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妖精の国の姫、氷の国へ留学する  作者: 紙絵
第一部

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10/28

10

 入学してから初めての週末。

 オーレリアは部屋で、植物を愛でながら水をあげていた。

「かわいい〜! 今日も元気だね〜」

 彼女の魔力で咲いた花達は、通常の植物の寿命よりも倍近く持つ。

 姫なのに従者もいない彼女は、一人で休日を満喫中である。


 コンコン!


 ドアをノックする音。

「はい!」

「オーレリアいる? エイラよ」

 ドアを開けると、エイラが大きな鞄を持って立っていた。

「おはよう。どうしたの?」

 ジョウロを持ったままのオーレリアに驚くエイラ。

「おはようオーレリア。私、今から太陽の国へ視察に行くことになって、挨拶に寄ったの」

「太陽の国へ? 今から?」

「ええ。お父様ももっと前もって伝えてほしいわ! 月曜日には帰ってくるから」

「はい。気をつけて!」

 手を振りドアを閉めようとして、

「荷物持つの手伝う」

 一緒に出口まで行くことにした。

「ありがとう!」


 女子寮の外にカイルが待っていた。

「おはようございます。エイラ様、オーレリア様」

「おはようカイル」「おはようございます」

「なんでまた太陽の国へ?」

 オーレリアが訊ねる。

「多分、婚約の件だと思うわ。近々紹介するとか言ってたから」

 エイラがため息混じりに口にした。

「あまり乗り気じゃないんだ?」

「それはそうね。だって、知らない人だし、恋だってした事ないのに、いきなり将来の結婚相手だなんて言われても実感ないわ」

 王女って大変なんだなぁ。

 そんなこんなで、出口に着いていた。

「馬車が待ってますね!」

 カイルが足早に向かう。

「それじゃあ、行ってくる」

「はい。気をつけて!」

 オーレリアは手を振って見送る。

 馬車は雪を散らしながら走り去っていく。

 馬車が見えなくなると、寮に戻ろうと歩き出した。


 ちょっと温室の方行ってみようかな。

 鍵が開いてたり、先生でも居れば入れるかもしれない!


 が、残念。閉まっている。

 トボトボ寮へと戻る。

「オーレリア、何してるんだ?」

 声のする方を見ると、レックスと従者らしき人とが歩いていた。

「今エイラを見送ってきた所で。温室を一目見ようと思って。……そちらの方が風邪ひいてた従者さん?」

 オーレリアが首を傾げる。

「エイラ様は視察だったか。うん。彼が俺の従者」

「初めまして、オーレリア姫。レックス様の従者のノック・ブラウンです」

 そう言うと敬礼する。サラサラな茶色の髪の毛が風になびいている。目は黒くて丸い。

「はじめまして。オーレリア・セイブルです。風邪は大丈夫ですか?」

 可愛らしい見た目に心配になる。

「はい、もう平気です! ご心配ありがとうございます。お恥ずかしい……」

 頭を掻いている。


 女の子みたいだな。


「俺も父上に呼び出されている。慌ただしい週末だ……ノック行くぞ。オーレリアまたな」

 レックスが手を振り、ノックは一礼し、出口の方へ向かっていった。

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