第15話:緊急避難!?雪村家大混乱ミッション
◇◇◇
#1 避難勧告 ―― 先生の叫び
戦闘後すぐ、校内スピーカーが割れたような音を出す。
『全校生徒は至急避難!!
校舎内に……(ノイズ)……“黒い何か”が……!
繰り返します!!』
担任(瀕死)
「今日は……休校です……
もう……無理です……今すぐかえれ…」
生徒全員
「ですよねぇえええ!!」
蒼真
「……ごめん先生……(※原因は蒼真)」
ノア
「蒼真さん、避難します。
あなたの家が最も安全です。」
蒼真
「いや絶対ウソだろ。
俺の家、一般家庭だよ?」
永瑠
「神楽市で一番異常な気配がある。」
蒼真
「そこが安全ってどういう理屈!!?」
ノア(真顔)
「“異常すぎて侵蝕体の方が近寄らない”です。」
蒼真
「うち怖っ!!?」
◇◇◇
#2 道中 ―― 完全に不審者チーム
放課後の街。
冷気が立ち込め、異様な静寂。
蒼真
「あの……道歩いてるだけで映画の主人公気取りみたいになってるけど……
俺、本当に一般人なんだけど……」
永瑠
「蒼真は一般人じゃない。」
ノア(歩きながら)
「異世界の魂環反応、平均より約7,400倍です。」
蒼真
「7,400って何!?
何の平均!?人類平均!?ウチの近所の平均!??」
ノア
「はい、人類の平均です。」
蒼真
「それもう一般人じゃねぇぇぇ!!」
永瑠は蒼真をチラッと見て、小声で。
永瑠
「……あの時の“気配”、やっぱり間違いじゃない……」
蒼真(内心)
(何か言った!?何か言った!?
怖い怖い怖い!!)
◇◇◇
#3 雪村家、到着
蒼真の家は静かな民家。
しかし永瑠が近づくと……
永瑠
「……ッ!」
影が“ジリッ”と逆張りするように後退した。
蒼真
「え、今影が避けた!?なんで!?」
ノア
「蒼真さんの家に、強い磁場反応があります。どうやらここが時空の歪みの始まりのようです。」
蒼真
「嘘つけ!うち普通の家庭だぞ!?
親父サラリーマンだったし、母さんも普通の人!!」
永瑠
「しかもこの匂い……
“ヴァンパイアの血”を嫌う磁場の波動。完全に対ヴァンパイア用。」
蒼真
「(いや何それ怖い怖い怖い)
待って待って、じゃあ永瑠入れないの?」
永瑠
「……ギリ入れる。けど痛い。」
蒼真
「痛いんかい!!」
ノア
「蒼真さん、早く家に入ってください。
“本物の危機”、近づいています。」
蒼真
「あ、うん……」
蒼真が玄関の扉を開ける。
◇◇◇
#4 母:雪村咲夜登場
「あら、おかえり、蒼真。
今日はずいぶん騒がしかったみたいね?」
蒼真の母。
雪村咲夜
永瑠
「お……お邪魔します……」
ノア
「はじめまして、お母様、異世界から来ましたノア・スノウと申します。」
蒼真
「いや聞こえないふりするわ俺。」
咲夜
「あらあら、異世界……?わざわざ遠いところからよくいらっしゃいましたね。」
永瑠
「冬崎永瑠……です。」
咲夜
「まぁ、とってもお綺麗なおふたりですね〜。で、蒼真はどちらとお付き合いしてるのかしら。」
蒼真
「どっからそんな話になった!!!」
咲夜
「あら、という事は、お二人とお付き合いしてるのね。」
蒼真
「どうやったらそう言う発想になるんだよっ!!」
咲夜
「入って。ゆっくりしていってね。ご飯作るから。」
永瑠
「……痛いけど……入る。」
蒼真
「痛いんかい!!!!」
◇◇◇
#5 刀の“目覚め”
玄関に入った瞬間、
家の奥から――
カンッ……カンッ……!
金属が振動する音。
蒼真
「やばい……!〈焔生〉が反応してる!」
永瑠
「この家の“奥”に……この刀と同質の気配がある。」
ノア
「この家には刀を封印していた、痕跡があります。その痕跡の磁場が急に増大しているようです。」
蒼真
「いや、だから設定が怖いって何回言わせんだよ!!」
永瑠
「蒼真。ここが、あなたの“始まりの場所”よ。」
蒼真
「……俺の……?」
ノア
「次に起こることは、あなたの“魂環”の覚醒に関わります。
心して聞いてください。」
永瑠
「扉を開けて。」
蒼真、
震える手で
扉を開ける。
そこには――
磁場が歪み真っ白な異空間が広がっていた。
永瑠(絶句)
「これは……」
蒼真
「どうなってんの俺ん家!」
ノア
「これは、この土地の磁場が圧縮されて強烈な異空間となっています。」
ノアの瞳が、蒼銀色に輝いた。
ノア
「蒼真さん。
私の予測では観測不能です。何かが来ます。心の準備はよろしいでしょうか。」
蒼真
「えっ!?
ちょ、まだ、心の準備!!心の準備が!!!」
永瑠
「来るわよ蒼真……。」
部屋が白く光り、
蒼真の視界は雪原へと飲み込まれた。




