姉と祐希と天音ちゃん
姉
「あ、こんばんは 初めまして
祐希の姉の水瀬凛です
よろしくねっ」
天音
「よ、よろしくお願いします」
天音は急に緊張が走った
それまでは祐希が困らないように呼ばれたら行くと決めていた天音だったが…
いざ、暴力女と聞かされている姉を前にすると
体が少しずつ固くなるのを感じた
凛
「ま、どーぞどーぞ
ほんっとに汚い部屋ですけど
よかったら笑」
祐希は姉を睨む
祐希
「ごめん…ほんとに散らかってるけど
よかったら座って」
天音はすぐに笑顔を返した
天音
「ありがとう」
そういってソファにゆっくりと座った
そこからは
姉の質問タイムだった
凛
「えーっと、来るのめっちゃくちゃ早かったんだけど…」
祐希と天音は顔を見合わす
祐希
「実はさ…お隣さん…なんだ」
凛はこれでもかって言うくらいのけぞった
凛
「う、嘘でしょ??そんなことある??
ドラマすぎるんだけど!?
あ、そういえば…
前私がここから帰る時…
玄関先で会ったことあるよね?」
天音
「はい笑
あの時は祐希くんの彼女さんだと思って…
誤解しました笑」
祐希は思い出したって顔をして
祐希
「そーだよ…ほんとあれで誤解されたままになってたらマジで姉貴怨むとこだったよ?」
凛と天音は顔を見合わせて笑った
そうして姉の質問責めはしばらく続いたが
ある程度聞き終わって気が済んだのか…
凛
「じゃ、私帰るね
天音ちゃん、この子ほんとズボラだから部屋こんな汚いけどさ
私が言うのもなんだけど
ほんと器だけは大きい子だから
許してあげてくれるかな?
弟をよろしくお願いします笑」
「あ、それと大事なこと忘れてた
これ…
天音ちゃんに」
なにを取り出すかと思ったら
祐希の部屋の合鍵だった
天音
「鍵…?」
凛
「うん、彼女のいない弟に何かあったときに部屋に入れるようにと思って預かってた鍵…
でも、もうこれは私が持っててはいけないものになったから
天音ちゃんにあげる笑」
天音は祐希の顔を見た
祐希は優しく頷いた
天音は凛の差し出す鍵を
両手で受け取った
天音
「ありがとうございます…笑」
両手を差し出す天音に
凛
「天音ちゃん、ほんと祐希がいったままの可愛い人だね
これからもよろしくね」
そういって笑顔で二人を見つめた
「じゃあねー、また来るから!
あ、できるだけ週末の夜は来ないでいてあげよう…笑
またね、天音ちゃん
会えてうれしかった」
そういって帰って行った
玄関に残された二人…
ほっとため息をついた
こうして二人の恋愛は
ようやく二人らしい穏やかさにもどっていった




