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第26話:狂乱の行軍と、崩壊する神々の箱庭

黒鉄要塞を更地にした第一部隊は、そのまま破竹の勢いで進軍を続け、ついに北蒼の首都・玄京の目前へと迫っていた。

 道中、森や廃墟に潜む北蒼のゲリラ兵たちが決死の奇襲を仕掛けてきたが、パーフェクトヒューマンの三名がすぐさま応戦し、辺り一帯を文字通り「火の海」に変えてすべてを灰燼に帰していた。

 そんな血生臭い行軍の中、クロノスの身辺にも些細な「問題」が起きていた。

 あの堅物だった女副部隊長・藤堂が、何かにつけて俺に接触してくるようになったのだ。作戦行動中にも関わらず、熱に浮かされたような瞳で言葉をかけてきたり、野営の食事の際には必ず俺の隣に陣取って肩をすり寄せてきたりする。

 かつての「鉄の掟の女」が見せる異常な変化に、周囲の隊員たちは目を丸くしてどよめいていた。

(……正直、ウザいな)

 俺は内心でため息をつきつつも、新たに催眠能力を上書きすることはせず、そのまま放置することにした。この完全に理性を失った雌犬の姿は、後々「使える」と判断したからだ。

 その日の夜。

 俺が藤堂の専用テントに近づくと、分厚い布越しに、抑えきれない水音と激しい喘ぎ声が漏れ聞こえてきた。

 幕をめくって中に入ると、藤堂は軍服をはだけさせ、自らの指で秘所を激しく慰めながら、俺を待ちわびていた。

「あぁっ、クロノス様……っ! クロノス様ぁっ……!」

 俺の姿を認めるなり、彼女は獣のようにすがりついてきた。そして、恐れ多くも俺の漆黒のコートを剥ぎ取り、顔を覆う奇妙な仮面に手をかけた。

 通常であれば即座に腕を切り落とすところだが、今の俺は退屈しのぎの「司」の気分だったため、あえて抵抗せずに仮面を外させた。

 現れたのは、十五歳の端正で美しい少年の素顔。

 だが、その瞳には絶対的な支配者の冷酷な光が宿っている。藤堂は恍惚としたため息を漏らし、俺の引き締まった上半身に、ねっとりと這いずるような妖艶な愛撫を始めた。

(……これまでの雌豚どもと違って、平常心すら保てないほどに発情しきってやがる。馬鹿らしい)

 俺が冷めた思考を巡らせている間に、彼女は俺のズボンに手をかけ、熱く昂った猛りを一気に外へと解き放った。

「んちゅっ、じゅるっ……あぁ、美味しいですっ……!」

 彼女の奉仕は、まさに飢えた雌犬そのものだった。大量の涎を垂らしながら先端を深々と咥え込み、さらには後ろへと回り込んで、俺の秘められた柔らかな蕾までをも、卑猥な水音を立てて執拗に舐め回し始めた。

「クロノス様は、前も後ろも、最高に美味しいです……っ」

 狂ったように双極を奉仕し続ける彼女の姿に、俺の中の嗜虐心も限界に達した。俺は藤堂の乱れた衣服を強引に引き裂き、露わになった豊満な乳房や首筋に、容赦なく牙を立て、吸い付き、なぶり尽くす。

