第13話 天翼、北境に降りる
エダ・モーンの名を黒い取材帳に書いた夜、文治はほとんど眠れなかった。
印刷工房の二階には、刷り上がったばかりの紙と、古い木材と、冷えたインクの匂いがこもっていた。窓の外が白み始めても、机の上のランプは黄色い火を揺らしている。
文治の前には、二枚の新聞が並んでいた。
六邦公報の速報。
――号外に押された再審査。体格点上限の北境、飛行判定で辛勝。
その隣には、『井戸端新聞』の速報。
――北境倶楽部、規定内で公式初勝利。
どちらにも嘘はない。
だが、二枚のあいだには、同じ試合が横たわっているとは思えないほど深い溝があった。
文治は鉛筆を握った。何か書こうとして、やめた。削り直して、また握った。紙の上にできたのは、黒い点と、意味のない短い線だけだった。
「紙に穴が開くわよ」
階段を上がってきたティナが言った。髪をひとつに束ねただけで、まだ目元に眠気が残っている。それでも、指先にはもう新しいインクがついていた。
「開けばいいんです」
「何が」
「紙も、私の頭もです。どこかに穴が開けば、少しは風が通る」
ティナは返事をせず、文治の前から鉛筆を取り上げた。芯の先が、また折れていた。
「あなた、昨日から三本駄目にしている」
「鉛筆なら買えます」
「そういう話をしていない」
分かっていた。
分かっているから、腹が立った。
ティナにではない。エダにでもない。事実を並べれば正しい記事になると、どこかでまだ信じていた自分に腹が立っていた。
「私は、あの九人を強いと書きたいんです」
声が思ったより大きくなった。
「寄せ集めでも、見世物でもない。ガドさんの身体を規則の数字としてではなく、あの人が仲間を守るために使う壁として書きたい。キリクが三拍目で降りたことを、反則ぎりぎりではなく、三拍を使い切った技術として書きたい。昨日の勝利を、勝利だと書きたいんです」
胸の奥に詰まっていたものが、言葉になるにつれて熱を帯びた。
「それの何がいけないんですか。好きになった者を、好きだと思えるように書いて、何が悪い。あの人たちは、やっと自分たちの名前を残したんだ。それをまた疑いの形に削り直して配ることが、そんなに立派な報道ですか。苦しんでいる人間から言葉を引きずり出して、『いい言葉だ』と喜ぶのが、記者の正しさなんですか!」
最後は、ほとんど怒鳴っていた。
工房の下で、活字を選んでいた誰かの手が止まった。金属片の触れ合う音が途切れ、急に朝の静けさが戻ってくる。
文治は自分の荒い息を聞いた。左手の中指にあるペンだこが、脈を打つように痛んだ。
「……すみません」
「どうして私に謝るの」
「大声を出しました」
「私に向けた声じゃなかったでしょう」
ティナは折れた鉛筆を小刀で削り始めた。薄い木の皮が、机の上へ巻いて落ちる。
「正しい記事が何かなんて、私には分からない。分かっていたら、印刷工なんかしていないで、説教を売っているわ」
「説教は売れるんですか」
「新聞よりは売れるかもしれない」
文治は笑えなかった。けれど、胸を塞いでいたものに、ほんのわずかな隙間ができた。
ティナは削った鉛筆を差し出した。
「昨日の記事で足りなかったなら、次に書けばいい。次も足りなければ、その次に書く。一枚の紙で、何もかも正しくしようとしないで」
「次に私が間違えるのを、待っている人がいます」
「ええ。だから私も読む。あなた一人で間違えさせない」
鉛筆を受け取ろうとしたとき、通りの向こうで鐘が鳴った。
一度、二度、間を置いて三度。
競技院の呼集鐘ではない。北境駅へ賓客が着いたことを知らせる鐘だった。
すぐに、階下から若い職工が駆け上がってきた。
「ティナさん! 天翼団です。王都天翼団の列車が着きます!」
◇
北境駅へ続く大通りは、祭礼の日のような混み方だった。
窓という窓から白い布が垂れ、店先には翼をかたどった菓子が並んでいる。通りを走る子どもたちは、両腕を広げて天翼団の翔け手を真似ていた。昨日まで灰白の布を振っていた子の手にも、今日は王都の白銀旗がある。
焼いた胡桃の甘い匂い。馬車の汗臭さ。石畳を擦る何百という靴音。駅舎から流れてくる石炭の煙が、朝の冷たい空気へ黒くにじんでいた。
文治は人の肩を避けながら、黒い取材帳を開いた。
沿道、およそ千二百人。
白銀旗、確認できただけで百四十七。
北境倶楽部の旗、十一。
そこまで書いて、鉛筆が止まった。
「数えるんじゃなかった」
「何を?」
横を歩くティナが、人の声に負けないよう聞き返した。
