第15話 決着!
制限時間は102秒、目減りしていくMPを無視して、地面を蹴る。
そして、お互いの影が交錯した。
『武器破壊』を発動しながら、振り下ろされたロングソードを紙一重で避け、抜けざまに鎧の上から紅の剣を斬りつける。
血の如く赤いエフェクトを、撒き散らしながら、完全に影が離れたところで、お互いが振り向き、もう一度武器を構え直す。
彼はさっきと違い、目に見えて減ったHPを確認したのか、顔を真剣なそれにして、防御の構えに入る。
恐らくさっきの会話を聞かれていたな、と内心で歯噛みして、MPを確認、残りは
「85秒......」
私は一度大きく息を吐いて、右足を一歩後ろに下げる。
姿勢を前傾に傾け、突進の構えを作り、残りは80秒。さらに、
「『属性付与・二重』
残りのMPを燃やし尽くすが如く、今の私にできる最大強化を行う。
残りは50秒。
「『紅炎』、『闇黒』」
紅の剣には燃え盛る炎のエフェクトが、黒の剣には光を一切反射しない、闇のエフェクトがかかる。
彼もここが勝負の分かれ目になると、理解してるのか、
「『堅剛鎧装』」
一言呟く、恐らく、いや確実に『疾風迅雷』のVITバージョン、彼は勝ちを確信したかのような笑みでこちらを見る。
私はそれにも関わらず、
「シッ!」
相手の残り8割ほどのHPを吹き飛ばすべく、走り出した。相手の勝ち筋は、私の一撃を耐えてからの、カウンターによる私のHPの全損か、MP切れ、対する私の勝ち筋は制限時間内に、相手のHP全損。
そこまで頭の中で一瞬で考えてから、私は相手に斬りかかる。
相手は剣を使って、私の攻撃を受けるつもりなのか、迎撃の為に私の剣に合わせてくる。
けれど、私には『もうひとつ』、奥の手がある。
「『疾風迅雷』!」
残りの時間が今までの倍速で流れ出す。
けれど、そのおかげで私は剣の軌道をギリギリで変えて、無防備な鎧へと振り下ろすことに成功する。
そして、そのまま彼がカウンターを決める前に、
「はぁぁぁぁ!!」
強化されたAGIに全てを任せて、相手の鎧の上から連続で斬りつけた。
相手のVITが上がっていようが関係ない、その上から全てを吹き飛ばす。
しかし、最後の矜持とばかりに、彼もまたロングソードをこちらに向かって突き出して来る。
その一撃は私のHPを全損させることくらいならできるものであったが、それは私の頬を薄く切り裂き、赤のエフェクトを薄く散らすにとどまった。
瞬間に、私の斬撃がもう3回加えられ、相手の体がポリゴンになると同時にその体を四散させた。
♦︎
私の強化も解除されて、今は収まりの悪い片手剣装備状態となっている。
まあ、シルバはそれにも関わらず、すごく興奮した様子で話しかけて来るんだけど.....
「いやー、まさか本当に勝っちゃうとは思わなかった。最悪、リスボン地点まで戻って慰めに行くつもりだったんだけどね」
まあ、そんなことはいいのだ。私も勝てたのなんて奇跡だと思うし、それよりも
「なんで、あの時ここにいたの?」
すると、彼は笑いながら、
「たまたま、だね」
と、言って来る。私はそれがどうにも面白くって、なによそれ、と笑い返して、二人で笑っていた。
その時、私の視界の隅に、メールが一件届いたという通知がくる。
恐らく大雅だろうなと思いながら、シルバにリングを返しながら別れを告げると、私は始まりの街にワープする為、『ツーライン』へと戻ることにした。
シオンさんのステータス表です!
熟練度上がり過ぎかもしれませんが、強いやつとやったぶんの熟練度はいつもより上がりやすいと捉えてください
HP 384
MP 132
STR 202
AGI 307
VIT 62
DEX 154
INT 140
SKILLパッシブ
『筋力上昇』LV4『素早さ上昇』LVMAX『属性付与』LV3『コンボ継続時間延長』LV1
SKILLアクティブ
『疾風迅雷』『属性付与』『属性付与・二重』
equip
右手:無し
左手:スチールソード
体:ホワイトコート
JOB
属性剣使い 弐式
取得済みJOB
属性剣使い上級
属性剣使い中級
属性剣使い
武器スキル(MAIN)
二刀流:熟練度96
武器スキル(SUB)
双剣:熟練度250




