第4話 少女の力
私の考えた設定を元にAIが考えた話になります。
・タイトル、あらすじ、タグ、投稿ルールなどもすべてAIまかせ
・設定も面白くなるならば変えて良い
との条件で書きなおしました。
ご興味があれば、ご一読ください。
↓私が自分で書いた方の話はこちら
【逃亡王子の放浪記 ~世界の果てを見に行く方法~】
https://ncode.syosetu.com/n2929ms/
翌朝。
窓の外には、昨夜から降り続いた雪が積もっていた。
庭の木々は白く染まり、石畳も半分ほど雪に埋もれている。
セイラスは窓辺に立ち、庭を眺めていた。
「セイラス」
「何?」
「さっきから、ずっとそこにいるけど」
後ろからノエルの声がする。
「雪を見てる」
「雪なんて昨日からずっと降ってるよ」
「だから見てるんだよ」
「意味が分からない」
ノエルは呆れたように言った。
セイラスは振り返る。
ノエルは昨日より顔色がよくなっていた。
食事も普通に取れるようになり、歩くことにも問題はない。
ただ、手袋だけは外そうとしなかった。
「手、まだ気になる?」
「……うん」
ノエルは自分の手を見る。
「昨日みたいになるの、嫌だから」
「能力が出ることが?」
「分からない力が出るのが怖い」
セイラスは少し考えた。
「じゃあ、調べよう」
「また?」
「うん」
「本を?」
「本を」
セイラスは机の上に何冊もの本を積んだ。
エーテルについて書かれた本。
異能について書かれた本。
魔物の生態について書かれた本。
古い研究記録まである。
「こんなに読むの?」
「全部読む」
「今日中に?」
「三日くらいあれば」
「三日……」
ノエルは本の山を見た。
「私には無理」
「僕は慣れてる」
セイラスは一冊目を開いた。
ページをめくる。
「エーテルは生命の根源。人間なら誰でも持っている」
「うん」
「そして、異能を持つ人間はエーテルの一部を特殊な形で使う」
「私も?」
「たぶん」
「じゃあ、私の異能って何?」
「そこが分からない」
「セイラスにも?」
「まだね」
セイラスはページをめくる。
いくつかの異能が紹介されている。
火を生み出す者。
身体能力を強化する者。
水を操る者。
風を操る者。
珍しいものでは、空間を歪めるものまである。
「どれにも当てはまらない」
「じゃあ、私には異能がないの?」
「それは違うと思う」
セイラスはノエルの手を見る。
「昨日、僕が触れたとき、周囲のエーテルが動いた」
「私の?」
「うん」
「どういうこと?」
「まだ分からない」
セイラスは本を閉じた。
「実際に試してみよう」
「え?」
「能力を使ってみて」
「無理」
「昨日は使えた」
「勝手に出ただけだよ」
「なら、もう一度勝手に出るか試そう」
「怖いって言ってるのに」
「危険ならすぐ止める」
「どうやって?」
「……」
セイラスは黙った。
「考えてなかったの?」
「これから考える」
「セイラスって、頭いいのか悪いのか分からないね」
「失礼だな」
二人は庭へ出た。
雪が一面に広がっている。
セイラスは少し離れた場所に立った。
「まずは、小さな力から」
「どうやって?」
「何かを動かすとか」
「そんなこと言われても……」
ノエルは手を前へ伸ばした。
雪の上に置かれていた小石が一つ。
何も起こらない。
「やっぱり無理」
「もう少し集中して」
「集中って言われても……」
その瞬間。
小石が跳ねた。
「え?」
ポン、と音を立てて雪の上から浮き上がる。
数十センチ。
そして、落ちた。
「今の!」
セイラスが駆け寄る。
「私、何もしてない」
「でも動いた」
「じゃあ、もう一回」
ノエルが手を伸ばす。
小石は動かない。
「……」
「……」
二人とも黙る。
「難しいね」
「私のせいじゃないよ」
「分かってる」
セイラスは小石を拾った。
「じゃあ、別の方法を試そう」
「まだやるの?」
「もちろん」
その後、何度か試した。
小石。
木の枝。
雪。
どれもほとんど動かなかった。
ノエルの力が発現したのは、最初の一度だけだった。
「今日はここまでにしよう」
セイラスが言った。
「やっと?」
「疲れた?」
「うん」
二人は屋敷へ戻った。
ところが、玄関へ入ったところで、ノエルが足を止めた。
「……セイラス」
「どうしたの?」
「あれ」
廊下の先に、使用人が一人立っていた。
その手には大きな箱がある。
「これを倉庫へ運んでくれ」
「はい」
使用人が箱を持ち上げる。
その瞬間だった。
「危ない!」
ノエルが叫んだ。
箱の底が抜けた。
中に入っていた金属製の道具が、一斉に床へ落ちる。
ガシャンッ!
