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妄想世界は今日も  作者: ラムネ
第一章 新しい生活
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不穏な花火大会

すると、森の奥に似たような影が見えた。その正体は……、


3m程の魔物だった。


灰色で細い肉体、今まで見た中でトップクラスに怖いな……。ドラゴンみたいなやつとか、漫画でみるような魔物なら見た目的にはいけるけど、ホラーよりの見た目はな……。魔物は特に声をあげるとかはなく、静かに森を歩いている。危なくないタイプか?見た目によらずってやつか?

しかし、その考えは甘えだった。

魔物の近くにいた熊は、魔物に飛びかかった。威嚇しているのか、腹を空かせているのか。その直後……、


ザシュッ

「ギャッ!」


熊の身体は魔物の脇腹付近から生えた針に貫かれた。そして、みるみる熊の身体の血の色が引いていく。痩せこけ、ほぼ骨と皮しかみえない、もはや熊とはみえない姿となった。心なしか、魔物の身体、さっきよりかは細くない?栄養を吸い取ったのか?

なんだよ!ばっちりホラーじゃねーか!しかも今は花火大会中、人がわんさかいるぞ。魔物があっちに行ったら、間違いなく危険なことになる……!そうなる前に、倒さないと……。

そう思ったが、俺の能力は今いる環境、そして魔物と相性が悪い。炎、雷は森林火災になる可能性が高い。水で消火出来るが、広範囲に燃え広がった場合処理しきれない。水、氷は魔物の針で破壊されそうだ。水の膜をバリアのように纏うことで、打撃は効かないが、鋭利なものには割られてしまう。みんなを呼ぼうかと思ったが、目を放すわけにはいかない。


どうする……?

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