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第39話:学園祭の喧騒と、静かな絶望

村上が去って数日が経過した。

神崎健人は諜報局の執務室で、書類の山に埋もれながらため息を繰り返していた。

机の上には未処理の報告書が積み上がり、モニターには司=クロノスの監視データが延々と流れ続けている。

村上が去った理由を、神崎は何度も考えた。

(私怨か……俺のやり方が間違っていたのか?)

神崎は自分なりに瑞穂の安泰を考えて行動してきたつもりだった。国家の未来を守るため、どんな汚れ仕事も引き受けてきた。

しかし村上は神崎と共に行動するのが嫌になったと言い残して去った。

村上は諜報局の仕事自体が嫌になったわけではない。ただ、神崎のやり方に呆れてしまったのだろう。

何度か連絡を取ろうとしたが、電話は繋がらなかった。

「どうしてなんだよ……村上さん……」

神崎は独り言のように呟き、拳を軽く握りしめた。作業は一向に進まなかった。心のどこかで、村上がいた頃の「仲間」としての安堵が失われた虚しさが、胸の奥に重く残っていた。

その頃、司は優子と一緒に「バカ育成ゲーム」を続けていた。

学校の屋上で、優子が作ってきた手作り弁当を食べながら、司は優等生らしい笑顔を浮かべていた。

「司くん、今日も一緒に勉強しようね!」

優子はいつも通り、学生らしい明るい声で言った。

司は内心で(どうでもいい)と冷めたまま、

「もちろん、優子ちゃんのためなら何でもするよ」と爽やかに返した。

優子は顔を赤らめ、嬉しそうに笑う。

司はそんな彼女の反応をただの「ゲームの進行」として見ていた。

放課後、司は足をくるみの新居に向けた。

新居は前のボロアパートよりはマシな程度のアパートだったが、司にとってはどこも同じだった。

くるみはドアを開けるなり、舌っ足らずな甘い声で飛びついてきた。

「司くん、待ってたよぉ……」

司は彼女を抱き寄せ、いつものように身体を求めながら、ただ時間を潰した。

夜になると、司は母の元へ戻った。

母は笑顔で「おかえりなさい」と迎え、すぐに雌の顔へと変わった。

司は母を抱き寄せ、ベッドルームで時間を過ごした。

すべてがルーチンだった。

時折、アルカディアの本部へ顔を出し、秘書たちにも平等に「愛」を与えていたが、それもただの時間つぶしに過ぎなかった。

もうすぐ中学最後の学園祭の時期だった。

朝、優子と登校中、優子はいつものように学生らしい話をした。

「司くん、中学最後の学園祭だね! 今年は絶対にいい思い出作ろうね!」

司は内心で(どうでもいい)と思いながら、優等生の仮面で爽やかに答えた。

「そうだね。最後の学園祭はみんなでいい思い出作ろうね」

クラスでは、学園祭の出し物として喫茶店をやることが決まっていた。

夕方まで準備に追われ、みんなで馬鹿笑いしながら看板を作ったり、メニューを考えたりしていた。

その中心にはいつも司がいた。

周りの友達がからかうように言った。

「司、今なんか考えてたろ。愛しの優子ちゃんのことかぁ?」

司はふふっと笑いながら、わざとにのろけた。

「まぁな」

美術室では優子と何人かの女子がわいわいと看板づくりをしていた。

司が入ると、優子は少し顔を紅くして言った。

「どうしたの?」

「クラスのみんなが美術室に行けってうるさくてね」

司は照れたふりをして答えた。

周りの女子はキャーキャー言いながら、この美男美女のカップルを冷やかしながら、次々と美術室から出て行った。

「まったく、なんの気の使い方だろうね」

二人は笑いながら話した。

優子は看板のペンキを塗りながら、少し心配そうに言った。

