登場人物紹介 ニ学期の前に
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
新学期が始まる前に、これまでの物語に登場した主な人物をご紹介します。
※第50話までの内容を含みます。所属クラスは、夏休み終了前のものです。
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【マシュウ・ファルニール】
一年生/Eクラス/火属性
百年前の黒龍との戦いを経て、十五歳の姿で百年後の世界へやってきた少年。火魔法と拳闘を組み合わせ、相手の懐へ飛び込んで戦う。入学試験では力を十分に評価されず、Eクラスから学園生活を始めた。
困っている人を放っておけず、ときには自分の怪我より仲間を優先してしまう。戦いの経験は豊富だが、今の時代の常識や地理には苦戦中。友達と食事をし、放課後に集まる日々を大切にしている。
昇星戦のヴァレク戦では、炎の髪と龍の瞳を持つ姿へ変化。その後も魔力と身体能力の増大が残り、力加減を覚え直している。精霊を顕現させることはできず、サラマンダーとの契約という見立ても、まだ推測にすぎない。
強くなった拳でも、輪投げは思いどおりにいかない。
【ネラ】
一年生/Eクラス/風属性
短く切った髪と、働いてできた掌の硬さが印象的な魔族の少女。気さくで物怖じせず、初対面のマシュウにも自分から声をかけた。よく笑い、遠慮なく言い返す一方、仲間が傷つくと本気で怒る。
風の威力だけに頼らず、マシュウから教わった足運びと組み合わせて戦い方を工夫する。昇星戦ではアーヴィンに敗れたが、次に何を練習したいかを自分から口にした。
夏の事件では、天幕の裏に隠された魔法の仕掛けを発見。マシュウに助けてもらうだけでなく、自分も動いて仲間を支える。
【フェリクス・ローデン】
一年生/Eクラス/土属性
ローデン男爵家の少年。身なりと礼儀にうるさく、入学当初は家柄への意識が強かった。仲間と実習や練習を重ねるうちに、自分にもできないことがあると認め、他人の力を借りられるようになっていく。
土魔法による防御や足止めを、杖の扱いと組み合わせる。勉強ではマシュウたちを叱りながらも、わかるまで説明を続けてくれる。
昇星戦でヴァレクに重傷を負わされ、現在は療養と歩行練習を続けている。まだ長い外出には椅子が必要だが、四人で花火を見る約束は果たせた。輪投げで取った木彫りの鳥を、マシュウへ渡した。
【エリオ】
一年生/Dクラス
穏やかで、本好きの少年。マシュウの勉強に付き合い、友達の怪我や無理をよく気にかける。控えめな物言いの中にも、自分の悔しさや願いを持っている。
昇星戦では本戦進出を懸けた予選で敗退。結果を受け止め、次に向けて練習したいとマシュウへ頼んだ。
夏の事件では衛兵を呼び、客の避難を助けた。祭りの輪投げでは、フェリクスへの土産に革紐の栞を取っている。さりげない気遣いで、四人の時間を支える友人。
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【レティシア・ヴェルナー】
一年生/Aクラス/水属性
ヴェルナー侯爵家の少女。杖を使い、複数の水の流れを操って戦う。水の精霊ネイレアと契約しており、力を借りた際の魔法は、規模も威力も大きく変わる。
誇り高く、負けず嫌い。相手を倒すための工夫と練習を惜しまない。昇星戦ではロルフを破り、決勝はマシュウの出場不能によって不戦勝となった。
優勝者として得た挑戦権で、Sクラスのセヴランを指名。しかし全力の攻撃を退けられ、最後は霊融による一撃で敗れた。自分が望んだ場所の遠さを知っても、そこで諦めようとはしていない。
【ヴァレク・グランヴェル】
一年生/Aクラス/重力属性
グランヴェル公爵家の次男。長剣と重力魔法を使い、精霊グラウムと契約している。穏やかに話し、笑いながら相手を追い詰める。抵抗できない者の苦痛さえ楽しむ残虐さがあり、フェリクスへ深い傷を負わせた。
