表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Himeyuri ―魔法を嫌う元学園最強の主人公ー  作者: 小鳥遊 千夜
第六章 マジック・ウィザード・トーナメント前夜祭――魔導客船テティス編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
187/237

第186想 各校代表、集結

 

 会場のあちこちでは、既に各校の代表選手達が談笑している。


「結構いるんだな」

 燈也(ともや)が周囲を見回す。


「”四大魔法学園”以外にも有名校は沢山あるからね。」

 |リエラが答えた。


「ほら、あそこを見て。」


 指差した先。


 青を基調とした華やかな制服の集団が見える。

 男女問わず容姿も整っており、どこか舞台役者のような雰囲気を纏っていた。


「あれは?」


「|”星奏魔芸(せいそうまげい)学園”ね。」


「聞いたことある。確か音楽や芸術魔法で有名な学校で、

 演奏や芸術関係の大会なら毎年幾つもの賞を取ってるそうよ。」

 流水(るみ)が説明する。


「へぇ、なんかアイドルグループみたいだな」

 郷夜が呟く。


「アンタの感想はいつも薄いのよ!」


「それじゃあ、あっちのは?」


 郷夜が指す方向には、今度は黒いローブ姿の生徒達が見える。


 全員が分厚い本を抱えており、会場にいる今ですら何かを読み続けている者もいる。



「”深奥(しんおう)詠唱学院”ね。古代魔法や呪文研究で有名な学校よ。」

 リエラが自信満々に答える。


「毎年、禁書庫に入り浸ってるとか何とか…」


「実際、変人率は高いらしいわよ。」

 流水が肩を竦めた。


「聞こえてますよ。」


 近くの生徒がぼそりと言った。


「うおっ!?」

 郷夜が飛び上がる。


「それじゃあ、あの連中は?」


 そこに集まっているのは、大きな鳥や小型の魔獣を連れた生徒達。

 中には見たこともない生物までいる。


「かわいい……」

 癒水が目を輝かせる。


「あれは、”グリモワール生態学園”ね。魔法生物研究の名門校よ」


「なるほどな~。」

 燈也が頷く。


「リエラ、お前があそこ行ったら人気出そうだな」


「遠慮しておくわ」



 その奥には生徒達がタブレットのような魔導端末を操作している。


 誰一人話をせずに全員が何かの資料を黙々と確認していた。


「何してんだあいつら?」

 郷夜が首を傾げる。


「あれは”天理(てんり)魔導研究学院”」

 流水が答える。


「データ分析の専門家集団で、

 試合前に対戦相手の魔法傾向や勝率を全部分析するらしいわ」


「うわぁ……絶対戦いたくねぇ」

 郷夜が嫌そうな顔をする。


「私も同感ですね。」

 怜花も珍しく頷いた。


 その時だった。


「どけコラァ!!」


 会場の一角から怒鳴り声が響く。


「てめぇ今ぶつかっただろ!」


「はぁ!?」


 早速揉めている。


「……」


 燈也達が無言になる。


「…あれは?」


「”黒狼(こくろう)魔術学院”、不良が集まる高校よ」

 リエラが答える。


「納得。」

 全員一致だった。


 制服もどこか荒々しく髪色も派手な生徒ばかり。


「毎年問題起こすけど、強いのよね。」

 流水がため息を吐く。


 そして、会場中央近くに一際豪華な制服。

 洗練された立ち振る舞いの生徒達。


「なんかエリートって感じだな」

 燈也が呟く。


「あれは”聖煌(せいこう)アーク魔導学園”」

 リエラの声が少しだけ硬くなる。


「最近急激に勢力を伸ばしてる学校です。」


「最近?」


「ええ。五年前までは無名だったはずよ」

 流水も頷く。



 郷夜が見つめる。


 生徒達は全員笑顔で非の打ち所がない。


 だが、何故だろう。

 どこか作り物めいた印象を受ける。


「なんか……」

 郷夜が首を傾げる。


「どうした?」


「いや…」


 郷夜は少し考えた後。


「上手く言えねぇけど……苦手なタイプだな」


「珍しく同意見ね」

 流水が小さく呟いた。



次回 『第187想 朱雀のエース、最強を名乗る少女』


 世界中の強豪たちが集う豪華客船テティス。

 そんな中、燈也たちの前に現れたのは、四大魔法学園の一角を担う朱雀魔導学院。


 そして、その中心に立つ一人の少女――鳳凰紅音。


 燈也と同じく、Sランクの称号を持つ天才魔導士にして最年少記録保持者。


 「本当の最強は私だから」


 静かに放たれたその言葉が、会場の空気を変える。


 真の最強は一体誰だ?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