訪問者
天音
「う、うん…なに?どうしたの?」
天音はひとまず冷たいお茶を祐希に手渡した
祐希
「あ、ありがとう…
実はさ…
姉貴がきてる」
(それはいつものことなのでは?)
祐希
「昨日さ、あの後家に帰ってすぐ
また酔っ払い姉貴から電話きて
今日泊めてーって言ってきたんだけど
昨日はさ…なんか
天音との
あの余韻を大事にしたくて…
酔っ払いにぶち壊されたくなくてさ
断ったんだよ
そしたら…なんか隠してるでしょ?
って言うから
彼女できたって話したんだ」
天音は息を呑みながら黙って聞いていた
祐希
「…そしたら
『明日、夕方そちらに伺います
部屋を片付けておくように』
って一言言い置いて電話がきれて…
さっきLINEで
『到着してます
部屋かたづけてないじゃないのーーっ!!』
って…」
祐希
「ということで…
たぶん姉貴、天音を俺んちに呼ぼうとしてる…
なんと言っても昨日の今日だから、天音が嫌だったら俺絶対阻止するからね!
まだ、隣に住んでるとかも話してないし…
天音にはまだこのこと話さなくても良いかも
とも思ったけど
帰ってきてるのに音沙汰ないと
天音、心配するかなって思ってさ
報告ね
じゃあ…帰りたくないけど…
帰るわ…」
そういって肩を落として立ち上がった祐希の手を天音はぎゅっと掴んだ
天音
「私、お邪魔しても良いなら行くよ
その時は呼んでね」
天音はいつもの笑顔で祐希を見つめた
祐希は掴まれたその手を引き戻して
天音を抱きしめた
祐希
「天音…キスしていい?」
天音が静かに頷く
祐希は天音の唇にそっと唇を重ねた
祐希
「ありがとう、また連絡するよ」
天音
「うん…してね」
…………。
祐希
「…って、どうやって…?」
隣に住んでいてほぼ毎日会えるので
互いの連絡先を交換してないことにも気づいてない二人だった
二人は顔を見合わせて笑った
祐希
「LINE交換してくれる?笑
って普通は付き合うよりこっちが先だけど笑笑」
天音
「そうだよね笑
もちろんいいよ笑」
二人はようやく連絡先を交換した
祐希
「じゃあ、あとでね
必ず連絡するけど、遅くなったら寝てていいからね」
そういってまた
天音のおでこにキスをした
天音は
甘い甘い祐希の声に
顔を赤くしながら頷いた
隣では
血気盛んな姉貴が待っていた




