特殊スキル持ちサラリーマンの日常 4
くぅーっ!まだ戦闘シーンに入れない!
これが自分の欠点なんだろうなぁ・・・
次回こそ!(汗)
俺、山本は、港からのバスで旅館まで向かう(この島にはタクシーなんてものはない)
旅館につくと、そこで件のエンジニアと、アシスタントと思われる女性が待っていた。
「ようこそ、離れ小島へ。あ、最初に言っておくけれど、ここではケータイやスマートフォンが使えるからね。何かあったら、報告や通話も大丈夫だから」
エンジニアの方が言ってくる。
「あ、自己紹介がまだでしたね。こちら、エンジニアの田無敏夫さん。そして、私はアシスタントの蒼月香織と申します。詳しいお話は、旅館の別部屋をお借りしていますので、そちらで」
アシスタントとエンジニアの名前は分かったが、現場トラブルの状況や対処が今現在、どうなっているのか?
それは、旅館へチェックインしてから、ゆっくりと話し合う。
「申し遅れました、こちら、私の名刺です。ちなみに名前は、山本孔一と申します」
俺は、普段は名乗らない姓名を言う。
それからは、この島で起きている怪奇現象というトラブルと、その対処人員として派遣されている二人の能力と、現在の進捗状況を詳しく聞くことにした。
「実は、最初、俺一人で解決できる予定だったんだ。俺の能力は、幽霊や怨霊が見えること。それだけじゃなく、そいつを殴って蹴って、文字通りあの世へ送ることが可能だ。でもって、こちらの蒼月さんは……」
「はい、私には霊を見る能力はありませんが、感じることはできます。そして、私にはかなり強力な動物の守護霊が数体憑いており、私に近づく幽霊や怨霊は厄介な霊でなければ自動的に祓い、消滅させることとなります」
聞いて驚く。
俺とは全く違う方面ではあるが、かなり強力な霊能力持ちの二人だ。
「じゃあ、俺の力も説明しておこう。俺は、霊能力などは全く無いし、幽霊や怨霊などは見ることも感じることもできないんで、そのへん、よろしく。ただし、俺の得意技というか特殊な力、それは歌うことでね」
アシスタントの蒼月さんが、さっそく、
「歌?鎮魂歌でも歌って、怨霊たちを鎮めるんですか?ここまで酷い霊現象ですと、とてもじゃありませんが歌で解決するとは思えないんですが……」
そうだね、普通は、そう思うよね。
でも、俺の歌は、次元が違う。
「歌うとは言っても、俺の歌は楽しいとか悲しいとか、演歌や鎮魂歌などとは正反対の方向を持つ。詳細に説明すると……」
一応、こういう説明も必要だと、支社での部長さんとの会議で予想できたので、作っておいて正解だった。
俺は、ブリーフケースから書類を取り出し、二人に配る。
「……ふむふむ。これは珍しいというか、歌うことで邪神を喚び出す能力ですか。歌わなきゃ普通の営業マンですが、鼻歌でも相当な威力のようですね。これだと、実際に現場の怨霊というか祟り神にも通用するかも知れません。さっそくですが、今夜から現場へ一緒に向かってもらえますか」
俺の歌経歴を読んだ田無さんは、現場の進捗に焦っているのか、さっそくの共闘を持ちかけてくる。
「ええ、私は大丈夫です。では、旅館から少し水を貰って、ハンディ水筒へ詰めれば大丈夫ですので」
俺が答えると、
「じゃあ、夕食を早めにしてもらって、怨霊たちが体制整うまでに現場へ向かうとしましょう」
さっそく、俺は荷物を部屋へ。
とは言っても、ブリーフケースの他には数着の着替えと下着くらいしかないので、あっさりしたもの。
幸いなことに、この島は特別で、我が国の軍衛隊のおかげで今では大きなスーパーとコンビニがあり、夜食の弁当にも事欠かない。
夜食は買っておいたほうが良いですよという田無さんのアドバイスで、俺はスーパーにてサンドイッチ弁当の飲料セットを買う。
「勝負は、夜も更けてからです。それまでは比較的弱い幽霊や怨霊しか出ないので、蒼月さんに任せても大丈夫。俺達の出番は、親玉の祟り神が出現する、丑三つ時からですから」
頼もしいというか何というか、俺達三名は旅館で早めの夕食を摂り、田無さんが乗ってきたレンタカー(本土から長期レンタルしてきたらしい)に同乗して、現場近くのデータベースセンターと言う名の防衛拠点へ向かう。
さあ、何が出てくるんだろうな?




