彼女
エレベーターが開いた
天音は乗り込むとすぐに
一階を押した
天音
「昨日はありがとうございました
コーヒーもおいしかったです
元気が出ました」
祐希
「それはよかったよ
今度はさ、一緒にお店に行かない?」
天音
「はい…笑」
自分でもびっくりするくらい素直に返事をした
だが…すぐに取り消した
「いや、でも…彼女さんが
気にするといけないから…」
祐希
(彼女?誰のこと?)
「あのさ…」
エレベーターが一階についた
天音
「じゃあ、私、電車なので」
そういうと足早に去っていった
(え?ちょっとまって)
祐希
「ねえー、俺も電車なんだけど?」
慌てて祐希は追いかける
祐希
「天音ちゃん、彼女って?」
天音
「今朝、みました
綺麗な女の人」
(あ…あいつか…)
祐希
「はは笑 なんだ姉貴のこと?
超暴力女
このまえ俺を叩いたのも姉貴笑
振られたから八つ当たりされてさ
で、昨日は近くで飲んでて、終電逃したーー
泊めろーーって電話きて
さっき帰ったとこ」
天音は何故か少しほっとした
天音
「そ、そうなんですね…
てっきり彼女さんかと…」
祐希はクスッと笑った
祐希
「俺、彼女いるのに他の女の子誘ったりしないよ?
…てか、ごめん
天音ちゃんって彼氏いるの?」
天音
「いるはずないです」
天音はぶっきらぼうに答えた
祐希
「そうなの?
いてもおかしくないと思って聞いたけど
よかった
じゃあ今度コーヒー飲みに行こうよ
仕事帰りにでも
またここで会ったときに…ね?」
天音は少し嬉しかった
誘われたこともだが
いてもおかしくないと言ってくれたことが…だ
天音
「はい…笑
じゃあその時は…」
その時の天音の笑顔が祐希には眩しかった




