第33話:机下の狂宴と、退屈しのぎの世界反逆宣言
勝手に設立された反政府・反地球組織『アルカディア』。
俺(司)は「優子のバカ育成ゲーム」以外にやることもなく、あまりにも学生生活が暇すぎたため、ほんの少しの『退屈しのぎ』として、この組織を単発的に動かしてみることにした。
放課後。仮面以外の衣服を漆黒のコート(クロノスの装束)に変え、俺はディープ・エデンの本部へと足を踏み入れた。
「お待ちしておりました、クロノス様ぁ……♡」
今日の本部で活動指揮を執っていたのは、第四秘書のエリカだった。妖艶な美貌を蕩けさせ、甘い声を出しながらすり寄ってくる彼女に、俺は冷たく尋ねた。
「頼んでおいた『人材』たちはどうした?」
「はっ。すでに確保し、奥のフロアに待機させております。ご案内いたします」
俺が仮面を被ると、エリカは急にエリート交渉人の顔つきに戻り、背筋を伸ばして歩き出した。
案内された広大なラボには、白衣を着た科学者や、作業着姿の技術者たちが数十人集められていた。彼らは皆、今朝早くエリカの手引き(拉致)によってこの海底施設に連れてこられた者たちだ。
「ここはどこだ!?」
「どうして我々がこんなところに連れ去られなきゃならないんだ!」
口々に騒ぎ立てる彼らを見て、俺は内心で(うるせぇなぁ……)と舌打ちをした。
「――黙れ」
俺が【絶対支配】の能力を全開にして声を放つと、その場にいた数十人の天才たちは、一瞬にして糸の切れた操り人形のように静まり返った。
「今後、我クロノスに従え」
支配力を最大限に高めた再度の命令。その瞬間、すべての科学者と技術者は、まるで神の啓示を受けた狂信者のようにその場に崩れ落ち、深く頭を垂れた。
「ははっ……! この身体と心、すべてクロノス様に捧げます……!」
隣にいたエリカすらも、ついでとばかりに再び忠誠を誓って跪いている。
(……ほんと、笑えるよなぁ。こいつら)
俺は事前に用意させておいた最新鋭の研究所や工場群を彼らに見せ、さらに俺自身がカンストした知力で設計した『オーバーテクノロジーのデータ』の一部をモニターに表示した。
それは、この世界の百年先を行く技術でありながら、彼らの頭脳でもギリギリ理解できるという、悪魔的に絶妙な代物だった。
「なっ……これは……! 美しい……なんという完璧な理論だ……!」
「これらの技術を具現化してもらうのが、君たちの役目だ。もちろん報酬も出すし、家への送迎も手配しよう。素晴らしい条件だろう?」
俺は優雅に両手を広げ、最後に絶対の呪縛を付け加えた。
「ただし。俺のこと、我が組織アルカディアのこと、そしてこれらの技術のことは……『この場以外ではすべて忘れる』ことだ」
「かしこまりました、クロノス様……!」
新たなしもべたちは、狂ったような歓喜の涙を流しながら承諾した。
(これでセキュリティも完璧だな)
***
研究所の視察を終え、俺はエリカだけを連れて本部の執務室へと戻った。
ゆったりとした革張りのチェアに深く腰掛け、メインモニターの前に座る。
「エリカ。机の下に潜れ」
「……はいっ、クロノス様……♡」
俺が命じると、エリカは嬉々として四つん這いになり、俺の股ぐらへと顔を近づけた。
「ズボンを下ろせ」
命令通りにエリカが俺のズボンと下着を下ろすと、そこにはすでに凶暴なまでの熱と硬さを帯び、大きく反り返った俺の分身が露わになった。
「お前は『舌』を使った交渉事が得意だったな。その口で、私を果てさせろ」
「あぁっ……なんて、なんて立派で美しい……っ」
エリカは完全に発情した雌の顔になり、目を輝かせながら俺の熱い剛剣を見つめ、卑猥な水音を立てながらその妖艶な舌で先端を舐め回し始めた。
俺は足元で極上の奉仕を受けながら、おもむろにPCを起動させた。
