何…話そう
祐希
「はい、お待たせ」
祐希がコーヒーを両手に持ち戻ってきた
天音
「ありがとうございます」
(キャラメルのいい香り
美味しそう)
祐希
「今日もお疲れ様、乾杯笑」
優しい笑みを向けられると目を逸らしたくなる…
天音
「か、乾杯笑」
(なに…話そう)
祐希
「俺たちさ、お互い家は知ってるけどそれ以外って名前くらいしか知らないよね?
あ、でも俺は天音ちゃんがどういう子かは少し知ってるけど笑」
(え…それって、いろいろ失敗したこと?)
天音
「あ、はい…」
祐希
「ということで、今日は自己紹介するね
名前は知ってるよね?
年は28才、独身、彼女なし
あ、誕生日は7月7日 七夕なんだ笑
NAYUTAっていうイベント会社で企画の仕事してる
趣味は、お菓子作り」
天音
「お菓子…作れるんですか?すごい」
祐希
「うん、実家がね
和菓子屋だから笑 天音ちゃんは?」
天音
「私は、25です
誕生日は5月5日で
こどもの日…笑
住山商事って会社で受付をしてて」
うんうん…祐希は頷きながら聞いている
祐希
「って、ついこの間誕生日だったんだ」
天音
「あ、そうです
あの、買い物袋を忘れた日…笑」
祐希
「なんだー、そうだったんだ笑
プレゼントし損ねちゃったね」
天音
「あ、いえいえ笑」
(そんな、プレゼントだなんて…)
祐希
「ねぇ、天音ちゃんて土日が休み?」
天音
「はい、そうです」
祐希
「俺も基本、休みなんだ
たまにね 出勤の時あるけど」
「今度よかったら映画いかない?
実はねチケット2枚もらってさ…
アクションものっぽいから好きかどうかわからないけど、どうかな?」
(そ、それって…もしかして)
天音
「あの…それって…」
祐希はクスッと笑った
祐希
「デートかってこと?
俺はそのつもりだけど…もしそれが嫌だったら
ご近所さんとして行こうよ」
天音
「いやって訳では…」
天音は俯いた
こんなふうに面と向かってデートに誘われるなんて久しぶりすぎて…緊張していた
祐希
「じゃあ…デートだけど気軽にきて? 待ち合わせ…はする必要ないか笑
出る時ピンポン押せばいいもんね笑
日にちだけ、また決めよう」
(私の緊張…絶対伝わってるやつじゃん)
天音
「は、はい…笑」
その返事を聞いた祐希は
少しホッとしたように深呼吸をした
祐希
「実は、今日待ってたのは、偶然を待ってたら何時になるかわからないのもあったけど
映画に誘いたかったんだ
チケットもらってさ、1番に思い浮かんだ顔が天音ちゃんだったから…」
天音
「そ、そうだったんですね
ありがとうございます…」
天音は恥ずかしさで
キャラメルマキアートのカップを思わず強く握りそうになった
だいぶ店が混み合ってきた
祐希
「そろそろでる?
あ、買い物とか大丈夫?
もし行くなら俺も行くけど…」
天音
「いえ、今日は特に買うものはないので…」
嘘だった…ほんとはお豆腐を買って帰る予定だった
でも、それに付き合わせるのも悪いし…
一人で行きますっていうのもなんだかね…
(一度帰ってまた後で行けばいいか)
祐希
「そっかあ
じゃあ、頼みがあるんだけど
買いたいものあるから
ちょっとだけ付き合ってくれる?」
(え?あ、そういうこと?)
天音
「え、ええ…じゃあ行きましょう笑」
祐希
「ありがとう笑」
二人はスーパーへと歩いた




