第32章:決勝戦
コロシアムは依然として満員だった。
アレンがヴァレリアを倒した後も、熱狂は冷めなかった。
審判が中央へ歩み出る。
――淑女紳士の皆様!
――準決勝最後の戦いを始める!
群衆が叫ぶ。
――片方は…カイゼン「鉄の虎」!
カイゼンが堂々と入場した。
その存在は圧倒的だった。
――そしてもう片方は…今や「闘士」と呼ばれる戦士!
闘士が入場した。
体には数多の戦いの傷跡。
群衆が叫ぶ。
――闘士!
審判が手を上げた。
――始め!
戦いは即座に始まった。
カイゼンが先に攻める。
剣が凄まじい力で振り下ろされる。
――ガキン!
闘士は防ぎ、反撃した。
速く、強い。
戦いは激烈だった。
群衆が叫ぶ。
――すごい!
――だから闘士と呼ばれるんだ!
剣が何度もぶつかり合う。
――ガキン!ガキン!ガキン!
闘士は退かない。
カイゼンの攻撃に応じ続けた。
両者は血を流しながらも戦い続けた。
ついにカイゼンが隙を見つけた。
剣が胸を打ち、闘士は倒れた。
立ち上がろうとしたが、体は動かなかった。
審判が手を上げる。
――勝者、カイゼン「鉄の虎」!
コロシアムは爆発した。
――カイゼン!
こうして決勝戦は決まった。
カイゼン vs アレン
翌日――
コロシアムは再び満員となった。
大会の決勝戦。
審判が中央へ歩み出る。
――決勝戦の前に、賞を説明する!
群衆は静まり返った。
――優勝者には金、古代の秘宝、そして大陸全土の名声が与えられる!
群衆が歓声を上げる。
――さらに…優勝者は魔族大陸への遠征に参加する!
戦士たちは驚いた。
――だが忘れるな!
――この大会の優勝者だけではない!
――過去の大会優勝者も参加する!
――遠征はランク10の騎士たちに護衛される!
群衆は熱狂した。
審判が声を張り上げる。
――そして今…決勝戦の戦士たち!
――まずは…カイゼン「鉄の虎」!
カイゼンが入場し、群衆が叫ぶ。
――カイゼン!
――そして対戦相手!
――大陸を驚かせた盲目の剣士!
――アレン「あれ」!
アレンが中央へ歩み出た。
新しい衣服。
だがその存在は静かだった。
審判が手を上げる。
――始め!
カイゼンが先に攻める。
剣が速く振り下ろされる。
――ガキン!
アレンが防ぐ。
火花が散る。
戦いは激烈だった。
互角。
群衆が叫ぶ。
――互角だ!
カイゼンは強烈。
アレンは精密。
闘技場全体を駆け巡る。
――ガキン!ガキン!ガキン!
数度の攻防の後、カイゼンは眉をひそめた。
――このままでは勝てない…。
背からもう一本の剣を取り出す。
群衆が驚いた。
――二刀流?!
カイゼンは笑った。
――使うつもりはなかったが…お前には相応しい。
二本の剣を掲げる。
――二刀流の型!
アレンは沈黙した。
初めての相手。
カイゼンの攻撃はさらに速くなる。
――ガキン!ガキン!ガキン!
二方向からの斬撃。
アレンは後退した。
圧力は凄まじい。
カイゼンの斬撃がアレンの布を裂いた。
目隠しが落ちる。
群衆が叫ぶ。
――目隠しが!
アレンが目を開いた。
群衆は困惑した。
――盲目ではないのか?
だが彼の瞳は淡く、虚ろだった。
カイゼンは驚いた。
見られているように感じた。
アレンは再び目を閉じ、布を捨てた。
戦いは続いた。
二刀流の嵐。
――ガキン!ガキン!ガキン!
アレンは傷を負い、血を流す。
カイゼンが叫ぶ。
――倒れろ!
二本の剣が振り下ろされる。
アレンは深く息を吸い、低く呟いた。
――第二章…
空気が変わる。
――力、10%。
カイゼンは危険を感じた。
――何だ…?
アレンが刀を掲げる。
――次元斬。
動きは見えなかった。
閃光が闘技場を走る。
――フラッシュ!
静寂。
カイゼンは動かず、剣を落とし、倒れた。
審判は衝撃に包まれながらも手を上げた。
――勝者!
――アレン「あれ」!大会の覇者!
コロシアムは爆発した。
――何だ今のは?!
主席の観覧席でランク10の騎士たちは驚愕した。
――あの技は…
アリス王女は立ち上がり、目を輝かせた。
――信じられない…。
ランク9である彼女にも分かった。
その技は、自らのどの技よりも強大だった。
群衆が歓喜する中――
アレンは静かに闘技場の中央に立ち続けていた。




