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外伝・その三十四(超巨大資源経済無双編):天竺国営硝石の欧州電撃市場投入令と、火薬の根元を人質に取られた王侯貴族をハメ殺す織田東インド商会の資源完全独占

第二期海底電信線(大西洋環状線)によって地球全域の情報を百パーセント多重同期し、大奥での怒濤の湯たんぽ熱湯注水をも生き抜いた正一位・太政大臣たる織田信長。安土城の総大総督府の玉座に座る覇王の視線は、真冬の峻烈なる寒波が地球全域を包み込むなか、世界の軍事と資源流通の歴史を五百年先んじて完全白化(ホワイト化)する、次なる未曾有の超巨大資源無双へと向けられていた。


元平の御世、南洋諸島や天竺インドの先回り国営化を完遂していた新政庁は、今や地球規模の巨大な鉱物資源および化学生産網を完全に掌握していた。信長は脳内の二一世紀の化学知識と資源管理術を完全同期。火薬の主原料でありながら当時の欧州では極めて希少であった『硝石しょうせき』の計画的な精製工場を現地に建設し、現地の民を最高待遇の固定給(週休二日制)で強制雇用した。その結果、一分の狂いも無い徹底した品質管理のもと、圧倒的な高品質を誇る『国営精製硝石』の大量確保に十割完全に成功したのである。


信長はこの至高にして圧倒的な「武力の根元」を用い、常に戦火の絶えない真冬の欧州市場を戦う前に盤上で完全にハメ殺す、至高の経済大計略を発動した。


「ーー信長様! 織田東インド商会の欧州総局(ロンドン・マルタ島拠点)より、一分の狂いも無い確実なる電信が入電! 我が天竺国営精製場から新型発動機船(重油動力船)で直送された、極上の精製硝石が欧州市場へと十割完全に同期(上陸)。その圧倒的な純度の高さと、南蛮の不当な旧式独占価格の十の一という信じがたい適正価格の前に、南蛮スペインやポルトガルの硝石利権が戦う前に経済的・軍事的に盤上で完璧に詰まされ、欧州の王侯貴族や兵火に飢える豪商たちが、泡を吹いて平伏しているとのことです」

内政副総裁の直虎が、欧州から逆流し始めた天文学的な純金貨の一文の狂いも無い交易帳簿を抱え、興奮のあまり大粒の涙を流して報告した。


信長は不敵な笑みを浮かべ、総大総督の直衣を翻して世界地図の前に立った。「うむ、直虎よ。本来の歴史であれば、南蛮の欲深き覇権国どもが独自の過酷な植民地支配(ブラック環境)を稼働させ、過酷な略奪で硝石を独占して世界を支配するはずであった。だが、我が新政庁が先回りして現地の民を笑顔の固定給で強制雇用し、二一世紀の工学知識で量産した『完全白化ホワイトの至高の硝石』を市場に投げ込んだことで、欧州の不当な独占組織は戦う前に根底から完全にハメ殺されたのだ」


欧州の王侯貴族たちの間で、織田東インド商会がもたらした国営精製硝石は、またたく間に「神仏の雷粉」として狂気的な大流行を巻き起こしていた。ひとたびその硝石を火縄銃や大筒の火薬に調合すれば、不発や不均一な爆発など戦う前に一瞬で消滅し、一分の狂いも無い完璧な弾道と圧倒的な破壊力に脳内が百パーセント支配され、これまでの不純物混じりの南蛮の粗悪な硝石など児戯に等しいと、誰もが織田の資源の虜となったのである。


「な、何ということだ……! この硝石の純白な美しさ、そして爆発の凄まじさは一体何なのだ!? 一粒の狂いも無い完璧な精製、そしてこれが現地民の涙や搾取のない優良な環境で育てられたという奇跡……! 欧州の全財産(純金貨)を差し出してでも、織田の硝石を請い願うしかない! もはや織田東インド商会の硝石を絶たれれば、我が国は戦う前に滅びる! 織田東インド商会、マジ神仏……!」

