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第31話:海底の狂信郷(アルカディア)と、六人の贄

黒崎レイの運転する黒塗りの車は、東都湾方面へと抜け、海底へ向かって伸びる長大な隠しトンネルへと滑り込んでいった。

 行き先は『ディープ・エデン』。

 元々は政府が鳴り物入りで進めた「巨大海中都市」の都市開発計画だったが、閉鎖的な海中暮らしが全く人気を出さず、計画は早々に頓挫した。現在では、防衛予備隊の入隊試験に落ちた落伍者や、社会での生活に行き詰まった貧困層が逃げ込むように住み着き、光の届かない巨大な「海底のスラム街」と化している無法地帯だ。

「……レイ。このゴミ溜めに何があるんだ?」

 俺(司)が後部座席から尋ねると、レイはルームミラー越しに、とろけるような熱視線を送ってきた。

「司様が『退屈』を紛らわせるための最高の遊技場を、私共でご用意いたしました」

「へぇ……そりゃ楽しみだねぇ」

 俺は口ではそう答えつつも、内心では薄っすらと嫌な予感を覚えていた。この異常に発情した雌豚どもが、まともなものを準備しているとは到底思えなかったからだ。

 やがて車は、スラムの最奥、一般人が絶対に立ち入れない区画に隠された巨大なドーム型の施設へと到着した。

 案内されたのは、施設の中枢にある最も広いラウンジ。壁の一面が完全なガラス張りになっており、深海の青い世界と魚群が見渡せる、スラム街には到底似つかわしくない狂ったように豪華な部屋だった。

 そして、そこにはズラリと並んで俺を出迎える『女たち』の姿があった。

 以前、俺が神崎の部下から奪い取り、洗脳を施したエリートスパイたちだ。

「お待ちしておりました、クロノス様」

 代表して声を上げたのは、第一秘書にして組織の『盾』、赤城あかぎ

 その隣には、冷徹な第二秘書『眼』の沙耶香さやか、しなやかな武闘派である第三秘書『爪』の静流しずる、妖艶な交渉人である第四秘書『舌』のエリカ、無表情な天才ハッカーの第五秘書『脳』の乃亜のあ、そして彼女たちをまとめる絶対的な守護神、第六秘書『聖母』の妙子たえこが控えていた。

 彼女たちは全員、俺の顔を見るなり、エリートとしての矜持など微塵もない、完全に理性を飛ばした『発情した雌』の顔へと成り下がっていた。

「……もしかして、わざわざこんな海底のスラムに俺のハーレムでも作ったのか? そういうのはもう飽きてるんだが。撤収しろ」

 俺が冷たく命じると、他の女たちの目が光る前で、レイが恭しく首を振った。

「違います、クロノス様。ここは単なる遊戯場ではありません。クロノス様のための、反政府・反地球組織の中枢……その名を『黄金のアルカディア』と名付けました」

「……は?」

 俺は、この世界に転生してきて初めて、素で驚きの声を漏らした。

「愛するクロノス様が、この腐った世界をすべて支配し、争いのない完璧で黄金のような理想郷を創り上げる……そのための、世界的なテロ組織でございます!」

 レイの言葉に、他の五人も恍惚とした表情で深く頷く。

(……反地球組織、だと?)

 俺は絶句した。こいつら、俺の洗脳とフェロモンで、ここまでイカレちまったのか。

「……これだけの施設、資金はどうしたんだ?」

 俺の問いに、無表情なショートカットの少女・乃亜が、頬を異常に紅潮させながら一歩前に出た。

「私が……政府の裏金ネットワークをハッキングし、数千億の資金を洗浄マネーロンダリングしてすべて注ぎ込みました。クロノス様の、ために……」

 クールなハッカーという肩書きとは裏腹に、その股間はすでに愛液で濡れそぼっているのが分かる。

(……そこまでやるか。まぁ、これなら少しは退屈しのぎの『盤面』として遊べそうだな)

 俺は少しだけ感心し、乃亜に近づくと「よくやったな」と声をかけ、そのまま彼女の顎を掴んで深いディープキスを叩き込んだ。

「んちゅっ……あぁっ、クロノス様ぁ……っ」

 一瞬で腰を砕いて抱きついてくる乃亜。その極上の水音を聞き、周囲の五人の女たちも一斉に荒い息を吐き始めた。

「クロノス様、こちらへ……」

 嫉妬に狂いそうになった赤城が、俺の腕にすがりついてくる。

「ここは、クロノス様と私たちが、永遠に愛し合うための聖域でございます……っ」

 案内された奥の部屋は、何十人も寝転がれるほどの巨大な特注ベッドと、数え切れないほどの淫靡な道具が揃えられた、まさに狂気のハーレム空間だった。

(……結局、どっちが本当の目的なんだよ)

 内心で呆れながらも、俺は俺にしがみついて離れない乃亜をベッドに押し倒した。そして、周囲で涎を垂らして待機する女たちを冷たい目で見下ろした。

「お前らにも、後で順番に『褒美』をくれてやる。それまで、俺が乃亜を壊すのを見ながら、そこで勝手に慰めてろ」

 その絶対的な命令に、五人のエリートたちは「はぁいっ!」と歓喜の悲鳴を上げ、一斉に自らの衣服を脱ぎ捨てて卑猥な水音を立て始めた。

 俺は再び乃亜にディープキスを繰り返し、無機質な彼女の首筋に獣のように噛みついた。

「あぁっ、んぁっ! クロノス様っ、もっとっ!」

 普段は大人しい乃亜が、俺の服を強引に引き剥がし、俺の胸元や首筋を狂ったように舐め回してくる。そして、俺のズボンを一気に引き下げた。

 そこには、昼間の優子との純愛の匂い、そしてつい先ほどのレイとの情事の匂いが色濃く残る、熱く昂った凶暴な剛剣が反り返っていた。乃亜はそれに一切の躊躇なく、涎まみれの口で深く咥え込み、喉の奥を鳴らして前後に頭を振り始めた。

