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カレーは醤油 ~インドの記憶~   作者: そらら
カレーは醤油

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2021年11月1日(月) バーチャル・ディワリ・パーティ一

11月1日(月)


 今日から11月。


 今年も残り僅か2ヶ月というのが日本的な感覚だが、インドにその感覚はない。


 むしろ、11月4日のディワリ当日を前に、今はさながら()()()()()()と言ったところだろう。


 多くのローカルインド人スタッフは、先週から既に仕事が手に付いておらず、ソワソワしている。


 それであればと、オフィスで一足早いバーチャル・ディワリパーティーを開催した。


 豪華なインド民族衣装サリやクルタに身を包んだ300名のスタッフがウェブミーティングの画面越しに一堂に会すると、それは、まるでマハラジャの結婚式の如く豪華絢爛。


 しかも、このパーティーはたった5日前に急遽開催が決まったというのに、数多くのイベントが仕組まれていたのです。


 ベストドレッサーコンテスト、ベストダンサーコンテスト、ベスト演劇(ひとり劇)コンテスト、ベスト絵描きコンテスト、スタッフの子供たちによるキッズダンスコンテスト、豪華景品が当たるクイズ大会、借り物競争、健康増強推進メッセージ大会、ランゴリデコレーションコンテスト等々。


 いつもは1週間経ってもまるで進まない仕事が嘘のように、この数日でコンテストに応募された数多くの作品は、驚くほどのクオリティだった。


 中でも、キッズダンスコンテストでは、親と一緒に小学生低学年の子供たちが身体いっぱいでボリウッドダンスを披露しており、こうやって親から子供にダンス英才教育がなされてゆくのだと感じた。


 ひと昔の日本であれば、盆踊りや地域の祭りで披露する舞踊を親が子供に一生懸命指導し、そして伝承されていったが、悲しいかな、今となってはもうそのような習慣は消え去ろうとしているのだろう。


 また、ランゴリデコレーションは、全く異なる美しいデザインが私の目を楽しませてくれた。


 ランゴリは家庭のセンスが色濃く反映するので、それがスタッフの服装や言動に少なくとも現れているような気がした。


 日本で家を飾るといえばクリスマスや正月だが、どれも画一的なクリスマスツリーだったり、門松だったりする。


 それは、他人と同調する日本らしさでもあるのであろう。


 本当に楽しいディワリパーティーだったが、やはり来年はみんながオフィスに集結してワイワイと騒ぎたいものである。



 パーティー気分に浸った1日を締め括るべく、久しぶりにゾマトでフードデリバリーをすることにした。


 ディワリ前で既に休みに突入しているレストランも多かったが、イタリア料理店のザ・ファットボーイから、ザ・スタッド(The Stud)という名前のピザをオーダー。


 ほどなくして運ばれてきたピザには、ありったけの肉とニンニクが散りばめられていた。


 とても美味しいのだが、ヘビーすぎて、すっかり胃がもたれてしまった。


 胃と共に項垂うなだれる私は、まるで「もたれもたれ男」である。


 Studとは、「モテモテ男」の意味を持つ英語のスラングなのに。

この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

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