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イセカイGO!  作者: 葉月 優奈
八話:『纒 慎二』と潜入作業
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このレジスタンスのアジトは、やはり地下にある。

かなり複雑な通路を抜けて、上に上がる階段を見つけたらそこは普通の店だった。

まあ、反乱軍のアジトとして看板を出すわけもないし、来るときに目隠しもされないだろう。

外の空気を久々に吸った俺とサラは、路上をしばらく歩いていた。


現在は深夜らしく、人通りも少ない。

昨日の反乱があったのか、今日は街に大きな変化がない。

その証拠に、国の兵士らしき人間が街の中を歩いていた。


そして、俺はある袋小路にやってきた。

真っ暗で、薄暗いここならいいだろうと思ったから。

それから、サラに背を向けて俺は口からあのレシピを取り出した。


「これ、だよな」

「うう、さっき口の中に入っていたんですか?」

「俺の体は、結構大きなものも飲み込むことができる。

しかも、俺の口はかなり大きくなるんだぜ」

「うう、でもマトイさんの」サラが、嫌そうな顔を見せていた。


「それは、悪かったよ。でもあれをするしかなかった。

ソーリックは動きも早いし、普通にやったらどっちも手に入らなかった」

「それは……私のせいでもありますし」

「なんだ、歯切れが悪いな」

「その……マトイさんの匂い」

「だから、悪かったよ」俺は、サラにもう一回謝っていた。

サラは白い布で拭きながら、俺は袋小路の近くを調べていた。


「しばらく来ないな」

「うん、でも……手に入らなかったね」

「『ノクセント』、サラが渡した薬」

サラは、落ち込んだ顔を見せていた。

彼女が、持ち込んだ薬は見つからなかったのだ。


「まあ、どうしようもないしな。使ってしまったようなら。それがなくなれば獣は増えないのだろう」

「増えないのは当たり前で、増やさない薬を作らないといけないです」

「そうか、そうだよな」

元々の薬が分からなければ、治す薬が作れない。

あの獣たちとは、戦わないといけない。


「獣を救うのはそもそも無理だ、数が多すぎる」

「マトイさん、倒したんですよね」

「あの数に手は抜けないぞ。抜いたらお前が殺される」

「わかっています、ですが……」

「何を諦めておるのだ?」

そんなとき、上から声が聞こえた。

屋根の上を見てみると、一人の人間が昔のヒーローのように斜めに手を上げて立っていた。


「悩んでいるな、クマ男と少女よ!我こそは、そんな迷える人を助ける正義の味方……」

そう言いながら、華麗にジャンプして降りてくると思った。

だが、カッコ悪く屋根にかかっていたはしごからコソコソ降りてきた。

その男は、黒い仮面と黒いマントの影医者だと直ぐにわかった。



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