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待ちに待った夏祭り
今日は、町中のみんなが楽しみに待っていた夏祭りの日だ。もちろん、俺たちも楽しみだ。佳逸は来れないって言ってたけど、あいつの分も楽しんでやろう。
「みんな、何食う?」
夕霧は食べ物で頭がいっぱいなようだ。
「俺は唐揚げかな」
「焼きそばでしょー」
「あえてのわたがし!」
「子供向けアニメのキャラが書いてある袋に入ってるけど」
「あ、ちょっとやめとこうかな……」
笑い声が巻き上がる中、時間はどんどん進んでいった。
「お前、本当に焼きそば2つ食うとかエグイな」
「ほんとほんと、唐揚げも大3つ食ったしな」
「俺なんてかき氷1個でギブだぞ、甘すぎ……」
「そりゃ全種類のシロップかけまくったらそうなるわ」
かなり時間が経った頃、凛が言った。
「なあ、そろそろ花火大会の時間じゃね?」
そう、今日は夜花火大会が行われるのだ。俺たちは、よく花火が見える山を登った。案の定、みんな場所取りなどで混んでいたが。
「あと数分!楽しみー」
「晶馬、お前そんな花火に興奮するようなやつだっけ?似合わなっ」
「黙れ」
みんな雑談をして暇つぶしした。俺は辺りをキョロキョロしていたが、何か動くものに目が止まった。
「どうした、華佗?」
「いや、なんかあの茂みにいた気がして」
「動物だろ、山だし」
俺はそんなもんかと納得したが、トイレに行くついでに茂みに寄った。




