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友達
それから質問攻めが終わり一通り落ち着いた。
授業中にも何度か視線を感じていた女子だ。
「何だ」
「彼女いる?」
「いない」
「好きな人は?」
「いない」
「趣味は?」
「鍛錬」
「つまんない!」
教室中から笑い声が上がる。
黎夜は本気で答えただけだった。
「いや、本当なんだが」
「それがつまんないの!」
雅美が呆れたように言う。
「じゃあ出身は?」
「東京の練馬」
「いつ覚醒したの?」
「さっきも言ったが最近だ」
本当は一年前だがこれは言えないし、話しととんでも長くなってしまう。
「元居た学校ではどんな感じだったの?」
「普通の学生だよ」
「そっか」
ひとしきり質問が終わったのが一瞬間が開いた時。
グゥゥゥ。
誰かの腹が鳴った。
静寂。
そして雅人が頭を掻く。
「俺だ」
教室が笑いに包まれた。
「飯行こうぜ」
「学食?」
「おう」
雅人が親指を立てる。
「皇星学園の学食はうまいぞ」
「それは気になるな」
黎夜が立ち上がる。
雅美も当然のようについてきた。
「私も行く」
「勝手に決まったな」
「友達でしょ?」
「そうなのか?」
「そうなの!」
雅美が胸を張る。
黎夜は少しだけ困った顔をした。
だが悪い気はしなかった。
三人は教室を出る。
皇星学園で初めて出来た友人達だった。




