第32話:退屈な純愛の終わりと、汚部屋の気怠い事後
勝手に反政府組織『アルカディア』が設立されてから数日。
俺(司)は配下の女たちにいくつかの大まかな指示だけを出し、表向きは相変わらず「退屈な中学三年生」としての日常を過ごしていた。
俺の指導(という名のカンスト知力によるチート教育)のおかげで、紀伊国屋優子の学力はみるみるうちに上がり、超難関である志望校『第一帝都学園』の模試判定も、ついにB+まで到達していた。
それでも不安が拭えない優子は、放課後や休日のたびに熱心に俺に勉強を教えてもらいたがった。
「……司くん。やっぱり私、こういうのは第一帝都に合格してからにしたい、な」
あれから二度ほど『大人の勉強』の続きをしたある日、優子はベッドの上で少しだけ申し訳なさそうに言ってきた。
「司くんと同じ高校に行きたいから……今は、勉強に集中したくて」
「うん、いいよ。優子ちゃんにとっても、僕にとっても一番大切な時期だもんね」
俺は「理解のある優しい彼氏」として、完璧な満面の笑顔で答えた。
(……正直、助かったわ)
内心では、ほっと胸を撫で下ろしていた。優子との行為は、ただ痛がって固まるだけの『マグロ女』の相手をしているようで、欠伸が出るほど退屈でつまらなかったからだ。彼女の純潔を奪うという目的はすでに達成しており、これ以上の不満も執着もなかった。
そんなわけで、俺は優子の家で「健全な勉強」を終えた帰り道、なぜかそのままの足で星野くるみのアパートへと向かうことが日課になっていた。
溢れ返る性欲と暴力衝動を吐き出すための、最高に都合の良い『極上の肉便器』。まさに、公衆トイレにでも寄るような軽い感覚だった。
だが、いつものように合鍵でくるみの部屋に入ると、少しだけ様子が変わっていた。
「……ん? 少しだけ床が見えるな」
あれだけ足の踏み場もなかった『豚舎のようなゴミ部屋』が、かろうじて歩ける程度の『普通の汚部屋』にクラスチェンジしていたのだ。
「えへへっ、司くん、いらっしゃぁい……♡」
舌足らずな甘い声で這い寄ってくるくるみに理由を尋ねると、彼女は俺の足首に頬擦りしながら答えた。
「だってぇ……前に司くんが来た時、お部屋が汚くてすっごく機嫌悪そうだったから……怒られちゃうと思って、一生懸命お片付けしたんだよぉ?」
(……相変わらず臭いし汚いことには変わりねぇけどな)
だが、この雌豚なりに俺の顔色を窺って健気に動いたことは事実だ。
「シャワー、入るぞ」
「はぁい……♡ 司くんの背中、わたしが綺麗にしてあげるねっ」
狭く薄暗いユニットバス。
俺はくるみに、その豊満でわがままな黄金色のボディを石鹸まみれにさせ、俺の身体にこすりつけるようにして洗わせた。
「司くんの、すっごくおっきくて……硬いよぉ……っ」
くるみは規格外にたわわな双丘の谷間で俺の凶暴な熱をきつく挟み込み、懸命に上下に擦り上げる。
「おい。もっと唾垂らせよ」
「んちゅっ、じゅるっ……あぁっ、はぁい……っ」
俺が冷たく頭を撫でながら命令すると、くるみはその淫靡な口元からだらしなく涎を垂らしながら、さらに激しく、極上の肉の感触で俺の急所を奉仕し続けた。
「……次は俺が洗ってやるよ」
しばらくの奉仕を楽しんだ後、俺はくるみを壁に押し付け、泡まみれになった俺の両手で、彼女の豊満な胸と尖った果実を荒々しく揉みしだいた。
「あぁっ! 司くんっ、だめぇっ、そこ、気持ちいいぃっ……♡」
くるみは舌足らずな声で鳴きながら、腰をガクガクと震わせる。
「じゃあ、今度は『ここ』を綺麗にしてやる」
俺の指先が、彼女の股間の最も敏感な蕾を優しく、そして徐々に激しく撫で回す。
