第16話 ギルドのメンバー達
まったり回がしばらく続きます。
とはいえ、戦闘も少しずつ入れていくつもりではあります。
大雅にゲームのあれこれをレクチャーしてやった翌日、夏休みなので朝からログインして見ると、一件のメールが届いている。
差出人はメアリー、まあ、特に警戒する必要もないので、開いて見ると、内容はギルドが完成したというものだった。
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指定された座標は『ツーライン』の北西部、中世風の街並みの中をふらふらと歩きながら、周りを見回していると、
「あ、おーい!シオン!」
遠くから声をかけられる。
その方向に顔を向けてみれば、メアリーが立って、手を振っているのが見えた。
なんとなく私も、軽く手を振り返しながらそちらに歩いて行く。
彼女の後方には、一軒の民家?のようなものが建っており、自分の斜め上に出しておいた目標ゲーム内座標と重なっている。
まあ、大体予想はつくが、彼女の目の前まで行き、
「これがギルド?」
と、聞くと、彼女はニコニコと楽しそうに笑いながら、
「大当たり〜、ホラ見てみて!これ!」
入口の上にある看板を指差す。そこにあったのは斜めになってる剣とそれを囲むように花が咲き誇ってるという形のものであった。
「これは?」
「私たちのギルドマークだよ。ちょっといい?」
言って、メアリーはメニューを開くと私の方に通知が一件飛んでくる。彼女が視線で見ろと、促してくるので見てみると、
「ギルド勧誘.....」
「オッケーの方押してくれれば、入れるよー」
彼女も熱く推してくるので、とりあえず『OK』を押す。同時に私の名前の横にギルドマークと同じマークが現れる。
それを確認するとメアリーが、
「ようこそ!私たちのギルド、『ガールズ・オウス』へ!」
と、私に向かって言ってきた。
うん、随分と様になっている気がしなくもない....多分、練習したんじゃないのかな.....
ギルド内に入ると、そこには4人の女の人がいる。全員、恐らく私よりも年上だろうなと、考えながら、見ていると、一人がこちらに気づく。
視線が合うこと1秒、彼女は無言でこちらに近寄ってくると、
「なにこの子!?すごい可愛い!!」
全力で抱きついてきた。
く、苦しい.....
私がなされるがままに抱きしめられていると、他の人も気づいてこちらにくる。そして、
「あなたがシオンよね、私はセレネ、よろしくね」
「自分は、アカネっすよ!よろしくっす!」
「紹介、ソラ」
3人が自己紹介をしてきた。
とりあえず、私も返さなきゃいけないのだろうが、まずは、
「この人、外してからにしてくれませんか!?」
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先程は唐突に抱きしめられたため、中の様子など全然分からなかったが、改めて冷静に中を見回してみると、なかなかに凝った作りであることがうかがえる。
人の気持ちを落ち着かせるような優しい色合いの灯り、ありとあらゆる木製の家具、程よい位置に取り付けられた窓。これを作るときにどれほどのこだわりがあったのかが眼に浮かぶようだ。
そんな空間で私は現在、それを作りだしたデザイナーに土下座されている。
どうすればいいの?と、メアリーに視線を向けるとメアリーはどこ吹く風とばかりに、口笛を鳴らしていた。
.....こ、この野郎......
とりあえず、この状況が嫌なので、
「あ、あのもういいですから、謝ってもらいましたし」
と、とりあえず顔を上げてもらう。すると、彼女は若干さっきよりも落ち着いたテンションで、
「いや、本当にすいませんでした。ちょっと私的にビビッときちゃって.....」
等と、言っている。
本当に反省してるのだろうか.....
とはいえ、もう過ぎ去ったことなので、気をとりなおして私も自己紹介をする。
ちなみに、ゲーム内装備で眼鏡をかけた水色のロングヘアーの女性がセレネさん、赤髪をアップで纏めた忍者スタイルの少女がアカネちゃん、金髪を複雑に編み込んだ髪型をした女性がソラさん、銀髪を肩より少し下に垂らした女性がさっきまで私に抱きついていた女性、クローネさん、だそうだ。
なんだか、私とメアリーに比べてキャラが濃い気もするけど、みんないい人そうであるため、私は仲良くやっていけそうな気がした。