「んちゅっ、じゅるっ……れろぉっ……♡」
エリカがそのいやらしい口の奥深くまで俺の分身を咥え込み、舌を巧みに転がしながら前後に頭を激しく動かす。極上の快感が脳を駆け巡る中、俺はカンストした器用さと知力でキーボードを凄まじい速度で叩き始めた。
標的は、世界中のあらゆる放送局とネット放送のメインサーバー。
エリカの奉仕が激しさを増す中、俺はたった『五分』で世界中のすべての電波を完全にハッキングし、掌握した。
ご丁寧に、全世界の言語への同時通訳システムまで組み込んである。
「……さて。始めるか」
俺はカメラに向かって、厳かな声で語りかけ始めた。
『――私はクロノスという者である。今、世界でこの放送を見ている皆さんに伝えたい』
「んぐぅっ……ちゅっ、ずちゅっ……♡」
俺の股間では、エリカが懸命に頭を振り、言葉にならない水音を立てながら激しいフェラチオを続けている。だが、カメラに映っているのは俺の上半身だけだ。
『この世界は今、混沌としている。アトラス連邦は世界警察の役目を自ら放棄し、大星は国内分裂の危機にあり、羅州は強引な領土拡大を続けている。そして瑞穂は、軍事国家として蒼半島を実質的な支配下に置いた』
俺はわざとらしく、憂いに満ちた演説を響かせる。
『これらに私は強い危機感を覚え、ここに反政府・反地球組織【アルカディア】の設立を宣言する。我々の行動と力を見せるため……まずはこれから、とある国で『軍事的事故』が起きる。これは予言ではない。我らアルカディアの力によるものだ。……以上、ここにアルカディア設立の宣言とする』
宣言を終え、俺は通信を叩き切った。
エリカは俺をイカせるために、息も絶え絶えになりながら必死に手と口を動かし、俺の急所を責め立てている。
俺はそのとろけるような快感に身を委ねながらも、再びキーボードを叩き始めた。
***
その頃。瑞穂の国家情報省・諜報局では。
「あのガキィィィッ!! 遊びもいい加減にしろよ!!」
局長の神崎が、机を力任せに叩き割らんばかりの勢いで激怒していた。
部下に逆探知を命じたが、当然のように失敗。クロノスの完璧なハッキングの前に、国家のセキュリティは赤子も同然だった。
「村上! 今すぐあのガキを連れてこい! いや、俺が撃ち殺してやる!!」
「……落ち着け、局長。誰がそれをできるって言うんだ」
村上はひどく冷静だった。
「俺が死ぬ気で行っても、ただ紙くずのように殺されるだけだ。この国の諜報員を全員動員しても無駄だ。あいつの家族を人質に? ……あいつのことだ、笑って見殺しにして終わりだろうな」
その圧倒的な絶望の事実に、神崎はギリッと奥歯を噛み締める。
「それより、奴が言った『軍事的事故』の予告が気になる。そっちを最大限に警戒させよう。俺から陸軍省・海軍省・空軍省に連絡を入れておく」
「……頼む」
神崎は少し冷静さを取り戻し、短くそう告げて椅子に崩れ落ちた。
だが、彼らが動いた時には、すでに俺のハッキングは完了していた。
ターゲットは、軍港ドック内に停泊中の瑞穂海軍最新鋭イージス艦『みらい』。そのイージスシステムは、すでに完全に俺の支配下にあった。
そして標的は……同じドック内で改修作業中だった、瑞穂の国家防衛の象徴である超弩級戦艦『瑞穂武尊』。その心臓部である核融合炉のエンジン部だ。
俺のエンターキーの打鍵と同時に、『みらい』のVLS(垂直発射システム)から対艦ミサイルが火を噴いた。
「なっ……!? なぜ『みらい』からミサイルがッ!?」
ドック内は一瞬にして阿鼻叫喚の地獄と化した。超至近距離からの発射であり、しかも改修中の『瑞穂武尊』は身動き一つとれない。万が一、核融合炉に直撃すれば、軍港どころか周辺の都市ごと消し飛ぶ最悪の事態だ。
ズガァァァァァァンッ!!!!
