第34話:退屈しのぎの家族支配
司は父の書斎に向かった。
トントン、とドアをノックする。
「父さん、僕だけど入っていい?」
優等生らしい、穏やかな声をかけた。
「入っていいぞ」
父の声が返る。司は静かにドアを開け、中に入った。
父はデスクから顔を上げ、意外そうに眉を寄せた。
「どうした?」
司はこれまで一度も、改まって父の書斎に入ったことがない。
(隠れて入り、PCからデータを抜き取ることは何度もしていたが)
「何か悩みか? 進路のことか?」
父は心配げに司の顔を見つめる。優秀な息子が、こんな時間に訪ねてくるなど珍しい。
その瞬間――司は全力で支配力を解放した。
支配力が部屋を満たし、父の瞳を瞬時に曇らせる。
「これからお前は俺や妻に目もくれず、現在担当している瑞穂武尊の修理改修工事に命を懸けろ。そして新エンジンシステムにはこのシステムを導入するように、死ぬつもりで全力を尽くせ。我が命令は絶対だが、俺から命令されたことは忘れよ!」
司はデータの入ったメモリーカードを父の手に押しつけた。
そこには、司が気まぐれと暇つぶしで作った新たな動力源のデータが入っている。
海水または水によるエンジン稼働が可能、エネルギー効率95%――現在のオーバーテクノロジーを遥かに超える代物だ。
父の目が正気に戻る。
「……忙しいんだ。悩みは母さんに伝えろ」
父は淡々と、書斎から出るよう促した。
司は内心でニヤリと笑った。
(計画通り……)
「忙しいところ、父さんごめんなさい」
丁寧に頭を下げ、司は書斎を出た。
それから数日が過ぎた。
俺は退屈な中学生活と、紀伊国屋優子というバカ育成ゲームをして暇を持て余していた。
時折、くるみの部屋に行くこともあった。
くるみの部屋の合い鍵を開けると、
「司くん、来てくれたぁ……嬉しい♡」
舌っ足らずな甘い声で、くるみが俺にすり寄ってくる。
相変わらずの汚部屋。散らかった服やお菓子の袋が転がる中、司はくるみをベッドに押し倒した。
部屋着のスウェットをゆっくりと剥ぎ取り、たわわに実った豊満な胸に顔を埋める。
柔らかく弾む感触に、熱い吐息が漏れた。
黄金色の肌に浮かぶ、ひときわ目立つピンク色の突起を、舌先で転がすように舐め回す。
「イャ……司くん、気持ちいい~……もっと、ちょうだい……」
くるみは甘く蕩けた声で身をよじる。
司の手が下半身へ滑り込む。
敏感な頂点を、最大の器用さで優しく、時に激しく撫で回す。
「ダメっ……くるみ、感じちゃう……♡」
彼女の声が震え、腰が勝手に浮き上がる。
指を滑らせ、熱く濡れた秘裂に沈めていく。
グチュ……と淫らな音が響き、くるみの体がビクビクと痙攣した。
「あぁぁ~……♡」
司は一気に下半身を裸に剥き、顔を埋めて舌を這わせ始めた。
柔らかな肉襞を丁寧に、執拗に舐め上げ、蜜を啜る。
「ダメっ、ダメっ……くるみ、おかしくなるぅ……!」
くるみは身を悶えさせ、シーツを握りしめて喘ぐ。
やがて司も全裸になり、熱く脈打つ自身を、くるみの艶っぽい唇に押し当てる。
彼女は迷わず口を開き、深く咥え込んだ。
ウゴゴ……と喉の奥から漏れる声。
司が腰を動かすと、くるみも自ら頭を振り、舌を絡めて奉仕を始めた。
「どうした?」
司が意地悪く問う。
くるみは口を離し、蕩けた瞳で囁く。
「欲しい……♡」
「何が欲しいんだ?」
「司くんの、熱いの……ください……♡」
舌っ足らずな甘い声で、懇願する。
司はくるみの腰を抱え、熱く濡れた中心に一気に沈めた。
「あぁぁぁあっ!」
くるみは背を反らし、絶叫する。
激しく腰を打ち付け、奥を突き上げるたび、彼女の体が跳ね上がる。
「ダメっ、ダメっ……!」
「じゃあ、やめるよ?」
司が意地悪く動きを止める。
「意地悪……やめないでぇ……!」
くるみは涙目で懇願し、腰を自ら振ってきた。
再び激しく動き出す。
くるみは何度も絶頂を迎え、甘い悲鳴を上げながら痙攣を繰り返す。
司も胸に顔を埋め、頂を強く吸いながら、最奥深くで熱い奔流を放った。
二人は汗と吐息にまみれ、繋がったまま震えていた。
終わった後、二人は全裸のままベッドに転がり、ポテチをパリパリと食べた。
食べ終わると、司は「またな」と言い、くるみの部屋を後にした。
家に帰ると、
「母さん、ただいま」
いつもの笑顔の母ではなく、元気のない声が返ってきた。
「お帰り……」
「母さん、どうしたの?」
「お父さんと喧嘩しちゃったの……付き合って結婚してから、一度もそんなことなかったのに……」
母の左頬は赤く腫れていた。
「父さんに、殴られたの?」
母は黙って目を伏せる。
涙がこぼれそうになりながら、「大丈夫……」と呟く。
司は母の耳元に唇を寄せ、囁いた。
「あの男は、もう母さんを愛してないよ。母さんを愛してるのは、俺だけだよ……」
母は驚いたように司の顔を見上げる。
はじめは母としての理性を必死に保とうとした。
だが、司のフェロモンが部屋を満たし、甘く濃厚な香りが彼女の理性を溶かしていく。
瞳が徐々に蕩け、メスの本能が顔を覗かせる。
二人は自然と重なり合った。
母の体は熱く震え、司の手に委ねられる。
抵抗はすぐに消え、代わりに甘い吐息と、求め合うような抱擁だけが残った。
やがて母はベッドに横たわり、疲れきって動けなくなっていた。
司は横に立ち、母の髪を優しく撫でる。
「今日のことは、お父さんには……」
母が弱々しく言う。
「わかってるよ、母さん」
司はニヤリと笑い、母の部屋から出て行った。
(次なる退屈しのぎは、まだ始まったばかり……)




