第7話
第七話
別荘に着いて中に入ると大広間が現れた。社長とリカは暖を取った。リカは「わあー」と言い広間を見てキョロキョロしていた。社長はリカに「リカ、寒いだろうから二階にある部屋に洋服があるから着替えたらどうだ?」リカは「いいんですか?」と言うと社長は「ああ」と言った
リカは二階に上がり部屋に入りクローゼットを開けるとそこには洋服がずらりと並んでいた。
リカは良いものがないか探していたが「うーんたくさんありすぎてどれにしたらいいかわからないわ」と思っていると、社長が来て「決まらないのか?」と聞いてきた。
リカは「はい・・・たくさんありすぎて・・・」社長が「じゃあ選んでやろうな。スウエットとレースのついたデニムスカートはどうだ?」リカ「着てみます」
数分後、リカはスウエットとレースのついたデニムスカートを着て現れた。リカは「どうですか?」と聞くと社長は「おお、いいじゃないか!とってもかわいいぞ」と言ったリカは「えへへ」と笑った。
社長も着替えて本を読んでいた。リカは「あの・・・私は何をしたら?」社長は本を閉じうーんと考えた。すると社長は「中を探検してきていいぞ」と言った。
リカは「わかりました」といい二階に上がることにした
二階には寝室、トイレ、三つの部屋があった。リカは扉を開け「あ、ここは寝室ね」と思い扉を閉めた。三つの部屋のうち一つの部屋は子供部屋のようだった。
二つ目の部屋は書斎のようでトロフイーがたくさんあった。リカは「へえーーー」と言い見渡した。リカがトロフイーを触ろうとしたとき、社長が現れた。
リカは「あ、社長・・・」と言うと社長は「もういいんじゃないのか?」と聞くとリカは「あの、ここはいったい何ですか・誰の家ですか?」と聞き返すと社長は「父さんの別荘だ」と答えた。リカは「え?お父様の?どんな方だったんですか?」社長は「それはどうでもいいことだろ?早く昼飯作ってくれ」と言われた。リカは「あーはいただいま」といい一階に下りた。
リカはイタリアンパスタを作った。食べているときにリカは「あの・・・どうしてお父様のこと教えてくれないんですか?」社長はパスタを放張り「$%&‘?」と言った。リカは「はい?」と言った。リカは「そんなに言いたくありませんか?」と怒った。社長は焦った。そして、手を止め「仕方ないな。ここは俺の父さんの別荘だ。父さんは設計士だったんだ。だけど、早くに亡くなったんだ。」リカは「え!そうなんですか?何でですか?」社長は「その続きは加藤に聞いてくれ」リカは「は?」と言い固まった。
社長は「俺ちょっと外でたばこ行ってくるから」と言い出て行った。リカは顔をしかめた。
リカはすぐに加藤にビデオ通話をかけた。するとすぐに加藤が出た。加藤は「お疲れ様です。何か御用ですか?」と聞くとリカは「お疲れ様です。あの、社長のお父様のことを教えてほしいんですけど・・・」加藤は「あー、それは本人にいてください。ていうか私たちの関係は幼馴染なんで」リカは驚き「え!そうなんですか?でもそれで・・・」と言い社長と加藤がよくケンカしているのを思い出した。
すると社長が戻ってきた。加藤は「じゃあそういうことだから本人に聞いてねバイバイ」と言ってテレビ電話が切れた。
社長は「なんだって?」リカは「本人に聞いてくださいとのことでした。加藤さんと幼馴染だったんですね」社長は「ああ、まあな。秘書の仕事がしたかったそうなんだが、氷河期があっただろう?それでなかなか決まらなかったらしいから俺のところに来るか誘ったんだ。でも恩を仇で返す女だよな」リカは外を見た。雨が降っていた。
リカは「それよりお父さんのこと教えてくださいよ」社長は「仕方ないな、教えてやろう」
「それは俺が小学四年生のころだった。海で遊んでたんだ」
数十年前・・・
「父さん!わーい」と言い、誠は海で遊んでいた。社長の父である芳樹は「あー、待ちなさい、そんなことしたら溺れるぞ」「大丈夫だよ!父さん!」
としばらく遊んでいて、彼は岸の浅瀬で遊んでいると沖に流された。誠は「父さん!助けて!」と言うと父は「誠すぐに助けに行くからな!待ってろ!」父は泳いで誠を助けに行ったがまた、岸から沖に流されてしまった。今度は父が流されたのである。誠は「父さん!誰か助けて!誰か!」と言っていると「どうした坊主!」誠は泣きながら「父さんが!父さんが!」というと消防を呼んでもらった。何とか一命をとりとめた。
だが、入院の検査ですい臓がんが見つかったのである。すでに全身に転移していたのだ。誠はショックを受けた。
しかし、父は泣き言を言わずに懸命に治療を受けたが、一年も持たずに亡くなった。
誠は母から一通の手紙をもらった。それは父からの手紙だったのである。
それにはこう書いてあった。
「誠、夏休みは楽しかったな。だが、海は危険なところだから注意するんだぞ。お前は長男の自慢の息子だ。なんでもきっとできる。自分を信じてしたいことをしなさい。あとは母さんのことを頼むよ」と記してあったのである。
こうして母に女手一つで高校二年まで育ててもらって、母がその時に再婚し弟が生まれたのである。
リカはここまで聞き「そうだったんですね・・・それはお辛かったことでしょう」
社長は「ああ、まあな。父さんは設計士で優しくてすごい人だったんだ。数々の賞も受賞している。辛かったけど、どんな時も日は上るだろ?生きていくしかなかったんだ。母さんは苦労したと思うよ」
社長は「それに父さんは俺がこうなることを分かっていたと思う。だから、安心して息を引き取ったと俺は思うな」
リカは「再婚された方ってどなたなんですか?」社長は「警察署長だ。何があってそうなったか知らないけどな」と笑った。
リカはまた窓の外を見た。日の光が差し虹が出ていた。リカは「あ!虹!社長、虹ですよ!」社長とリカは窓の近くに行き虹を見た。
リカは「なんか元気出ますね!さあ、夕飯の支度しないと」といいキッチンに向かった。
社長は「父さん、ありがとな」と言った。
夕食を食べているとき、社長はとあることをふと思った。社長は咳ばらいをし「・・・リカは好きな人とかいるのか?」と聞くとリカは「いますよ」と答えた。社長は驚き「誰なんだ?・・・いやどんな人なんだ?」と恐る恐る聞いた。するとリカは食べる手を止め「そうですね・・・おっちょこちょいだけど体が弱いので守ってあげたい人です」と言った。
社長は「誰なんだそいつは?」と聞くとリカは「それはおしえられませんよ」リカは「社長は好きな方おられるんですか?」社長は「いるぞ。いつも一緒にいて・・・」早送りになった。リカはそれを聞いて「もしかして私のこと?」と思い顔を赤くした。リカは「あ、あの・・・」というと社長は語るのをやめてリカは「もしかしてそれは私のことじゃ・・・」社長はそれを聞き驚いたが、社長はリカの思いに気づかなかったので「しょうがないあいつに聞くしか・・・」と頭を抱えた。
つづく