準決勝でマシュウに敗れ、顔や身体には火傷の跡が残った。それでも、自分を圧倒した強さと残虐さに魅せられ、今は「マシュウくん」と親しげに呼んで、断られてもそばへ来る。
相手の返事を待たずに動く、図々しく強引な性格は変わらない。夏の事件ではマシュウに商人の確保を任され、頼られたことを喜んだ。マシュウたち全員に受け入れられたわけではなく、フェリクスとの間にも傷は残っている。
【ロルフ】
一年生/Bクラス/風属性
伯爵家の少年。剣と風魔法を組み合わせ、素早い踏み込みと鋭い攻撃で相手へ迫る。家柄への誇りも、剣士としての意地も強い。
合同実技でマシュウに敗れたあとも、次の勝負を意識して腕を磨いてきた。昇星戦では準決勝へ進出し、レティシアと激突。彼女が精霊を呼んだことで、大きな力の差を突きつけられた。
その悔しさを抱えながらも、Sクラスへ挑むレティシアの練習相手を務める。敗れた相手の強さから目を逸らさない少年。
【アーヴィン・ザイデル】
一年生/Aクラス/雷属性
雷魔法と槍を組み合わせる実力者。穂先だけでなく、柄や石突も使い分け、近づいてきた相手にも反撃する。
昇星戦の本戦一回戦でネラを破り、準々決勝でマシュウと対戦した。試合は厳しいが、相手の降参には即座に応じる。怒りで周囲が見えなくなっていたマシュウに、目の前の勝負へ向き合うよう迫った相手でもある。
【セリカ・ヴェイル】
一年生/Bクラス/氷属性
昇星戦の本戦一回戦で、マシュウと対戦した少女。杖と氷魔法を使い、足場を凍らせ、自分はその上を滑って攻撃の角度を変える。
魔法を撃つだけでなく、相手が踏み込める場所そのものを操る戦い方が特徴。マシュウに、炎の威力だけでは押し切れない勝負を強いた。
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【ダリウス】
実戦基礎の教員
頬に傷のある教員。生徒の魔法の威力だけでなく、判断、足運び、仲間を見る力まで確かめる。マシュウの実戦での働きを評価し、強化実習へ招いた。
指導は厳しいが、生徒が傷つくことを当然とは考えない。昇星戦で制止が遅れたことに怒り、Sクラスにも正面から問いただした。
怪我の経過や覚醒後の力を見守りながら、課題の提出も忘れずに念を押す先生。
【トマ】
街のパン屋で働く少年
配達などの仕事をしながら、いつか護衛になって、隣町より遠くへ行きたいと願っている。
「精霊と契約できれば自分も変われる」という期待から、商人の有料説明会に参加。偽装を知り、天幕が崩れた際には、怖さを抱えながら客の救出を手伝った。マシュウが商人へ追いつけたのも、彼が教えた近道のおかげだった。
支払った金は返還され、パン屋の仕事へ戻っている。花火の夜には、仕事を終えてマシュウたちのもとへ駆けつけた。
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学園の頂点に立つSクラスは、一年から五年の五つの学年を合わせても十人。
正式な挑戦戦で在籍者を倒した者が、その席を得る。
【セヴラン・ヴァイス】
四年生/Sクラス/空間属性
灰銀の髪を持つ、穏やかな口調の青年。武器は細剣。透明な面で攻撃の進む方向を変える空間魔法を使い、白梟の精霊オルディスと契約している。
マシュウとヴァレクの試合へ介入し、炎の致命打を逸らした。その一方で、二人が倒れた戦いを「いいものが見れた」と評する。人の苦痛より、未知の力が何を見せるかへ関心を向ける危うさがある。
レティシアとの挑戦戦では、剣を抜かず、霊融を使う前から彼女を圧倒。最後は自ら霊融し、掌の一撃で勝負を終えた。
ほかの九人はお楽しみに。
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昇星戦を終え、それぞれの夏休みが過ぎていきます。
次回からは、二学期。これからも彼らの物語にお付き合いいただけたら嬉しいです。




