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第20話:ノア vs. 永瑠 — 神楽市女帝戦争勃発

◇◇◇



#1 ノアの逆襲


神楽市・駅前ロータリー

避難済み。異空間の霧が残る。


蒼真・永瑠・ノアの三人が謎の三角形を描く形で向き合っている。


ノアは、さっきまで笑顔で蒼真にしがみついていたはずなのに――


今は、女神の顔じゃない。


完全に、「恋敵を見つけたヒロインの顔」だった。


ノア(冷笑しながら)

「……ねぇ。あなた、お名前は……ふゆざき、さん?」


永瑠(ジト目)

「冬崎です。で? なに?」


ノア(ニッコリ)

「蒼真さんに……そんなに近づかないでくれる?」


永瑠

「いや、そっちが近づいたんだろ。土足で。」


蒼真(心の声)

(やめろやめろやめろ!

なんだこの空気!!怖ぇよ!!)


ノアは一歩前に出る。

その瞳に、淡い“白銀”の魔法陣が浮かび上がっていた。


永瑠(眉をひそめる)

「っ……これ、ユニークスキルの……光?」


ノア(甘い声で)

「ふふ……“聖女の記録”を、舐めないでね?」


蒼真(心の声)

(いやいやいや、ヒロイン同士の張り合いにユニークスキル使うなよ!!使い方間違ってるだろ!!)



◇◇◇



#2 神楽市、爆発寸前


ノアの足元に、白い魔法陣が広がり始める。

街の空気が震え、粉塵が浮かび上がる。


永瑠も負けじと紅い光を纏い始めた。


永瑠(静かにキレる)

「蒼真は……そんな脅しで奪えるような男じゃない。」


ノア

「蒼真さんは渡しません。」


蒼真

「ちょ、ちょっと待って待って待って!!!!」


しかし二人には聞こえない。


永瑠

「もし、あなたが蒼真を騙してるなら――」


ノア

「蒼真さんは渡しません。」


蒼真(心の声)

(渡すとか渡さないとか、俺は荷物か?

……いや、状況的には荷物よりひどいなこれ!!)


ノアは杖を構えた。

永瑠は爪を伸ばし、闇の翼を広げる。


明らかに、

神楽市消滅級のバトル前である。


蒼真(絶叫)

「おまえら本当にやめろォォォォォ!!!!!」



◇◇◇



#3 蒼真、意図せず覚醒


ノアの白銀光と永瑠の紅い闇がぶつかり――

街が震えた瞬間。


蒼真の頭に、激しいノイズが走る。


蒼真

「うっ……!?」


永瑠

「蒼真!? だいじょ――」


ノア

「蒼真さん!?」


蒼真の瞳に、雪の光が灯った。

『記憶の津波』が脳内を走り抜ける。


遥か昔の戦場。

ルシェルの咆哮。

ウィンターの剣。

女性の祈り。


全てが、同時に。


そして。


蒼真

「……二人とも……一歩でも動いたら……

えらいことになるから……マジでやめろ……!」


永瑠・ノア

「…………え?」


蒼真(青ざめた顔で)

「このままぶつかったら……神楽市、今夜で無くなるから……!」


ノア

「えっ!? そんなに!?」


永瑠

「この小娘、本気で街ごと燃やす気だったの……?」


ノア

「あなたの闇も相当ですよ!?

“蒼真さんに触れたから罰する”とか思ってましたよね!?」


永瑠

「思ってないわ!」


(完全に思っていた)


蒼真(頭を抱える)

「頼むから……普通の高校生活、返してくれ……」


永瑠

「……もう無理よ。」


ノア

「……無理です。」


蒼真

「即答かよ!!!」



◇◇◇



#4 完全鎮火してない


ぎりぎりの空気の中、永瑠がため息をついた。


永瑠

「……とりあえず、“協力”はするわ。

街が消えたら困るし。」


ノア

「蒼真さんの言うことですから、信じます。」


蒼真(心の声)

(俺……もう完全に、“二人の抑制装置”じゃん……)


永瑠・ノアは同時に蒼真の方を見た。


永瑠

「でも言っとく。蒼真は渡さない。」


ノア

「はい、同じく渡しません。」


蒼真

「話、聞けよォォォォ!!」



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