RTA?2
場所は屋内。狭い部屋だ。サルファーは輝く弓を構え、三本の矢を放つ。
「三本ならまだ――」
慶斗は躱そうとした。しかし、矢は急に増加した。それに挙動がおかしい。慶斗は矢をすべて弾いたが、かなり危ない。
「まだですよ!「フラッシュレーザー 乱反射」!」
再び矢を飛ばしたが、来たのは極太のレーザーだ。さっきの矢と同じ、おかしい挙動で慶斗に四方八方から向かう。
(流石にレーザーは弾けられないな)
慶斗は避け、体制をたて直した。慶斗はブラックホールを出そうとしたが、光により影が作れない。
「チッ」
慶斗は光を掻い潜り、ドアをこじ開け部屋から出た。サルファーは慶斗を追う。
「まんまと引っかかったな」
その部屋は、前後左右が分からなくなるほど暗かった。
「Last Night」
すべてが影となったその空間は、慶斗の手のひらのうえだった。どこから来るかも分からない闇からの攻撃に、サルファーは焦る。
「ニャ!?これは逃げなくては……!」
撤退しようとしたところを、慶斗は逃がさなかった。
「はい、終わり」
――サルファー・マゼンタ、強制送還――
あとはエリルドのみ。相手するのは佳逸。
エリルド「レッドストーン ストレート!」
杖を振り、紅い岩石を直進させた。
「意味ないぞー。もっと、物量で来い!!」
「わ、分かった。「レッドストーン 砕」!」
小さい岩石が大量に飛んでくる。佳逸は技を駆使し、楽しんだ。
「そうだ!その意気だ!面白くなってきた!「輪回結核 華祭」!」
虹に爆発する爆薬を飛ばしながら、鎖で岩石を破壊する。佳逸がエリルドの目の前まで来た時——。
「レイジフィールド」
辺りは真っ赤に染まった。
周辺の建物には亀裂が入り破壊された。その紅色の世界はまるで無重力空間、そして佳逸の動きは遅くなる。
「見えた、あなたの弱点」
エリルドの視界には、身体の中心に濃い赤の点のある佳逸の姿があった。エリルドの持っている杖は、大剣に変形した。無重力で浮く瓦礫を足場に、佳逸に向かって突撃した。
ガキンッ!
しかし、その剣先は弾かれた。
「え?なんで?遅いはずなのに……」
戸惑ったエリルドを襲ったのは、無数の斬撃。
「うっ……が……おかしい、こんな速度の攻撃が出来るわけ……」
――エリルド・シーグリーン、強制送還――
そして佳逸たちはこれからは戦いを挑まないことを約束に、戦いは終わった。