「旗です。昨日、北境倶楽部が初めて公式に勝った。それなのに、一晩でこの有様だ。あの九人が何度も踏まれ、ようやく名前を得たことより、王都の名門が列車から降りることの方が大きな出来事になる」
「天翼団を見たことがない人が多いもの」
「分かっています。見たいと思うのは当然だ。強い者を見たい。美しいものを見たい。勝つと分かっている者に声を上げたい。何も悪くない」
悪くないからこそ、悔しかった。
文治は歯を食いしばった。歓声へ背を向けたくなる自分が、ひどく狭量な人間に思えた。
「私は、北境の名が呼ばれるのを聞きたかったんです」
それだけは、小さな声になった。
「たった一日くらい、あの人たちの名だけを呼んでやってほしかった」
ティナは前を向いたまま、文治の腕抜きの端を軽く引いた。
「呼ばせればいいでしょう」
「誰に」
「まだ北境の名を知らない、この人たちに」
駅舎の上で、到着を告げる汽笛が鳴った。
鉄と蒸気の音が、大勢の話し声を一息に押し流す。
黒い車体がゆっくりと屋根の下へ滑り込み、白い蒸気がホームから噴き上がった。煙の向こうで扉が開く。
最初に降りた男の翼は、雪のように白かった。
続いて、灰色、淡い褐色、青みを帯びた黒。
鳥人といっても、鳥そのものの姿ではない。引き締まった人の身体の背に、それぞれ大きな翼を畳んでいる。白と銀の上着には皺ひとつなく、脚衣も長靴も同じ高さで揃っていた。九人は命じられた様子もないのに、扉の前で自然に一列となった。
歓声が屋根を震わせた。
彼らは笑わなかった。見物人を見下ろすこともなかった。列の先頭に立った主将が一礼すると、残る八人も同じ深さで頭を下げた。
その一礼だけで、声がさらに大きくなった。
文治は悔しさを忘れて見入っていた。
九人が並んだだけで、試合の形が見える。
先頭の二人は肩と胸が厚く、密集で相手を受け止める身体をしている。中央の三人は細身だが、重心が低い。その後ろに立つ者たちは、わずかな空間にも翼をぶつけず、互いの呼吸に合わせて畳み方まで変えていた。
北境倶楽部が九つの異なる身体をどうつなぐか悩んでいるのに対し、天翼団は同じ身体を九つ並べることで、ひとつの巨大な生き物になっている。
「……強い」
思わず口から出た。
「まだ歩いただけよ」
「だからです。歩いただけで強いと分かる」
羨ましかった。
強い者には、強いというだけで物語がついてくる。勝っても負けても誰かが書き、記録し、次の試合まで名を覚えている。存在したことを証明するために、井戸端の壁へ手書きの紙を貼る必要などない。
文治は薄茶の取材帳へ書いた。
――この九人は、忘れられることを恐れていない。
「ずいぶん熱心ですね」
すぐ近くで声がした。
銀縁の眼鏡が、朝の光を冷たく返した。
エダ・モーンは駅員に仕切られた取材場所の最前列にいた。濃紺の上着には今日も埃ひとつない。胸元の記章を見せるだけで、駅員は彼女を柵の内側へ通したらしい。
「北境倶楽部のための記事にも、天翼団は必要ですか」
「私は北境倶楽部の広報ではありません。目の前に強いチームが来れば取材します」
「昨日は、ずいぶん熱心に広報をなさっていましたが」
胸の中で、昨日飲み込んだ怒りがまた動いた。
だが、文治は黒い取材帳を閉じなかった。
「天翼団の何をお書きになるんです」
「王都の名門が、再審査でようやく認定された地方倶楽部と対戦する。その事実を」
「また並べ方の話ですか」
「事実には、並び順があります。試合にも前半と後半があるでしょう」
エダは天翼団から目を離さず、鉛筆を動かした。
「あなたの物語では、北境倶楽部は踏みつけられても立ち上がる九人です。ですが、その物語は勝っているあいだしか続かない。王都天翼団に打ちのめされ、みっともなく崩れたとき、あなたは何を書くのでしょうね」
文治の腹の底が、かっと熱くなった。
怖かった。
天翼団の整った列を見た瞬間から、北境倶楽部が倒される光景を想像していた。ガドの壁が裂かれ、キリクが空を奪われ、ナージャが泥へ押しつけられる。昨日得た勝利が、ただ運がよかっただけだと笑われる。
その恐れをエダに見透かされたことが、たまらなく悔しかった。
「書きますよ」
喉が震えた。
エダが初めて、こちらを向いた。
「北境が負けたら、負けたと書く。誰が球を落とし、誰が止めを外し、何点取られたか、全部書く。勝ったときだけ輪の中へ入って、負けた途端に口を閉ざすような記者に、私はなりたくない」
息が苦しい。それでも止められなかった。
