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特殊スキル持ちサラリーマンの日常 2

究極の音痴シリーズ、爆誕(笑)

サックサク書けます(笑)


今日も、俺はルート営業を終え、いつもの公園にいた。

会社としても、通常の営業をそつなくこなす普通の営業マンは、この人手不足の現在、手放したくないようである。

とはいえ、俺が少しでも歌ってしまうと……という、訳あり営業なので、そのへん分かってくれてるお客様ばかりのルート営業専門とされているわけだ。


今の地位や待遇に不満はない。

まあ、俺の歌の力を、見る人が見れば、国の裏側勢力が放っておかないのは確実。

なにしろ、政敵も仮想敵国の重鎮や大*領なんてのも、俺が至近距離で歌えば、銃弾も毒も格闘技も関係なしに相手を錯乱状態にできるのだから。

こんな厄介な能力を一介の民間会社に任せるなど、とんでもないと思うだろうが……

まあ、俺としても、某スパイ映画のように、24時間常に衛星軌道からの監視対象になりたくないので、力を開放するなんてことは精一杯自重しているわけだ。

で、今日も今日とて……


「おう、おっさん!何黄昏れてるんだ?オレサマたちにぶつかっておいて、無視するってのは社会的に無理があんだけどなぁ?!」


こう怒鳴っているのは、地元のハングレ集団のトップと、その取り巻き連中。

毎日のように、こうやって身近な人間に因縁をつけ、財布を巻き上げている光景を見る。

今日は、早めにルート営業を終えた俺が、不自然にも近くの公園で黄昏れているのを見つけて、因縁つけてきたんだろう。

俺は、ため息ととともに、


「はぁ……馬鹿だねぇ、お前らも。ヤブをつつかなきゃ、猛毒蛇にも噛みつかれないだろうに……お前ら、今日で終わりだよ……」


小声だったが、すぐ近くなので聞こえたんだろう。


「おう、今何つった!?テメー、半殺しになっても後悔するなよ!」


拳を振り上げる馬鹿に向かい、俺が、


「後悔するのはお前らだ……るるるる、ララララ、ムムムム、ろろろろ……」


今回は、昔に聞いた、何とかのキャロルとかいう、本来は神聖な、教会で歌うような曲。

しかし、俺が歌うと、効果が反転し、数万倍もの威力となって、このハングレ集団を襲う。

数分も経つと、ハングレ集団10名ほどは、全員、座り小便漏らしている状態となり、もう、その口からは理解不能のうめき声しか聞こえない。

今回は、以前のクソ紐男と違って、暴力集団である。

手加減してやる理由も何もないので、声だけは小さかったが、思いっきり数分間、歌ってやった。

ハングレ集団は、四つん這いどころか、歩く気力も根性も、恐らくは、その魂すらも、持っていかれたのでは?


一時間後くらいには、近所の方々が通報したのだろう、救急車とパトカーが数台。

翌日のメディアには、ハングレ集団どうしの抗争ではないかと結論づけていたが、暴力抗争が起きたような、どんな物音も聞こえていないし、罵声も数回しか聞こえていないと言ってた。

まあ、俺に注目するようなことはないけど(俺の歌の特徴らしく、聞いたものは数時間もすれば、そのことを忘れるようだ。まあ、会社で認知されているのは、もう日常的に俺の鼻歌を聞かされていたからなんだが)今回のように、メディアに注目されるような派手なことはセーブしようと誓ったね。


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