闇に潜む影
一年後……。
俺は一年の夏、俺は覚醒した。 百年ぶりに蘇った黄金の鎧【天煌】、そして最強の紋術師・久遠零山との地獄の修行。 その半年後、俺は世界を周り、最上級影喰、【影爵】を討伐しその後、執行官としての『裏の顔』にも、慣れ始めた頃。
──俺は、魔界に堕ちた。
親友との摩擦、開かれたゲート。 監星局の記録では、俺はそこで『亡くなった』ことになっている。 伝説の天煌騎士は、主を失い、再び封印された──世間では、そういう認識だ。
だが、一年後。 俺は今、漆黒の街・東京の、高層ビルの屋上に立っている。 背負った赤と黒の鞘、指輪の相棒アルヴァ、そして内側に宿る黄金の霊子。 最高理議院ですら知らない、俺が戻って来れた理由は、まだ誰にも明かすつもりはない。
そんな俺の次の任務、常世の巫女と呼ばれる特別な存在からの指令だった。
指令書には皇星学園と呼ばれる術を使い戦う、紋術師や様々な武器を持ち鎧を召喚して戦う天煌騎士を育てる学園にとある国の勢力であるテロリスト集団のスパイが入り込んでいる事実が分かり、その確保やそれが難しいなら執行官として暗殺することだった。
執行官は天煌騎士は基本影喰に魂を喰われ憑依された人間以外、殺してはいけないと言うルールがあるのだが、それを裏の世界では行っても良いとされるのが特殊なこの、執行官と言う役職だった。
天煌騎士になっても邪心に飲み込まれて堕輝騎士となり影喰と同じ扱いになるやつを殺すのも執行官の役割だった。
「若、準備は出来ていますか?」
「九兵衛、まあ準備は終わってるから後は学園に行くだけだ」
こいつは輝装騎士に代々使える使用人だった、だがこの空白の百年の間は違う天煌騎士に仕えていたが、どう言うわけか、どこから俺が輝装騎士になったと言う情報を仕入れたのか分からないが、今ではいつもそばにいる俺の使用人になった。
そして俺の高校生活は再開される。




