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イセカイGO!  作者: 葉月 優奈
四十話:『纒 慎二』と死者の呪い
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この二人の名前は、ケーンとケーナという。

男の子がケーン、女の子がケーナと名乗っていた。


フードを脱がすと、茶髪のショートカットがケーンで、茶髪のおさげがケーナ。

二人の識別が、フードを外すとわかりやすい。

近くにあった井戸のロープを切って、ケーンとケーナの手を縛っていた。

先ほどまでビービー泣いていた二人は、今は泣いていないようだ。

ここには俺とノニールがいて、シブーストはレティアたちのところに戻らせていた。


俺は、ノニールの持っている髑髏の指輪を見ていた。

まがまがしい髑髏のレリーフが掘り込まれた小さな指輪。

大人がつけるには、小さな指輪だ。


「これに、魔力があると?」

「魔力の具現化をするための道具っすよ。

魔法というのは、子供でも老人でも等しく使えるっすからね」

「確かにそうだな」

魔法使いのイメージは、老人が多いのはそのためだろう。


「で、このお子様たちが、なんで俺たちを襲ったのか?」

「知らない」

「お前、嫌い」

ケーンとケーナは、否定した。


「教えてくれないっすか?」

「教えない」

「しらなーい」

「もうすぐ怖いお姉さんが、来るかもしれないっすよ」

「ママより怖い人はいない」

「そう、ママの方が怖い」

「そのママが、頼んだっすか?」

「違う、ママに頼まれてやってなんかいない」

「そうそう、グリゴンをやれなんて言っていない」

「なるほど、俺は自分がグリゴンなんて一言も言っていないけどな」

俺が突っ込むと、ケーンとケーナはしまったというリアクションを見せた。

わかりやすい、子供の顔だ。

それにしても、セリフの節々に出る『ママ』という言葉。

おそらく俺を狙った、黒幕なのだろう。


「そのママはどこにいるんだ?」

「黙秘をする」

「黙秘します」

「怖いお姉さんが来るよ、いいっすか?」

「怖いお姉さん、本当に怖いの?」

「怖いよ、特に小さい子にはね」

「あら、ノニール。ここなのね」

それは、少し離れたところから四人がやってきた。

サラ、レティア、ユキがシブーストに連れられて俺たちの場所に姿を見せていた。

その姿を見た瞬間、ケーンとケーナは驚いた顔を見せていた。



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