「クロノス様っ……あぁっ、クロノス様ぁっ……!」

 周囲で五人の狂信者が狂ったように自慰に耽る中、俺は乃亜の衣服を引き裂き、露わになった控えめな双丘を執拗に、内出血するほど強く舐めしゃぶった。

「あぁぁぁぁっ! いやぁっ! 狂っちゃうぅぅっ!」

 俺のカンストした器用さを宿す指先が、彼女の最も敏感な秘所を的確に、そして残酷なまでに激しく弾き上げる。乃亜は白目を剥いて失神寸前になりながら、やがて限界を迎え、シーツを水浸しにするほどの大量の蜜(潮)を吹き出した。

「ほら、こんなにふやけてるぞ。自分の匂い、舐めろよ」

 俺が蜜に濡れた指を口元に突き出すと、乃亜は嬉し泣きしながらそれを舌で絡め取った。

 俺は完全に熟れきった彼女の最奥へと、容赦のない力で己の熱を深々と叩き込んだ。

「ひぎぃぃぃぃぃぃっ!!」

 鼓膜を破らんばかりの乃亜の絶叫と、周囲の女たちの発情した喘ぎ声が混ざり合う。俺は無機質な天才ハッカーが完全に思考を破壊され、ただの快楽を貪る肉の獣に落ちるまで激しく腰を打ち付け、その子宮の最奥深くに灼熱の白濁をぶちまけた。

 ――その後は、ただひたすらな『蹂躙の宴』だった。

 理知的な【第一秘書・赤城】は、俺の暴力的な支配の前にリーダーとしてのプライドを粉々に砕かれ、「もっと私を汚してください」と涙ながらに懇願する雌豚へと堕ちた。

 冷徹な【第二秘書・沙耶香】は、俺が眼鏡を外して視界を奪い、鋭い愛撫で知性を溶かしてやると、ただ「クロノス様」と壊れた機械のようにリフレインして絶頂を迎えた。

 武闘派の【第三秘書・静流】は、その鍛え上げられた肉体を俺の圧倒的な筋力で身動き一つできないほどに押さえつけられ、力で完全に『折られる』ことの圧倒的な恐怖と快感に溺れ、獣のように啼き叫んだ。

 妖艶な【第四秘書・エリカ】は、政財界を操るその滑らかな舌を俺の双極に奉仕させられ、いざ俺の猛威を体内に受け入れると、言葉にならない嬌声を上げて無様に痙攣した。

 そして、五十歳の守護神【第六秘書・妙子】。かつて処女だった彼女の熟れた肉体は、俺の若く暴力的な熱を注ぎ込まれるたび、年齢すら忘れた少女のように泣きじゃくり、圧倒的な包容力ごと俺の快楽の底へと沈んでいった。

 ***

 六人全員にたっぷりとした「褒美(絶望と快楽)」を与え終わった後。

 部屋中に濃密な精と蜜の匂いが充満する中、俺は衣服を整え、乃亜が使っていたメインコンピューターの前に座った。

「……乃亜。お前のハッキング技術は優秀だが、これじゃあ、いずれ尻尾を掴まれるぞ」

 俺はそう言いながら、カンストした【知力】と【器用さ】でキーボードを凄まじい速度で叩き、システムの構造を根底から書き換え始めた。

 数分後。そこには、世界中のネットワークを複雑に経由し、この世界の技術レベルでは数百年かかっても絶対にハッキング不可能な『完全不可視の最強ネットワークシステム』が完成していた。

「よし。これで、物理的に海に潜ってこない限り、この基地の存在がバレることはない」

「さ、流石はクロノス様……! 私の知識など、クロノス様の前では赤子も同然でした……っ」

 全裸のまま床を這いずってきた乃亜が、俺の足にすり寄り、再び熱い視線を向けてくる。

 だが、俺は冷たく彼女の頭を蹴り退けた。

「……もう用は済んだ。先ほどたっぷりと褒美はやっただろうが」

「ああっ、も、申し訳ございませんっ! どうか、お許しを……!」

 乃亜は無様に床に額を擦りつけ、土下座で許しを乞うた。

「まぁいい。今日のところは帰る。……せいぜい、俺の暇つぶしになるように『アルカディア』を育てておけよ」

 俺は狂信者たちを残し、海底施設を後にすると、そのままカンストした身体能力を使い、凄まじい速度で海と夜の街を駆け抜けて自宅へと戻った。

 ***

 玄関のドアを開けた瞬間、俺は完璧な「優等生の御堂司」の仮面を被った。

「ただいま、母さん」

「おかえりなさい、司! 今日は優子ちゃんの家での勉強会、どうだった?」

 夕食の準備をしていた母が、嬉しそうに尋ねてくる。

「うん。優子ちゃんはすごく優秀だから、お互いにすっごく良い勉強になったよ」

 俺は、どこからどう見ても爽やかで完璧な息子の笑顔を向けて答えた。

(……まぁ、極上の『大人の勉強』もたっぷりと教えてきたけどな)

 心の中でひっそりと毒づきながら、俺は退屈で平和な日常の食卓へと歩を進めた。

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