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を焦がして骨を溶かしていく。
「溶けていくぞ」
「これは……」
「正義の光っすよ。
邪悪な魔物を、沈める勇者の剣の光っす」
ノニールが、レティアの技を解説していた。
その強い光は、周囲を照らしながらスケルトンを全て消滅させていた。
跡形もなく、スケルトンがいなくなっていた。
「すげえな」
「流石、レティアちゃん」
シブーストは、レティアの方を見ていた。
光を放つ勇者の剣を頭上に掲げたレティアが、ゆっくりと降ろした。
ユキも、サラもレティアの方を見ていた。
「ふうっ」
「すごいです、レティアさん」
「見事だ、そのような力があったとは……」
刀を納刀したユキは、レティアの方を見ていた。
「レティアさん、これはどういうことですか?」
「勇者の剣は、魔をくじく力があるわ
あたしは、その力を使っただけ」
「でも、アンデットを一撃で……」
「今まで使う機会が、全然なかっただけよ」
「でも、本当にかっこよかったぞ」
俺がそういうと、照れた顔を見せたレティア。
「あ、ありがと」
「レティア殿、なぜマトイ殿が言うと照れるのだ?」
「え、照れていないわよ」
レティアは、褒めた俺をなぜかにらんでいた。
そのまま、勇者の剣を背中に背負う。
「だけど、スケルトンが襲ってくるなんて……時間的にもおかしいわね」
「確かに、まだ昼間だよな」
太陽は出ていないし、曇っているけど夜ではない。
むしろ日本時間で換算すると、午前中というところだろうか。
「まあ、魔族もいる大地だ。
常識が通じないってこともあるかもしれない」
「そうっすね。そういう事っすね」
「どうした、ノニール?」
ノニールが、俺の方をちらりと見て首を傾げた。
「いえ、何でもないっす。ちょっと、気になることがあって」
「気になること?一応言ってみろ!」
「さっきのスケルトン、マトイさんを狙っていたよな……」
「俺を?」ノニールの指摘に、俺は何となく戦いの状況を思い出した。
だが、ここでは何も分からなかった。




