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イセカイGO!  作者: 葉月 優奈
四十話:『纒 慎二』と死者の呪い
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今の状況は望ましくない。

スケルトンは、六体現れた。

冷静に考えれば、これは好ましくない。


(レティアがいない)

スケルトンを倒すには、勇者が必要だ。

俺たちはそのスケルトンの動きは止めることができるけど、倒すことはできない。

周りのスケルトンは、いつも通り退路を断つように囲んでいた。


「さて、どう突破する?」

「マトイの強行突破で、いいんじゃないか?」

「まあ、できなくはない。どうした、ノニール」

「いえ、実はっすね」

ノニールは、懐から何かを取り出した。

それは小瓶の入った、水だ。


「なんだ?その水……」

「ちょっと、試しに作ってみたっすよ。

サラさんにも、手伝ってもらったっすが」

「それは、なんだ?」

「こうするものっす」

持っていた小瓶を、スケルトンに投げつけた。

小瓶がスケルトンの頭蓋骨に命中すると、そのままスケルトンは崩れていた。


「これって……」

「聖水っすよ。

サラさんの持っていたそのレシピに、載っていたので作ってもらったっす」

「食事も材料もないのに、どうやって」

「主な原材料は黒い土っす」

「マジか」

「儀式を行うこの土は、魔力が込められていて……魔力を摘出することで水に魔力をつけたっすよ」

そんな使い方があるのか、あの土。

聖水の入った小瓶は、たくさんノニールが持っていた。


「じゃあ、これをみんなでぶつけるっす」

「ああ」

「わかったよ、僕の回復魔法じゃ……」

「何かいる」

俺は、ふと建物の後ろにいる何かの気配を感じた。

それはスケルトンなんかじゃない、生物のような気がした。


「誰かいるのか?」

俺は大きな体で、建物の影を見ていた。

その声を聞いて建物の後ろに隠れた影を、俺はじっと見ていた。


「マトイ君?」

「少しやっていてくれ、俺は……」

俺も同時に、動き出していた。

建物の方に、一直線に向かっていった。

俺の前にスケルトンが阻んでくるが、シブーストが俺の動きを察知してそのスケルトンに聖水を投げかけた。

簡単に無力化するスケルトンの横をすり抜けて、俺は建物の角にたどり着いた。

そこには、二つの小さなフードをかぶった人間が姿を見せていた。



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