになりました!」
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