「司くんがいてほんとに良かった。今私、とっても幸せだよ。司くんのおかげで学力も上がってきたし、司くん優しいし……私、司くんの何か役に立ってる?」

司は優等生の笑顔で答えた。

「優子ちゃんがいるだけで僕は幸せだよ。僕こそ優子ちゃんに出会えたこと、ずっと宝物だからね。一緒の高校に行けるように頑張ろうね」

夕焼けが美術室の窓から差し込み、二人は並んで看板づくりを続けた。

その頃、廊下では別のカップルができたばかりの男女が手を繋いで歩いていた。

「学園祭、一緒に回ろうね」

「うん、絶対!」

そんな甘い会話があちこちで聞こえ、青春の匂いが校舎全体に満ちていた。

別のクラスでは、男子が女子に花束を渡して告白する場面も見られた。

「ずっと好きだった……学園祭を一緒に過ごしたい」

女子は頰を赤らめながら「私も……」と頷き、二人は照れ笑いを浮かべながら手を繋いだ。

美術室の外では、優子の友達たちがひそひそと囁き合っていた。

「ねえ、優子ちゃんってほんとにラッキーだよね……司くんカッコいいし、優しいし、頭いいし、運動もできるし……完璧すぎて羨ましい!」

「私なんて司くんに話しかけるだけで緊張しちゃうよ。優子ちゃん、毎日そんな人と一緒にいられるなんて夢みたい……」

「司くんみたいな人、絶対に他にいないよね。優子ちゃん、幸せ者だよ~」

女子たちは羨望の眼差しを向け、優子が美術室から出てくるのを待ちながら、くすくすと笑い合っていた。

司が完璧な人間であることを、誰もが認め、羨ましがる光景だった。

夜も遅くなり、司は優子を家まで送った。

玄関先で優子は照れながら言った。

「司くん、ありがとう」

司は優子のウブな唇を自分の唇で覆った。

司は優子の瞳を見つめ「ダメ?」と聞いた。

優子は真っ赤な顔で「ダメじゃないけど……恥ずかしいよ。親に見られたらどうしよう……」と呟いた。

優子はさらに顔を赤らめながら、首を小さく横に振った。

「じゃあ優子ちゃん、また明日ね」

司は優子を残して去っていった。

その帰り道、黒い高級車が司の前で止まった。

中から神崎が降りてきた。

司は冷ややかに言った。

「今日の刺客はどんなやつだよ。暇つぶしになるんだろうな?」

神崎は少し声を低くして言った。

「今日は手ぶらだよ」

司はわざとらしく言った。

「あれっ、今日はグラサン老けおじさんいないのかい?」

神崎は静かに答えた。

「村上さんは俺から去っていったよ」

司は心ない返事で「へぇ」とだけ言った。

神崎は車に目配せをし、司に乗り込むよう促した。

司は何の警戒もせず、車に乗り込んだ。

車が走り出すと、神崎は静かに尋ねた。

「なぜお前はこの瑞穂、そして世界を破壊したいんだ? お前は何を目指しているんだ? 一体お前は何者なんだ?」

司はただ一言、

「俺はお前だ。昔のな」

とだけ言った。

神崎は言葉を失った。

車内は重い沈黙が落ち、エンジンの低い唸りだけが響いていた。

神崎は拳を強く握りしめ、声を震わせながらようやく言葉を絞り出した。

「……頼む。佳奈だけはもとに戻してくれないか? 俺はあんな佳奈を見ていたくない。芯が強く、正しくものを見続けていた彼女だから俺は結婚したんだ……」

司は冷たい視線を神崎に向けたまま、

「あっそ。考えておくよ」

とだけ答えた。

車が走り続けている最中、司は突然ドアを開け、走っている車から軽やかに飛び降りた。

神崎が驚いて振り返る間もなく、司の姿は夜の闇に溶けていた。

司は神崎のセキュリティ最高の高級マンションに堂々と入り、佳奈の部屋へ向かった。

佳奈が部屋から出てきた瞬間、彼女の顔は完全なる雌豚としての顔となった。