昨日と同じ音が屋敷中に響いた。
使用人が驚いて手を離す。
金属片が床を跳ねる。
その一つが、ノエルの足元へ飛んできた。
ノエルが身を引く。
しかし、金属片は途中で止まった。
「……え?」
空中で静止している。
そのまま、ゆっくりと横へ動いた。
ノエルの手が震える。
「私……?」
金属片が床へ落ちる。
カラン、と乾いた音が響いた。
セイラスはすぐに金属片を拾った。
昨日、拾ったものと同じ種類だった。
「セイラス?」
「これ……」
セイラスは金属片を見る。
そして、床に落ちた道具を一つずつ確認していく。
「全部、金属?」
「そうみたい」
ノエルが答える。
「でも、さっきの石は動いた」
「じゃあ、金属だけじゃない」
セイラスは考え込む。
そして、ふと気づいた。
「重さ……」
「え?」
「ノエルが動かしたのは、どれも軽いものだった」
「じゃあ、重いものは?」
「試してみよう」
「また?」
セイラスは近くに置かれていた小さな木箱を持ってきた。
「これを動かしてみて」
「分かった」
ノエルが手を伸ばす。
木箱は動かない。
「もっと集中して」
「してるよ」
動かない。
「じゃあ、これは?」
セイラスが小さな本を置く。
ノエルが手を伸ばす。
本が少しだけ浮いた。
「できた!」
「やっぱり」
セイラスの目が輝く。
「重さに関係してる」
「どういうこと?」
「まだ分からない」
「またそれ?」
「でも、昨日より一つ分かった」
セイラスは本を見た。
「ノエルの力は、物そのものを動かしているんじゃない」
「じゃあ?」
「重さを変えている」
ノエルは目を丸くした。
「重さを?」
「たぶん」
セイラスは本を持ち上げる。
「本が軽くなれば、少しの力で浮かせられる」
「じゃあ、さっきの金属も?」
「そうだと思う」
「私、そんなことができるの?」
「できる」
セイラスは即答した。
「少なくとも、今のところはそう考えるのが一番自然だよ」
ノエルは自分の手を見る。
しばらくして、小さく呟いた。
「……じゃあ、私の力って、何ていうの?」
「それはまだ分からない」
「名前くらいつけようよ」
「じゃあ、ノエルが決めれば?」
「私?」
「自分の力なんだから」
ノエルは少し考えた。
「……重力」
「重力?」
「重さを変えるなら、それっぽいから」
セイラスは頷いた。
「じゃあ、重力系の異能だね」
「うん」
「悪くない」
ノエルが少し笑った。
しかし、その直後。
屋敷の外から、馬の嘶きが聞こえた。
使用人たちが慌ただしく走っていく。
セイラスが廊下の窓から外を見る。
門の前に、一台の馬車が止まっていた。
その紋章を見た瞬間。
セイラスの表情が変わった。
「……王都からだ」
「王都?」
「僕たちを訪ねてきたんだと思う」
馬車の扉が開く。
黒い外套を着た男が一人、雪の上へ降り立った。
男は屋敷を見上げる。
そして、ゆっくりと門をくぐった。
セイラスは窓から離れた。
「ノエル」
「なに?」
「しばらく、僕のそばから離れないで」
「分かった」
その日の午後。
王都から来た男によって、二人の穏やかな日々は少しずつ変わり始めた。




