第31章:アレン対ヴァレリア
太陽がコロシアムを照らしていた。
準決勝の日。
闘技場は満員となり、
数千の観客が最も期待された戦いを見ようと早くから集まっていた。
審判が中央へ歩み出る。
――淑女紳士の皆様!
――大会準決勝第一戦を開始する!
群衆は静まり返った。
――まずは…大陸全土に名を轟かせる女戦士!
――ヴァレリア「血剣」!
扉が開き、ヴァレリアが堂々と入場した。
冷たい視線。
手に剣を握りしめて。
群衆が叫ぶ。
――ヴァレリア!
――血剣!
審判が続ける。
――そして対戦相手!
――謎の盲目の剣士!
――アレン「あれ」!
反対側の扉が開き、アレンがゆっくりと中央へ歩み出た。
白髪。
目を覆う布。
黒い刀。
群衆がざわめいた。
――盲目とヴァレリア…
――怪物同士の戦いだ…
主席の観覧席でアリス王女は静かに見つめていた。
隣には三人のランク10騎士。
一人が言った。
――この戦いは大きな意味を持つ。
アリスは落ち着いて答えた。
――ええ…
――あの青年がどこまで行けるか見たい。
闘技場でヴァレリアがアレンを見据える。
――ダリウスを倒したのはお前か。
アレンは静かに答えた。
――そしてアーヴァクを倒したのはお前だな。
ヴァレリアが剣を掲げる。
――手加減はするな。
アレンは刀を握る。
――いつも全力だ。
審判が手を上げた。
――始め!
ヴァレリアが消えた。
その速度は凄まじかった。
――ガキン!
剣がぶつかり、衝撃でアレンは数歩押し戻された。
群衆が叫ぶ。
――速い!
ヴァレリアの斬撃が次々と襲う。
――ザシュ!
――ザシュ!
アレンは防ぐが、背後からの一撃が背を裂いた。
血が地に落ちる。
観客席で兄弟が叫ぶ。
――師匠!
ヴァレリアは冷たく言った。
――強い。だが足りない。
アレンは深く息を吸い、刀に炎を宿す。
――まだ分からない。
戦いは続いた。
剣が何度もぶつかり合う。
――ガキン!ガキン!ガキン!
ヴァレリアは速く、攻撃的。
アレンは正確に応じる。
闘技場全体を駆け巡り、
砂塵が舞い上がる。
群衆は立ち上がり叫ぶ。
――信じられない!
ヴァレリアの剣が首へ迫る。
だがその瞬間、アレンは一歩踏み出した。
ヴァレリアは驚いた。
アレンは刀を一瞬離し、
腕で彼女の体を掴む。
――ドォン!
彼女を地へ叩きつけた。
観衆が絶叫する。
アレンは刀を取り戻し、斬撃を放つ。
だがヴァレリアは即座に反応し、
剣で受け止め、後方へ跳ね退けた。
群衆が叫ぶ。
――すごい!
ヴァレリアは初めて笑みを浮かべた。
――良い動きだ。
アレンは刀を掲げる。
――まだ終わらない。
戦いは続いた。
剣が何度もぶつかり合う。
――ガキン!ガキン!ガキン!
ヴァレリアは速さで攻め、
アレンは精密に応じる。
やがてアレンが低く呟いた。
――第一章。
刀が炎に包まれる。
ヴァレリアが攻める。
だがその瞬間――
――炎の千斬!
闘技場は閃光に満ちた。
ヴァレリアは防御を試みるが、
斬撃は全方位から襲いかかった。
――ザシュ!ザシュ!ザシュ!
最後の斬撃が防御を破り、
ヴァレリアは膝をついた。
剣が地に落ちる。
審判が叫ぶ。
――試合終了!
ヴァレリアは前に倒れ、
審判が手を上げた。
――勝者、アレン「あれ」!
コロシアムは歓声に包まれた。
――盲目の剣士が再び勝った!
兄弟は叫ぶ。
――師匠!
主席の観覧席でアリスは微笑んだ。
――思った通り…
そして大会の掲示板を見つめた。
――もしカイゼンが勝てば…
――決勝は非常に面白くなる。
彼女の視線は、静かに戦いを見守るカイゼンへと向けられた。




