助けた代償
そして午後も普通に授業を受けて、帰ろうとした時だった。
「ねえ、一緒に帰ろう」
雅美が誘ってくれた。
「じゃあ俺も」
雅人も同じように誘ってくれた。
「じゃあ三人で帰るか」
「そうね」
「ねえ、霧崎君?」
クラスメイトが声をかけてきた。
「ん?」
「お客さんだよ」
そう言われてドアの方を見ると、制服姿の女性が立っていた。
ネクタイの色を見ると同じ色なので同い年なのか。
「分かった、ありがとう」
女子生徒の方に向かうい声をかけた。
「俺になんか用か?」
「少し付き合っていただけませんか?」
「悪い先客が…」
「私達は良いから行って来なよ」
雅美が割って入った。
「分かった、すまんな」
だが雅美の目は鋭く何となく関係性は良くないのだなと感じる。
「では行きましょうか」
そう言われて学校を出て初日で知らない女性と道を歩くことになった。
「今日は私の行きつけのカフェがあるのでそこで話しましょうか」
「分かった」
この女子生徒の行きつけのカフェは学校の近くのお洒落なカフェだった。
店に入り奥の席に通された。
「さて何を飲みましょうか?」
「俺はコーヒーで良い」
「分かりました」
女子生徒が店員を呼んで飲み物を注文してそれを待った。
「そろそろ教えてくれてもいいんじゃないか?」
「何がですか?」
「俺を呼びつけたことを」
「それは飲み物が届いてからにしましょうか」
「じゃあせめて名前くらいは教えてくれ」
「分かりました、私は久遠日美香貴方と同じ二年生の紋術科です」
「俺は…」
「知ってます、霧崎君でしたよね」
「ああ」
そして程なくしてコーヒーとカフェラテが届いた。
「では本題に入りましょうか」
久遠日美香がバックからとある箱型の時計を取り出した。
「それは…」
「知ってますか?」
これは時計の針を回すと回した時間だけ、自分達の周りに声が届かなくなり。周りからしたら全く別の話をしているように伝わる魔道具だった。
「そんなものを使うとは、言い話は出来そうにないな」
「そうとも限りませんよ」
「で、俺に何を聞きたい?」
「貴方はいつ覚醒したんですか?」
「つい最近だ」
「本当に?」
「俺の何を知っている?」
「まあまあそんな慌てずに、私は知りたいことはじっくり聞くタイプなんです」
「それで?」
「貴方は昨日何をしていたましたか?」
「昨日は今日は備えて直ぐに寝たよ」
「嘘」
「どこが?」
「貴方が昨日何をしていたのか、それに覚醒したのもつい最近のことではないはずです」
「何を根拠に?」
「私のことを覚えてないのですか?」
何処かであったか?
だが全然覚えてない。
「悪い、覚えてない。どこかであったか?」
そう言うと久遠日美香はため息をついて、話を続けた。
「昨日貴方に助けていただいたものです」
「昨日?」
「ええ、二十二時くらいのことです」
その時間は確かパトロールをして、女性を二人助けた時間だった。
だが暗かったし顔は覚えてなかった。
「霧崎君、貴方輝装騎士ですね?」