「負けた者には記事がいらないと、あなたは思っているんですか。勝者の名前だけ残れば、それが記録ですか。違う。負けた者がどこまで走ったかも、何を間違えたかも、そこにいたと書かなければ消えるんだ。私はもう、誰かが消えたあとで、自分の書き方が悪かったと泣くのは嫌なんです!」
最後の言葉は、天翼団へ向けた歓声の中へ吸い込まれた。
十六年前の井戸の蓋が、胸の奥できしんだ。
ラウの名を書いた。低くしか飛べない友人を、懸命に戦う少年として書いた。その記事が人の目を集め、ラウの家族を摘発へ導いた。
書いて、傷つけた。
書かなければ、消える。
どちらへ進んでも、人の人生を踏むような気がした。
文治は唇を噛んだ。目の奥が熱くなったが、エダの前で俯きたくなかった。
「よいお答えです」
エダの顔には、嘲りも感心も浮かばなかった。
「使っても?」
「好きにしてください。ただし、前後を削らずに」
「努力します」
その言い方に、文治はまた腹が立った。
だが、今度は怒鳴らなかった。
ティナの手が、腕抜きの上から文治の肘をつかんでいた。止めるためではない。そこにいると知らせるだけの強さだった。
◇
競技院の係官が、王都天翼団の選手名を一人ずつ読み上げた。
名を呼ばれるたびに歓声が起こる。
七人目の名で、北境倶楽部の列がわずかに揺れた。
「翔け手、エルン」
淡い褐色の翼を持つ男が、一歩前へ出た。
二十代の半ばほど。細身に見えるが、上着の下の肩と腿には、走り込んだ者だけが持つ硬さがあった。翼の先まで手入れが行き届いている。ただし、周囲へ誇示するような広げ方はしない。きちんと畳み、必要な場所だけ空けている。
エルンは観客へ一礼した。
顔を上げた彼の視線が、北境倶楽部の九人へ向かった。
そして、ナージャのところで止まった。
ほんの一瞬だった。
エルンの表情は変わらない。ナージャも動かなかった。
それでも文治には、二人のあいだだけ、駅の喧騒が遠ざかったように見えた。
ナージャの獣耳が、わずかに伏せられている。握った手の爪が、掌へ食い込んでいた。
文治は赤い取材帳を開いた。
――ナージャ、エルンと面識あり?
「何を書いたの」
ティナに聞かれ、文治は帳面を閉じた。
「まだ分からないことです」
答えた瞬間、自分の声が不自然に硬いことに気づいた。
エダがこちらを見ていた。
銀縁の奥の目が、閉じた赤い表紙へ落ちる。
文治は取材帳を懐へ入れた。守るものなど、まだ何もないはずだった。それなのに、誰かの手から隠すような動きになった。
歓迎の挨拶を終えた天翼団の主将が、北境倶楽部の前へ進んだ。
「昨日の公式初勝利、おめでとうございます。東砦団との試合記録も拝見しました。終盤の連続球は、見事でした」
声音に皮肉はなかった。
北境の主将は一瞬、返す言葉を探した。敵意を向けられる準備はしていたが、正面から敬意を示されるとは思っていなかったらしい。
「ありがとうございます。ですが、記録で見るのと、正面に立つのとでは違います」
「そのとおりです。十日後に確かめましょう」
主将同士が手を握った。
天翼団の手は白い手袋に包まれ、北境の主将の手には昨日の擦り傷が残っていた。
競技院の係官が一枚の告示を掲げた。
「両倶楽部の合意により、十日後の公式対戦に先立ち、明日の午後、二十分間の公開練習試合を行う。得点は公式戦績へ算入しない。ただし、通常の陣球規則を適用する」
観衆が沸いた。
北境倶楽部の九人は、誰も声を上げなかった。
昨日の疲れが残る身体で、王都の名門と向き合う。断れば逃げたと言われる。受ければ、手の内を晒す。
ガドが小さく息を吐いた。キリクは天翼団の翼を一枚ずつ見比べている。いつもの軽口は出なかった。
「エルンは、私が止めます」
ナージャが言った。
主将が彼女を見る。
「向こうの主力だ。お前一人に任せるつもりはない」
「一人で十分だと言っているんじゃありません。最初に当たるのは私にしてください」
「理由は」
わずかな間があった。
「翔け手の癖を見るのが、私の役目です」
嘘ではない。
だが、それが理由のすべてではないと、文治には分かってしまった。
エルンは天翼団の列からナージャを見ていた。その目に敵意はない。侮りもない。
だからこそ、二人のあいだにあるものが、文治にはひどく危うく思えた。
◇
昼を過ぎても、駅前の人波はなかなか引かなかった。
文治は天翼団の宿舎と練習予定を確かめるため、駅舎へ戻った。ティナは工房へ戻り、明日の公開練習に合わせた増刷の準備をしている。
