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イセカイGO!  作者: 葉月 優奈
四十話:『纒 慎二』と死者の呪い
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フードをかぶっている五人は、大人だ。

それでも、ケーンやケーナと同じような指輪をしていた。

どうやら、彼らも召喚民らしい。

おそらくは、ケーンやケーナと同じ仲間だろう。


「結構な数が、いるものだ」

「だけど魔術師だから……戦い方の基本は」

「近づけばいい」

俺は、迷うことなかった。

シブーストもユキも動いていた。

召喚民は、次々と石や骨を放り投げる。

できたのはスケルトンや、小型のゴーレムだ。


「やっぱり術者を叩けば、止まるよな」

俺は、石で作られたゴーレムを一撃で粉砕する。

そのまま、術者との距離をいっきにつめる。俺は足の遅いグリゴンじゃない。


「これでっ!」

俺の一撃で、召喚民の一人を吹き飛ばした。

そのまま、壁に激突して術者が気を失った。

一応殺さないように手を抜いたが、やはり並の人間が俺の一撃を受ければ気を失う。


(それにしても召喚民か、言葉の通りだな)

敵は、モノを媒体にしてゴーレムを瞬時に呼び出す。

この力を恐れた国家が追放したのも、わからないでもない。

あのアンデットもそうだとすれば、やはり俺を狙う理由がわからない。


「これで、三人目」

シブーストがレイピアで、術者を倒していた。

シブーストの相手が女性ということもあり、手加減をしていたらしい。


「もう、こちらは四人目だ」

ゴーレムを蹴散らして、ユキはそのまま四人目の術者を刀の反対側で叩いていた。

ユキの足元に、術者が倒れていた。


「後は一人か」

その一人は、二匹のスケルトンを呼び出していた。

俺とシブーストが迫っていく。

ユキも少し後ろから、刀を握っていた。


「降参するか?」

「冗談を!これでも我が召喚民は、どこにも屈したりしない」

「やはり、俺の首が狙いか?」

俺が前に出ていく。大きな俺の体は、それだけで威圧感があった。

ましてや人間相手ならば、巨大な体は相手の戦意を失わせていく。


「マトイさんの首……」

「お前は、生きていたのか……ナーリー」

フードの男は、サラを見て驚いていた。

サラはやはり、ナーリーに似ている。

思い出すのは、シブーストのあの言葉だ。


「私のママを、知っているのですか?」

「もしかして、助けてくれるのか?」

「違うわよ」

術者の男の声から、女の声が聞こえた。

その声の主を見ると、そいつは廃墟の屋根の上に立っていた。


だけど、フードはしていない。

短い茶髪に、ハーフのズボン。年齢的には高校生ぐらいの若い女が、腕を組んでこちらを見ていた。

その声が聞こえた瞬間、ケーンとケーナが怖がった顔を見せていた。


「ママっ」

「ママが来たっ!」

二人は、ほぼ同時に叫んでいた。

だけど、それを冷めた目で見ていたのはユキだ。


「お主は、ミント……」

「あら、生きていたのね。ユキ」

それはミントというケーンとケーナの母親が、不敵に笑っていた。



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