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第21章:最初の試練

翌朝、アレン、レッド、ブルーは早くに街を出た。


空気は澄み、森はまだ静かだった。


歩きながら、アレンは重要なことを考えていた。

契約の指輪は残り一つ。


本来なら強い魔獣を捕らえ、いつか娘エリラを守らせるつもりだった。

だが状況は変わった。


今はレッドとブルーがいる。

彼らも成長しなければならない。


アレンは静かに思案した。


「もし強すぎる獣を与えれば…彼らは頼りすぎる。」

「そして頼りすぎれば…決して成長しない。」


そうして決断した。

強い獣は探さない。

彼らと共に成長できる弱い獣を探すのだ。


森を歩き続け、やがてアレンは見つけた。

ランク4の野生の虎。


極めて危険ではないが、挑戦には十分な強さを持っていた。


アレンは迷わず戦った。

剣の数撃。

正確な一閃。

虎は弱り果てた。


アレンは契約の指輪を取り出した。

光が瞬き、獣は吸い込まれた。


そしてアレンはレッドへ振り返った。


――受け取れ。


レッドは驚いた。

――俺に?


アレンは答えた。

――二人で使え。


レッドは慎重に指輪を受け取り、ブルーは興奮して見守った。


アレンは説明した。

――助けが必要な時は「出ろ」と言え。

――そして獣に命じろ。


レッドはうなずいた。

――わかった。


試しに言った。

――出ろ。


光が現れ、ランク4の虎が再び姿を現した。

だが今は攻撃的ではない。

兄弟を好奇心で見つめ、近づき、触れさせた。


獣は絆に順応していた。

レッドとブルーは驚いた。

こんな存在を持つとは思わなかった。


だがアレンにはさらに計画があった。


――解き放て。


兄弟は戸惑った。

――自由に?


アレンは説明した。

――戦え。

――戦闘経験は聞くだけでは身につかない。

――戦ってこそ学ぶ。


そして虎へ命じた。

――攻撃しろ。


獣は従った。

虎が兄弟へ飛びかかった。


レッドは防御を試み、ブルーは風で動いた。

だが足りなかった。

数秒で倒された。


アレンは黙って見守った。

――立て。


再挑戦。

再び敗北。

何度も。


訓練は数時間続いた。

兄弟は疲れ果てた。

だが変化が始まった。


動きが良くなり、反射も鋭くなった。

まだ負け続けていたが、倒れるまでの時間は延びていた。


夕暮れに街へ戻った時、二人は完全に疲弊していた。

レッドは傷だらけ。

ブルーは息を荒げていた。


だがその瞳には…決意が宿っていた。


宿に着き、歩くのもやっとの状態で、レッドが言った。

――師匠…明日も訓練します。


ブルーも頷いた。

――弱いままではいたくない。


アレンは静かに聞き、落ち着いて答えた。

――いいだろう。


心の奥で理解していた。

この訓練は始まりにすぎない。


本当に生き残りたいなら――

もっと強くならねばならない。


そしてルンセラの大会は、刻一刻と近づいていた。

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