「ひぎぃっ! あ、んぁっ、んんんっ!!」
言葉にならない喘ぎ声を上げるくるみの、すでに限界まで濡れそぼった柔らかな秘裂へ、俺は容赦なく二本の指を深く突き入れ、荒々しくかき回した。
「だめぇぇぇっ!! 司くんの指、奥まで、あぁぁぁっ!!」
狂ったように絶叫し、自らの胸を激しく揉みしだきながら快感に溺れるくるみ。やがて彼女の最奥から、まるで噴水のように、とてつもない量の甘い蜜(潮)が爆発的に吹き出した。
「汚ねぇな。小便漏らしやがって」
俺はわざと冷酷に吐き捨てながら、ガクガクと痙攣するくるみに冷たいシャワーを乱暴に浴びせかけた。
そして、腰が抜けて立てなくなった彼女を軽々とお姫様抱っこし、そのままベッドの上へと乱暴に投げ捨てた。
大きく股を開いたまま、息も絶え絶えになっているくるみを見下ろす。
「……お前の小便、味わってやるよ」
俺が彼女の太ももに顔を埋め、その敏感な花弁を直接舌で蹂躙し始めると、くるみは「ひぎぃっ!」と甲高い悲鳴を上げ、その壮絶なテクニックの前に再び大量の潮を吹き出した。
「また小便しやがったな。……俺ので、その汚い穴塞いでやるよ」
俺は冷たく嗤い、くるみの激しく波打つ蜜壺へと、己の硬く熱い剛剣をゆっくりと、だが確実に根元まで沈み込ませた。
「あぁぁぁっ! 司くんの、おっきいの、きたぁぁっ! おかしくなっちゃうぅっ!!」
最初はじっくりと。そして徐々に、俺は容赦のない速度と力で、くるみの柔らかな肉へと激しい打撃を叩き込み始めた。
パンッ! パァンッ! と、肉と肉が激しくぶつかり合う破廉恥な音が、薄暗い部屋に反響する。
打撃が加速するたび、くるみは狂ったように喘ぎ、白目を剥いて涎を垂れ流す。その度に彼女の身体はビクンビクンと跳ね上がり、何度も何度も絶頂の波に呑み込まれていく。
俺は彼女のすべてを支配し、蹂躙し尽くす快感に身を委ね、最後は彼女の最も深い子宮の奥底へと、灼熱の白濁をありったけぶちまけた。
***
嵐のような狂宴が終わった後。
俺がベッドから立ち上がって衣服を着ようとすると、シーツの上で抜け殻のようになっていたくるみが、ふと顔を上げた。
「……司くん。ポテチ、食べる……?」
俺が振り返ると、彼女はハッとして顔を青ざめさせた。
「あ、ご、ごめんっ! 食べないよね、こんな汚い部屋のポテチなんて……ほんと許して、怒らないでっ……」
怯える彼女を見て、俺は毒気を抜かれたような気分になった。
(……何となくだが)
「食うよ」
「えっ……? ほ、ほんとにっ!?」
くるみは信じられないものを見るような、それでいて最高に嬉しそうな笑顔を浮かべると、フラフラと覚束ない足取りで立ち上がり、棚からポテチの袋を取り出して開けた。
テレビの電源をつけ、夕方のバラエティ番組の賑やかな音が流れる中。
俺たちは生まれたままの全裸の姿でベッドに並んで座り、無言でバリバリとポテチをつまんだ。
(……何やってんだ、俺)
自分でもよく分からない、気怠くも奇妙な時間。
食べ終わった後、俺は「帰るわ」とだけ言い残し、いつものようにくるみの部屋を出た。
「うんっ! またね、司くん……♡」
扉の向こうからの甘い声に背を向けながら、俺は夕風を浴びて歩き出す。
(……なんかよく分からんが、まぁいいか。今日も退屈な一日だったな)
俺はポテチの塩気が残る唇を舐めながら、ただそれだけを思っていた。
***
その頃。海底のディープ・エデンに作られた『アルカディア』本部では。
絶対神たるクロノスの指示通り、エリート秘書たちによって、来るべき「世界への反逆」に向けた最新の機材や兵器が、着々と運び込まれていた――。




