第14話:教室決戦!先生、普通に逃げろ!!
◇◇◇
#1 日常の崩壊まで、あと2秒
教室に広がる“白い靄”。じわじわと気温が下がり、窓ガラスが「内側から」一斉に凍りついた。
クラスメイトたち
「え……寒……」
「なんで教室の中に霧が……?」
「これ、アニメじゃん……?」
担任
「はい!みんな!落ち着け!こういう時はまず保健室にーー」
ノア
「担任の先生。保健室、もうありません。」
担任
「え!?消えたの!?」
ノア(冷静)
「ええ。時空の裂け目で、向こう側に落ちました。」
担任
「落ちるな学校がぁぁぁぁぁ!!!?」
蒼真
「ノア、説明に感情乗せろよ!!淡々と言うな!!」
◇◇◇
#2 異変の核心 ―― “侵蝕体:中等級”
黒板の前、白い霧が凝縮し、黒い“手”がニュッと突き出た。
クラス全員
「いやあああああああああ!!!」
「ちょっ……先生!?先生助けて!?先生!?」
「これ絶対ゲームのラスボス前!!」
先生、無言でスマホを掴む。
担任
「こ、交番……?119?110?自衛隊……?」
ノア(淡々)
「全部間に合いません。この世界の時間、ここだけ遅延してますから。」
担任
「異世界の仕様やめろォォ!!?」
◇◇◇
#3 戦闘開始5秒前
永瑠が前に出る。その動きは高校生が出す速度ではない。
永瑠の足元から黒いオーラが解き放たれ、床のタイルが“バキッ”と音を立てて割れる。
蒼真
「おいおいおい!学校壊すな!!」
(※壊したのは永瑠です)
永瑠
「蒼真、後ろに下がれ。これは……“中等級”。一般人に触れたら即死よ。」
クラスメイト
「えええええええ!?即死!?RPG!?ここ現実だよね!?ね!?」
ノアの瞳が“白銀”に変わる。
ノア
「侵蝕体:中等級。分類――《寒圧・穿孔型》。」
「今からこの教室、戦闘エリアになります。」
担任
「戦闘エリアって何!?ゲームの話してる!?誰か助けて!!」
◇◇◇
#4 蒼真、決断の時
黒い手が、カッ!!! と光りながら伸びてくる。
永瑠
「蒼真!!構えて!!」
蒼真
「クラスの前で“妖刀抜く高校生”になりたくねぇぇぇぇ!!」
永瑠
「死ぬ?」
蒼真
「抜きます!!!!」
シャキィィィィン!!
蒼真、人生最大の覚悟で、教室で刀を抜く。
クラス全員
「雪村アアアアア!!!??なんで刀持ってんの!??」
「いやいやいや!!通報案件!!!」
「誰か夢って言え!!」
担任
「雪村!?先生の心は折れそうだ!!」
◇◇◇
#5 戦闘 ―― “高校の教室でこれはヤバい”
侵蝕体が飛びかかる。黒い腕が教卓を“粉砕”する。
永瑠が前に出て、影を操り攻撃を弾く。
永瑠
「蒼真!左ッ!!」
蒼真
「(もうなんでもいい!)うおおおお!!」
蒼真が〈焔生〉を振るう。炎のような軌跡が走り、侵蝕体の腕が切断される。
クラスメイト
「※現実です」
「映画じゃん……」
「雪村の刀……光ってる……?」
ノアが観測を開始。
ノア
「右後方に2体。天井の裏に1体。黒板側の異常空間に母体1。」
永瑠
「全部まとめて来なさい。」
蒼真
「いや俺も戦うんスか!?俺まだ素人だけど!?」
ノア
「安心してください蒼真さん。あなたの死亡率、現時点で“32%”です。」
蒼真
「怖いよその数字ぃぃぃ!!」
◇◇◇
#6 決着
永瑠が影の触手で三体を拘束。
蒼真
「くそっ……!!まだ来る……!!」
ノア
「母体は弱体化しました。〈焔生〉で核を切断すれば終わりです。」
永瑠
「蒼真!今!!」
蒼真
「うおおおおお!!」
ズシャッ!!!
教室にいた侵蝕体は完全に消滅した。
白い霧が晴れる。冷気が消え、ただの“普通の教室”に戻った。
クラス全員
「…………」
「…………」
「…………」
誰か
「……今日……学校休みにしていい……?」
◇◇◇
#7 先生の限界
担任、膝から崩れ落ちる。
担任
「……先生、転職しようかな……」
永瑠
「蒼真、次はもっと強いのが来る。」
ノア
「準備してください。ここはもう、戦場です。」
蒼真
「……俺、もう普通の高校生活、無理だよね?」
永瑠・ノア
「無理です。」




