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♠補給部隊の日記~豊貧格差~

短い

というかそろそろ♠マークだけ独立させて作品にした方がいい気がしてきた今日この頃

 |д゜)月 ¶日


 補給部隊の仕事は多岐にわたる

 侵略隊や探索隊の遠征の際の武器や食料、などその他必需品の購入、供給、管理、配給

 軍艦の役割である殻骸艦の管理、修理

 軍部全体へに供給する食料などその他必需品の購入、供給、管理、配給

 100を超える数ある空飛ぶ島の群であるギナス全体の道路や水道などの設備の管理、業者への施工修繕命令

 司令部からやってくるさほど重要ではないがやらなければならない仕事

 軍部の格隊長の嗜好品の依頼

 軍部会議のセッティング、会議で使う資料などの準備

 公務員の保証管理や殉職者への弔慰金や賞恤金の支給管理、命令

 中には部屋の掃除しといてくれなんていうふざけた仕事もある、もちろん断っている

 その他、他の部隊の仕事等々etcetcetc…

 仕事の種類と量がおかしいと思われる方もいると思う、というか思わない方がおかしい、しかしこれらの仕事、特に他の部隊の仕事が回りこんでくることが多い、軍部には文官が少なく武官が多いのだ、奴らよりも私たちの部隊の方がきっちり仕事をこなすからと上もこっちに仕事を回す

 断ったりストライキを起こせばいいのだが、身を削ってでも真面目に仕事に取り組んでしまうのが補給部隊隊員である、もはや本能のレベルで身についてて悲しい

 そして、他の部隊の苦労されている方々の愚痴聞きもまた、私たちの仕事なのだと思う、ただし侵略隊と特攻隊は帰れ

 護衛隊第6隊長のエインフェリアもよくここに来て愚痴っていく

 護衛部隊は補給除く8部隊の中で一番仕事を持ち込んでくる数の少ない舞台であり、友人である彼女の話を聞くのは苦ではなく、寧ろ楽しいのだが、仕事が忙しい時はあまり丁寧に対応できないから遠慮したい

 現に今も私は書類と戦いながら彼女と話している


「ねえねえどう思う!?こちとら誇りをもって使命を帯びて島全体の警備に当たってんのにさあ…」


 そう言いながら私の尻尾-今日はまだ1本である-を撫でながら愚痴ってくるエインフェリア


「ん~、ギナスはこの辺りじゃ敵が少ない大国家だからね、警備のありがたみはどうしても薄れちゃうんじゃないかな?」


「酷くない?こっちはわざわざ島の天辺や真下にある刻印の整備とかも行ってんのよ?」


「ははは…」


 刻印とはギナスを構成するすべての島に打ち込まれている魔法の刻印である、緊急時にはこの刻印を利用して護衛部隊総出で魔法を使い陸地そのものを操作するのだそうだ、普段不安定な浮島が衝突したりしないのもこの刻印のおかげらしい

 そんな刻印に不備が無いか点検する彼女たちはまさしく島のすべての人々を守っているといえるだろう


「当たり前、って言うのは大切なことだと思うよ、いつもは忘れがちだけど、その当たり前の上に私も皆も立っているんだから、エインフェリアが居なかったら私たちは島の衝突でつぶれちゃうかもしれないんだ」


「うう、ウタはいい子だね」


 むぎゅうっと私の尻尾を抱きしめるエインフェリア、少しくすぐったい


「でもさー、この二つ名は無いと思うのよ」


「そうかなぁ?私はいかにも護衛隊って感じでカッコいいと思うけど」


 ギナスの隊長には全員二つ名が与えられている、二つ名はその隊長の特徴や特技、性格などから付けられていて、侵略隊で双剣を武器とするウィルドン隊長は『二つ牙』、犬の獣人であり長く垂れた耳を持つ探索隊のアルム隊長は『長耳』といった感じである

 そして護衛隊のエインフェリアの二つ名はまさしく国を守る者にふさわしいと思う


「アンタはなんか勘違いしてるみたいだけど、コレそんないい意味じゃなくて身体的特徴いじられてるだけだからね?」


「えっそうなの!?でも『絶壁』って他にどんな意味が…」


「がああああああ!その名で呼ばないで!いい?」


「う、うん、分かった」


 なんか鬼気迫る表情だったから思わず頷いてしまった

 女性にしては高い身長でスレンダーな体形で、すらっとしててカッコいいエインフェリアにはピッタリな二つ名だと思うんだけどなあ…


「だいたいアンタの方がいいじゃない『夜明け』なんてさ…」


「そう?なんか嬉しいな、でもそれ6個目の二つ名なんだ」


「えっ?」


 そう、何故かは知らないが私には二つ名が6個もあるのだ、なんでなのかウキョーさんに聞いたら泣きそうな顔で謝られた…何故だろう?


「ええと、『社畜』に『過労』『残業』『無休』『隈取』『夜明け』だったかな?最初の3つはあんまり好きじゃないんだけど後の3つはカッコよくないかな?」


「」


 エインフェリアの表情が凍り付いた、どうしたんだろう?

 ちなみに今私は書類に向かっていてエインフェリアの方を向いていないのだが、そこは得意の千里眼の魔法でカバーしている、これは複数の仕事を同時に処理するのや誰がここに仕事を持ち込みに来ているか見るのに非常に役に立つのだ

 おっと、護衛隊第3隊長、『大峰』のアデライードさんが来ているみたいだ、手に書類は無いから、エインフェリアに用があるのかもしれない


「エインフェリア、やっぱりここにいたのですね迷惑になりますから帰りますよ、愚痴なら私が聞きますからこれ以上彼女に負担をかけないであげてください」


「別に負担じゃないですよ」


「またそんなことを言って…あ、これ差し入れです、みんなで食べてください」


「うわあ!ありがとうございます!」


 アデライードさんはお菓子作りが得意な人で、よく差し入れしてくれる、補給隊みんなが大歓迎な隊長の一人だ

 ちなみに身長は私と同じくらいで、何というか包容力がある、前に廊下で倒れた時に膝枕で介抱してもらい、とてもリラックスしたのを覚えている、どうでもいいがその時目の前に広がった2つの山のせいで顔が見えなかった


「ほら、私たちにも仕事があります、護衛隊本部に戻りますよ」


「えっあっうん、ご、ごめんねウタ、忙しい時に愚痴なんか聞かせちゃって…」


 何故かエインフェリアがとても申し訳なさそうな顔で謝ってきた


「どうして謝るの、護衛隊は補給隊と違って命の危険もある大変な仕事なんだから、いつでも…とは言えないけど愚痴くらい聞くよ!」


 そう言って、私は一旦書類から目を離してエインフェリアににっこり微笑んだ


「ッ!!!うぅ~ごめんね、ごめんねぇ…」


 何故か泣きながら、エインフェリアはアデライードさんに引きずられていった

 最近睡眠はとれているが、それでも残業が残す疲労感によるみすぼらしい顔は泣いてしまうほど怖いものだったのだろうか?

 やばい、私も女性である、身だしなみには気を付けたい、今日は頑張って定時で帰ってしっかり寝ることにしよう

 帰れるかは分からないが…


 |д゜)月 Ω日


 何故か最近、元々少な目だった護衛隊からの仕事が減った

 嬉しいが少し不気味である、怖い。


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