↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
逃亡王子は世界を旅したい 【AIおまかせ版】  作者: 芳庵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/20

第5話 逃げるための力

私の考えた設定を元にAIが考えた話になります。


・タイトル、あらすじ、タグ、投稿ルールなどもすべてAIまかせ

・設定も面白くなるならば変えて良い

との条件で書きなおしました。


ご興味があれば、ご一読ください。


↓私が自分で書いた方の話はこちら

【逃亡王子の放浪記 ~世界の果てを見に行く方法~】

https://ncode.syosetu.com/n2929ms/

 翌朝。


 屋敷の裏手にある庭には、昨夜から降り続いた雪が一面に積もっていた。


 誰も踏み入れていない場所には、白い雪が平らに広がっている。


 その中央に、セイラスとノエルが立っていた。


「まずは、昨日と同じことをしてみよう」


「石?」


「うん」


 セイラスは足元から小さな石を拾い上げる。


 それをノエルへ渡した。


「これを浮かせてみて」


「分かった」


 ノエルは両手で石を包むように持つ。


「……えい」


 石は動かない。


「もう少し力を入れてみたら?」


「うーん……」


 ノエルが眉間に皺を寄せる。


 すると。


 ふわり。


 石が数センチ浮かんだ。


「浮いた!」


 ノエルが声を上げる。


 しかし、次の瞬間には石が雪の上へ落ちた。


「できた」


「うん」


「昨日より簡単だった」


「何か違いはある?」


「昨日より、石が軽く感じた」


 セイラスはしゃがみ込み、石を拾う。


「つまり、ノエルの力は自分の周囲にある物の重さを変えることができる」


「重さを変える?」


「たぶんね」


 セイラスは石を地面へ置いた。


「もう一度やってみよう。今度は、この石をできるだけ軽くする」


「分かった」


 ノエルが石へ手をかざす。


 しばらくすると、石がわずかに浮いた。


「できた」


「じゃあ、次」


 セイラスは少し大きな石を持ってきた。


「これ」


「大きい」


「さっきと同じように」


「うん」


 ノエルが集中する。


 だが、石は動かない。


「……無理」


「じゃあ、もう少し小さいもの」


 次は木の枝。


 その次は雪の塊。


 さらに小さな石。


 何度も繰り返すうちに、ノエルが浮かせられる物と、浮かせられない物の違いが少しずつ分かってきた。


「大きさだけじゃないね」


 セイラスは雪の上に木の枝を並べた。


「同じくらいの大きさでも、重いものは動かしにくい」


「じゃあ、軽いものなら遠くまで飛ばせる?」


「試してみよう」


 ノエルが枝に手を向ける。


 枝が浮く。


 そのまま、ふわふわと横へ移動した。


「すごい」


 セイラスは枝の動きを追う。


「方向も変えられる」


「どうやって?」


「僕にも分からない」


「セイラスにも分からないことあるんだ」


「あるよ」


「なんか安心した」


「どういう意味?」


「分からない」


 ノエルが笑った。


 セイラスも枝へ視線を戻した。


「次は、もっと大きなものを動かしてみよう」


「何を?」


「僕」


「え?」


「僕を浮かせてみて」


 ノエルの目が丸くなる。


「危なくない?」


「低いところからなら大丈夫」


「でも……」


「昨日、金属の箱を浮かせたんだから、僕だってできるかもしれない」


「分かった」


 ノエルがセイラスの前に立つ。


 セイラスはその場にしゃがんだ。


「まずは、僕の足を少し軽くしてみて」


「うん」


 ノエルが手を伸ばす。


 しばらくすると、セイラスの靴が雪からわずかに浮いた。


「浮いた!」


「成功だね」


「次は?」


「もう少し」


 ノエルが力を強める。


 セイラスの両足が雪から離れる。


 ほんの数センチ。


 それでも、確かに身体は浮いていた。


「……本当に浮いた」


「すごい?」


「すごいよ」


 セイラスはそのまま両手を広げる。


 風が外套を揺らした。


「これなら、いつかもっと高く飛べるかもしれない」


「飛ぶ?」


「うん」


「空を?」


「そう」


 ノエルは空を見上げた。


 白い雲の向こうには、冬の青空が広がっている。


「できるかな」


「できるようにすればいい」


 セイラスは言った。


「力があるなら、使えるようになればいい」


「……うん」


 その日から、二人の訓練が始まった。


 午前中はノエルの能力。


 石を浮かせる。


 木の枝を動かす。


 荷物を軽くする。


 セイラス自身を浮かせる。


 午後になると、屋敷の図書室でセイラスがノエルへ文字を教えた。


「これは?」


「……り?」


「違う。『旅』」


「たび?」


「そう」


「旅って何?」


「遠くへ行くこと」


「どこまで?」


「分からない」


「また分からないんだ」


「世界は広いからね」


 セイラスは本を開いた。


 そこには、見たことのない街の絵があった。


 高い塔。


 大きな市場。


 見渡す限りの草原。


 雪に覆われた山。


「ここ、行ってみたい」


 ノエルが絵を指差した。


「じゃあ、行こう」


「いつ?」


「分からない」


「また?」


「今はまだ無理だから」


 セイラスは本を閉じた。


「でも、いつかはここを出る」


 窓の外には、屋敷を囲む高い塀が見えていた。


 その向こうには、二人の知らない世界がある。


「セイラスは、どうして外に出たいの?」


 ノエルが尋ねる。


「いろんなものを見たいから」


「それだけ?」


「それだけ」


 少し考えてから、セイラスは続けた。


「僕は、この屋敷しか知らない」


「私も」


「だから、知りたい」


「何を?」


「外がどうなっているのか」


 セイラスは窓の外を見る。


「この国の外には何があるのか。魔物のいる場所はどんなところなのか。その先には何があるのか」


「魔物の先?」


「うん」


「人が住んでないんじゃないの?」


「だから、見てみたい」


 ノエルはしばらく黙っていた。


「……私も行きたい」


「本当に?」


「うん」


「怖くない?」


「怖いよ」


 ノエルは正直に答えた。


「でも、ここにずっといるのも嫌」


「じゃあ、二人で行こう」


「二人で?」


「うん」


 セイラスは右手を差し出した。


「僕は外のことを調べる」


「私は?」


「僕を守る」


「分かった」


 ノエルはその手を握った。


 小さな手だった。


 セイラスの手も、まだ子供のものだ。


 二人の間で、固い約束が交わされた。


「でも、どうやって出るの?」


「それは――」


 セイラスは言葉を止めた。


 窓の外を見る。


 高い塀。


 大きな門。


 その先には広い道が続いている。


「考える」


「考えてないじゃん」


「これから考えるんだよ」


「じゃあ、私も考える」


「うん」


 その日から。


 二人は少しずつ、屋敷の外へ出る方法を考え始めた。


 まだ、具体的な方法は何もなかった。


 それでも。


 二人には初めて、同じ目的ができた。


 いつか、この屋敷を出る。


 そして――


 まだ誰も知らない世界を、自分たちの目で見る。


 雪の降る庭には、二人分の足跡が並んでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の考えた設定を元にAIが考えた話になります。
よろしければ、私が自分で書いた話と比べた感想などいただけますと嬉しいです。

↓私が自分で書いた方の話はこちら
逃亡王子の放浪記 ~世界の果てを見に行く方法~


― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。