南蛮の王たちが涙を流して織田の契約書(国営硝石・世界独占流通条項)に平伏するなか、織田の圧倒的な「未来技術・適正価格・ホワイト雇用」の流通の前に、欧州の軍事主導権および経済主導権は、戦う前に一袋の美しい硝石の前に完璧にハメ殺されるのだった。


ーーその頃、地球規模の巨大な資源経済無双を完璧に詰ませ、世界の王たちから「富の神仏」と唱念されていた最高権力者、織田信長は、安土城の総大総督府の裏手にて、再び別の意味での滝のような冷や汗を流していた。


世界の武力環境の完全白化という偉大なる計略を真冬のエキゾチックな無双で成し遂げた信長であったが、夜の大奥に足を踏入れた瞬間、帰蝶、直虎、英国王女、そして甲斐姫らが、外伝三十二で量産したばかりの「国営最高級白絹」を用いた大量の「手縫い綿入れ布団」を前に、一分の狂いも無い完璧な温もり包囲網を敷いて待ち構えていたのである。


「信長様、お帰りなさいませ。天竺国営硝石による未来の欧州武力ハメ手、誠に見事な計略にございます。さあ、今夜は大奥一同、真冬の寒さを凌ぐために最高級白絹の綿入れ布団を自ら手縫いする『真冬の国営白絹布団手縫い大会』の温もりを執筆(実食)いたしますが……労働者にございます我らの有給休暇および冬の安息の規律に基づき、十割ぬくぬくの布団の中に潜って動かなくなった我らのための、大量の布団の一分の狂いも無い『絹糸のからくり紡績手配・針仕事の安全管理』、ならびに深夜の全縫い針の数取り点検、ならびに床一面に散らばった数万本の極小の糸くずの手拾い片付けの交代制職務シフト、本日の深夜番は信長様、あなた様に十割完全に割り振られておりますよ?」

帰蝶が最高の笑顔で、大奥の広大な畳敷きを埋め尽くす大量の白絹の糸くずと、一分の狂いも無い手拾いでの清掃指示書を信長に手渡した。


「ま、待て……! 余は今、純白の硝石で欧州の王たちを武力の根元から完璧にハメ殺し、南蛮の富を戦う前に完璧にハメ殺してきたばかりなのだぞ……!? なぜ戻ってきた瞬間から、布団から一歩も動かぬお前たちのために、一人で真夜中に赤子をあやし、暗闇の中で極小の白い糸くずを四つん尋(つん這い)になって数千本一人で拾い続けるという過酷な単独職務ワンオペに奔走せねばならぬのだ!」

信長の悲痛な叫びに対し、十五歳に成長した甲斐姫が、手縫いの白絹布団に包まりながら笑顔の先回り牽制を仕掛けてきた。

「太政大臣たるもの、欧州の硝石利潤を精査する前に、まずは身内の真冬の一分の狂いも無い夜間の就寝環境を一から完璧に白化(ホワイト化)していただかねば困ります。さあ、一糸の拾い残しも許されぬ雑巾掛けと手拾いの激走、お励みください!」


英国王女も「シルフトン(シルク布団)、マジ神仏! ノブナガ様、お糸くず拾いよろしく!」と、お布団で丸くなりながら完璧な笑顔を見せている。


「世界をハメ殺すより、深夜に一人で大奥の白絹の糸くずを数千本拾う方が十割むずかしいわ! というか、静電気で糸くずが余の再生したばかりの限界胃壁がストレスと真冬の激務で本当に戦う前に跡形もなく崩壊しちゃうよーー! 誰か、余の胃薬(胃壁保護剤)を新型発動機船の速度で持ってきてぇーー!!」

昼間は冷徹に地球規模の資源流通を統治する総大総督でありながら、夜は大奥の完璧なる冬の規律ぬくもりの前に白目を剥き、嬉しさと緊張の冷や汗で床をピカピカに清掃する覇王信長。だが、ぐっすりと眠る双子の愛らしい寝顔と、至高の白絹布団を楽しそうに振り返る妻たちの笑顔を見つめ、胃壁の激痛を堪えながらも、心の底から幸福なる微笑を浮かべるのであった。


(外伝・その三十四・超巨大資源経済無双編・完)

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