表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カレーは醤油 ~インドの記憶~   作者: そらら
醤油はカレー

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1890/1899

2023年6月16日(金) スニール・ララン ~前編~

6月16日(金) 


 昨日も飲みすぎてしまい、家に戻った頃には日付が変わっていた。


 そして、未だに日本との時差に悩まされ、昼過ぎまで寝てしまった。


 しかし、いつまでもダラダラしてはいられない。


 だって、今月ほとんどユーチューブ配信できてないんですから。


 この業界における視聴者の心移りは光よりも早く、継続的な投稿による視聴習慣を止切れさせると、あっという間にお気に入りを解除され、再開時の再生数が激しく落ちてしまう。


 そして、それはこの業界から私という存在が消え去ることを意味する。


「消え去るのは私の過去の記憶だけで充分。さぁ、ちょっと気合入れて生配信でもやりますか」


 バサッ


 かけ布団を足で蹴飛ばし、今日の一日をキックオフする。


「とはいえ、今日の素材、どうしよっかな」


 すると、その瞬間、私のスマホがワッツイットのメッセージ着信音を奏でたのです。


 - 今晩、ホームパーティーするから、もしよかったら来ない -


 送り主は、先日ひょんなことから知り合ったチェンナイの富豪スニール・ラランだった。


 彼はインドで有名な冒険家でもあり、ユーチューブネタとしてぴったりじゃないの!


 - ありがとうございます。喜んで参加させて頂きたいんですが、ユーチューブ撮影しても構いませんか? -


 - もちろんだよ。プリヤンカの大好きなお酒と料理をたっぷり用意しておくからね -



「み・な・さ・ん。こんにちは。輪廻転生もほどほどに~でお馴染み、異国のユーチューバーこと、プリヤンカです。今日はチェンナイの富豪でいらっしゃるスニール・ラランさんのホームパーティーにお招き頂いたので、その様子を生配信してゆきたいと思います!」


 チェンナイの中心地ナンガンバッカムにある大通りから1本入ると、まるで姫路城!? と思ってしまうような白い大邸宅が突如として現れる。


 それこそがスニールの自宅。


 その玄関前からスマホの録画ボタンをオンにし、中へ入るところから撮影してゆく。


「ちょっと見てください。この建物。これ、マンションじゃなくて一軒家なんですよ。それでは早速中へ入って行きましょう」


 すると、ウィンという音を立てながら、高さ3mはあるガラスの扉が左右に開いたのです。


「じ、自動ドアがある自宅って、私、始めて来たかも……」


 玄関を抜けた先には50畳以上はあるリビングルームがあり、そこにあるソファーで、主人であるスニールとその知人ヴィンセントがウィスキーグラスを傾けながら既に談笑していた。


 そのふたりとの絡む前に、まずはリビングルームを堪能させてもらう。


「みなさん、中に入ってきました~っていうか、見てください、この広々としたリビングルーム! こんなもの、普通は自宅にないですよね~」


 と言いながら、200インチ以上はある巨大テレビ、ビリヤード台、エアホッケー台を画面に収めてゆく。


「それだけじゃなく、ここを開けると……」


 リビングルームのこちらも大きなガラス扉を開けると、そこにはジャグジーが組み込まれたプールが綺麗に照明されていた。


「ここまでくると、プリヤンカ、言葉が出てきません……」


 金持ちと平民の違いを思いっきり見せつけられていたら、スニールから救いの声が届いたのです。


「いやいや、お恥ずかしい。さぁ、プリヤンカもどうぞこちらへ来て、一緒に乾杯しましょう」


「ありがとうございます」


 ここでスマホを三脚にセットし、ソファーでの対談撮影へ入る。


この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