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シブーストは、謎がある。
元々、帝国の人間でありながら、裏切った。
その後、放浪軍のサウザンヌ王に従っているが彼は主人をコロコロ変えていた。
まるで、それは彼の別の目的があるかのようだ。
「まだそれに、こだわっているのか?」
俺は叫んだ、シブーストは船に乗ったあたりからっ様子がおかしい。
シブーストは、よくサラの船室に入っていた。
女好きなシブーストのことだ、適当に流していたけどある日を境に様子が変わった。
「サラを帰したい?」
「そうだ、ここに彼女を近づけさせてはいけない」
「もう、無理っすよ」
ノニールが両手を広げて、首を横に振った。
「それでも、サラちゃんが真実に近づかないのが彼女のためだ」
「なんでそんなに、お前は必要以上に反対する?」
「サラちゃんを見て、一目で感じたんだ」
「一目惚れか?」
「そうじゃない、背中に電撃が走ったんだ。お前は気づかないのか」
「何がだよ?」
「『アニーの工房』をやったことないのか?」
いきなり、シブーストがノニールの前でゲームの話をしてきた。
それを見て、俺は頷いた。
「ある」
「だったら気づくだろう」
「何がだよ?そういえばサラは……」
「そっくりだろう、アニーに」
シブーストは、はっきりと言い放ってきた。
それは、俺が初めて出会った時から感じた違和感のようなものだった。