画面越しに凄まじい爆炎が上がる。
ミサイルは核融合炉への直撃こそギリギリ免れたが、エンジンシステムそのものを完全に破壊し、『瑞穂武尊』をただの鉄くずへと変えた。
「ははっ……! 傑作だな!」
大国の象徴が燃え盛る光景を見た瞬間。俺のサディズムと破壊衝動が頂点に達した。
「んぐぅぅっ!?」
俺はエリカの頭を両手で強く押さえつけ、彼女の喉の最奥深くへと、限界まで溜め込んでいた大量の白濁を勢いよく吐き出した。
世界を恐怖のどん底に陥れた「アルカディア設立宣言」と「最初の最悪なテロ行為」は、こうして俺が『机の下の秘書の口内に射精する』という、最高にバカバカしく最低な形で幕を下ろしたのだった。
「ごくっ……んちゅっ……美味しいです、クロノス様……♡」
エリカはトロンとした瞳で、俺の分身から滴る精を最後の一滴まで飲み込んだ。
「……まだ、物足りねぇな」
俺はエリカの髪を掴んで引きずり起こすと、そのまま彼女を『狂愛の園』の巨大なベッドへと連れ込んだ。
エリカのタイトな制服を乱暴に剥ぎ取り、その妖艶で滑らかな肌を隅々まで愛撫する。
そして、すでに愛液で限界まで濡れそぼった彼女の熱い秘裂へと、再び硬さを取り戻した剛剣を一気に、根元までぶち込んだ。
「あぁぁっ! ひぎぃっ! クロノス様っ、クロノス様ぁっ!!」
世界中が未曾有のテロとハッキングの脅威にパニックに陥り、軍部が走り回っているまさにその裏で。
俺はただの「暇つぶしの性欲処理」として、容赦なく激しく腰を振り続けた。エリカは何度も激しく痙攣して白目を剥き、絶頂の波に呑まれ続ける。
約三十分間。俺は彼女の肉体が壊れる一歩手前まで荒々しく責め立て続け、最後は狂ったように波打つ子宮の奥底へと、灼熱の熱情をありったけぶちまけたのだった。
***
極上の毒抜きを終え、俺はただの「御堂司」の顔に戻って自宅へと帰還した。
「おかえりなさい、司! ……ねえ、さっきのテレビ見た!? なんだか恐ろしいテロリストが宣戦布告して……軍の船が爆発したって……!」
リビングでは、母が青ざめた顔でニュース速報を見つめていた。
「大丈夫だよ、母さん」
俺は完璧な優等生の笑顔を作り、震える母を優しくハグした。
「大鷹宰相閣下をはじめ、国の皆さんがきっと僕たちを守ってくれるから。ね?」
(……ちょうどいい。未知のテロの恐怖で心が弱っている今なら、このまま催眠をかけて『俺専用の発情した雌豚』に洗脳できそうだな)
俺が母の耳元に唇を寄せ、甘い支配の毒を囁こうとした、その瞬間。
「おい、ただいま……! 今日の事件は一体何なんだ……!」
ガチャリと玄関が開き、血相を変えた父が帰宅した。
(……ちっ、タイミングの悪い親父だな)
俺は内心で舌打ちをしながら、未遂に終わった洗脳を諦め、母からスッと離れた。
いつものように退屈な食卓を囲み、ニュースの話題で持ちきりの夕食を終える。
食後、重い足取りで自らの書斎へと入っていく父の背中を見つめながら、俺の唇の端が歪んだ。
(さて……次は、あの親父の書斎で『新たな作戦』を始めるとするか)
俺の退屈しのぎは、まだ始まったばかりだった。