人の減った待合所には、石炭の煙と、濡れた外套の匂いが残っていた。長椅子の下で、誰かが落とした白銀旗が踏まれている。
時刻表を書き写していると、奥の小部屋から低い声が聞こえた。
「来るなら、先に知らせて」
ナージャの声だった。
文治の手が止まった。
聞かなかったことにして立ち去るべきだと思った。
だが、次に聞こえた男の声が、足を床へ縫いつけた。
「知らせれば、君は会わなかっただろう」
エルンだった。
文治は息を殺した。
扉は指二本分ほど開いていた。隙間から、淡い褐色の翼と、ナージャの灰色の耳が見える。
「当たり前でしょう。私は北境倶楽部の切り込みで、あなたは天翼団の翔け手よ。明日には敵になる」
「今日までは違うのか」
「そういうところが嫌い」
「知っている」
ナージャが息を吐いた。
怒っているはずなのに、その音はどこか安堵していた。
エルンが手を伸ばした。ナージャは一度その手を睨んでから、自分の指を重ねた。
文治の胸が縮んだ。
これは試合の情報なのか。
敵同士の選手が、人目を避けて手を握っている。明日の試合で二人が正面から当たる。読者が知りたがらないはずがない。
黒い取材帳へ書くべき事実だ。
同時に、誰にも見られたくないから閉じた扉の向こうで交わされている、二人だけの時間だった。
十六年前、ラウが自分の取材帳を覗き込み、照れた顔で笑った光景が浮かんだ。
書いていいよ、とラウは言った。
その言葉に甘えて、自分は書いた。
今度は、許しさえ得ていない。
「明日、私の前で速度を落としたら」
ナージャの声が、扉の向こうで低くなった。
「そのときは別れる」
エルンは笑わなかった。
「君こそ、俺の翼を心配して止めを外すな」
「誰に言っているの。地面へ叩き落としてあげる」
「それでいい」
二人の指が、強く結ばれた。
好きだから手加減するのではない。
好きだから、本気で倒してほしいと願っている。
文治には、その感情をうまく言葉にできなかった。美しいと思った。恐ろしいとも思った。そして、美しいと思った自分が、すぐに見出しを探し始めたことに吐き気がした。
――敵陣に恋人を持つ女。
頭の中へ浮かんだ言葉を、殴って消したかった。
「やめろ」
思わず、声が漏れた。
小部屋の会話が止まった。
文治は逃げるように待合所を離れた。背後で扉が開く気配がしたが、振り返れなかった。
駅舎の外へ出ると、冷たい風が汗ばんだ額へ当たった。肺いっぱいに吸い込んでも、胸の苦しさは消えない。
文治は柱の陰で黒い取材帳を開いた。
見たことは書く。
見なかったことは書かない。
それが自分の信条だった。
鉛筆を紙へ置く。
――ナージャとエルンは交際している。
文字にすると、二人の体温が急に冷たい情報へ変わった。
文治はその一行を何度も見つめた。
「書いた。私は見たから、書いた」
誰に聞かせるでもなく呟いた。
「だが、載せない。試合で不正が起きたわけではない。誰を好きかは、あの人の競技記録じゃない。私は……私は、何でも紙の上へ引きずり出すために記者になったんじゃない」
言い切りながら、自分を説得しているのだと分かっていた。
北境倶楽部を好きだから隠すのか。
ナージャを傷つけたくないから、事実を小さくするのか。
エダに突きつけられた問いが、喉の奥へ指を入れるように苦しかった。
「分からないんだよ」
声が震えた。
「書いて傷つけた。書かなければ守れると思った。だが、黙ったせいで、もっとひどいことになるかもしれない。私は、今度こそ間違えたくないのに……どうして何が正しいのか、誰も教えてくれないんだ」
行き交う人々は、妙な独り言をこぼす男を避けて通った。
文治は取材帳を閉じた。
そのとき、背後で鉛筆が紙を擦る音がした。
「取材帳を閉じるには、ずいぶん苦しそうなお顔ですね」
振り返ると、駅舎の柱にもたれてエダ・モーンが立っていた。
銀縁の眼鏡の奥で、目だけが文治の胸元を見ている。
「……どこから、そこにいた」
「いま来たところです」
「何を見た」
自分でも驚くほど切迫した声だった。
エダは答えず、小さな帳面へ何かを書いた。
「まだ、何も」
鉛筆の先が止まる。
「ですが、あなたが何かを書かないと決めた顔は見ました」
駅舎の奥で、扉が開いた。
淡い褐色の羽根が一枚、風に押されて床を滑ってきた。
エダの視線が、その羽根へ落ちる。
それから、文治へ戻った。
「ですから、探します」
彼女の鉛筆が、まだ名前のない見出しを紙に刻み始めた。