佳奈は「司様……」とだらしない姿でなすりつき、

「あの男では司様の代わりなどありません……」

と言いながら、司の衣服を玄関で脱がせ始めた。

司は佳奈の色っぽい唇に何度もキスを重ね、深く舌を絡めながら彼女の身体を求め始めた。

佳奈も積極的に応じ、甘く蕩けた吐息を漏らしながら司の胸にしがみついた。

司は佳奈の胸を優しく揉みしだき、敏感な頂を指先で転がしながら、ゆっくりと彼女の秘部を愛撫した。

佳奈は甘く蕩けた声で喘ぎ、身体をくねらせて司にすがりついた。

やがて司は佳奈をベッドに押し倒し、熱く脈打つ自身を彼女の熱い秘部にゆっくりと沈めた。

佳奈は背を反らし、甘い悲鳴を上げながら何度も身体を震わせた。

「あぁんっ……司様……もっと……」

二人の動きは激しさを増し、肉と肉がぶつかり合うパンパンという激しい音が部屋に響き渡った。

佳奈は何度も絶頂を迎え、瞳を蕩けさせながら司にすがりついた。

「あっ……あぁっ……イクゥゥ……♡」

司は最奥深くに熱い奔流を放ち、佳奈は全身を激しく痙攣させながら受け止めた。

そのとき、玄関のドアが開く音がした。

「ただいま……」

神崎が帰宅した。

玄関に散らばった衣服を見て、神崎はすぐに寝室へ向かった。

そこには司と佳奈が一つになっており、佳奈の顔は完全にメスの顔で快楽に溺れていた。

神崎の顔が一瞬で青ざめた。

「佳奈……何をやっている……?」

司は佳奈の耳元で低く囁いた。

「俺の方が健人より最高……やっぱり司様は忘れられない……と言え」

佳奈は喘ぎ声を混じらせながら、神崎に向かって言った。

「わかっていたこととは言え……あの男はもう過去の人……もう思い出したくもない……」

神崎の表情が崩れ落ちた。

目が虚ろになり、唇が震え、顔全体が絶望の色に染まった。

彼はただ立ち尽くし、言葉を失っていた。

司は佳奈の耳元でさらに囁いた。

「神崎のベチャベチャも舐めてやれよ」

佳奈は命令の通り、へろへろになりながら神崎の股間へと顔を近づけた。

神崎は後ろに下がろうとしたが、司の威圧的な力でその場から動けなくなった。

佳奈は神崎のズボンを下ろし、震える手で彼のものを口に含んだ。

ジュボ……ジュボジュボ……という淫靡な音が部屋に響き、神崎は顔を真っ青にしながら耐えていた。

「やめ……ろ……佳奈……」

神崎の声は震え、屈辱と絶望で歪んでいた。

佳奈は司の命令に従い、必死に舌を動かし、神崎のものを激しく愛撫した。

神崎は耐えきれず、短い時間で佳奈の口の中に放ってしまった。

佳奈はそれを飲み込み、虚ろな目で神崎を見上げた。

神崎は床にへたり込み、両手で顔を覆った。

目からは涙が溢れ、肩が小刻みに震えていた。

(佳奈……お前が……俺の目の前で……)

絶望が神崎の胸を抉り、息をするのも苦しいほどだった。

司は佳奈を再び激しく抱き寄せ、彼女の身体を容赦なく責め立てた。

佳奈は甘く淫らな喘ぎ声を上げ続け、身体を激しく震わせながら何度も絶頂を迎えた。

「あぁんっ……司様……もっと……♡」

司は彼女の熱い秘部を深く抉り、激しい動きで最奥を突き上げ続けた。

やがて司は佳奈の最奥深くに、熱く白濁した奔流を勢いよく発射した。

佳奈は全身を激しく痙攣させ、甘い悲鳴を上げながらその熱い奔流を奥深くまで受け止めた。

司はそんな神崎を冷ややかに見下ろしながら、ゆっくりと服を着直した。

神崎に向かってバカにしたような笑みを浮かべ、軽く手を振った。

「約束守ったろ?」

司は佳奈をベッドに置き去りにしたまま、部屋を出た。

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