 長い時間、互いの急所を貪り合う濃厚な愛撫が続いた後。俺は完全に熟れきって蜜を滴らせる彼女の花弁に、己の熱い剛剣を力強く、一気に最奥まで叩き込んだ。

「ひぎぃぃっ!!」

 悲鳴にも似た甲高い絶叫。ただの一度の挿入、その圧倒的な質量と熱に触れただけで、藤堂は白目を剥いて激しく絶頂に達した。

 そこからは、ただひたすらに本能を貪り合う狂宴だった。俺が腰を激しく打ち付けるたび、藤堂は大量の愛液と涎を垂れ流し、快楽の海の底へと溺れていく。

 やがて限界を迎えた俺は、彼女の深く脈打つ子宮の最奥へと、圧倒的な熱情を余すところなくぶちまけた。

 事後。

 抜け殻のように果てて痙攣する彼女の耳元に唇を寄せ、俺は甘く、優しく囁いた。

「……明日の総攻撃、君は蒼軍の最後列、一番安全な場所にいてほしい。俺は、君といつまでも一緒にいたいから」

「は、はいっ……あぁ、クロノス様ぁ……っ」

 俺がテントを後にする際、藤堂は一糸まとわぬ全裸のまま、蜜と白濁で汚れた身体を痙攣させながらも、俺に向けて完璧な敬礼を捧げていた。

 ***

 翌日。北蒼首都・玄京の攻略戦を目前に控えた前線基地。

 俺はわざわざ、パーフェクトヒューマンの一人である堂島 狂牙に近づき、愛想笑いを浮かべて話しかけた。

「あんたのミサイル攻撃、本当に凄いな。とても俺じゃ敵わないよ」

「あァ? ヒャハハッ! 当たり前だろォ!」

 堂島は両肩の醜悪な肉腫を蠢かせ、俺を鼻で笑った。

「俺たちは神だぜェ? お前ごとき変態仮面が、俺たち新人類に敵うわけがねェだろうが!」

 ――その瞬間。俺は堂島の脳の最深部へと、最大出力の【完全催眠】を叩き込んだ。

 直後、全軍に作戦開始の号砲が鳴り響く。

 だが、堂島の肩から放たれた無数の『生体生成ミサイル』が向かったのは、前方の敵首都ではなかった。

「……ッ!? な、何をしている堂島! 方向が逆だ!!」

 部隊長が悲鳴を上げる中、ミサイルの群れは、後方で待機していた味方――瑞穂防衛軍および蒼軍の戦車、装甲車、そして歩兵部隊のど真ん中へと正確に着弾した。

 ズガァァァァァァンッ!!

 凄まじい爆炎と血肉が舞い上がり、味方の陣営が一瞬にして地獄絵図と化す。堂島は狂ったように笑いながら、二段、三段と、無尽蔵のミサイルを味方に向けて発射し続けた。

 葦原所長や部隊長の乗る指揮車両は最前線にあったため爆撃を免れたが、目の前で起きている惨劇に、葦原の顔が驚愕に歪んだ。

「バカな!? 脳のプロテクトが外れたというのか! 鷹城、天童! 堂島を止めろ!!」

 ――だが、彼らが動くより早く、クロノスの姿がその場から「消失」した。

 カンストした敏捷性が生み出す、神速の踏み込み。

 目にも止まらぬスピードで堂島の懐に最大接近した俺は、両手で鋭い手刀を放った。ただの手刀ではない。俺の異常な筋力と速度が空気を切り裂き、目に見えない『ソニックウェーブ(真空刃)』を生み出していた。

 シュバッ!

「……あ?」

 ミサイルを放とうとしていた堂島は、己の両腕が肩の肉腫ごと、紙くずのようにスッパリと切断され、宙を舞っていることに気づいて間抜けな声を漏らした。

 俺はそのまま軽くステップを踏んで距離を取ると、腕を失って呆然とする堂島の胴体に向けて、無造作に右のパンチを突き出した。

 ドゴォォォォォォォォォォンッ!!!!!

 拳から放たれた致死の空圧(大気の砲弾)が堂島を直撃。

 何百億という予算をつぎ込まれたであろう、細胞と金属が融合した「神」の肉体は、一瞬にしてただの無惨な赤い肉片へと変わり、戦場の土に還った。

「き、貴様ぁぁぁっ!! 何の罠だ!! 私の最高傑作を!! やれっ、鷹城、天童! そのふざけた仮面を殺せぇぇっ!!」

 すべてが俺の仕業だと悟った葦原が、血走った目で絶叫する。

「や、やめろ! 味方同士で何をしている!!」

 部隊長が制止しようと叫ぶが、すでに戦闘は開始――いや、半分終わっていた。

「……私の視界に入った時点、で……」

 狙撃手である鷹城 蓮の身体は、すでに言葉を紡ぎ終える前に、上下に「真っ二つ」に切り裂かれて地面に崩れ落ちていた。俺が堂島の腕を斬った際に放ったソニックウェーブの余波が、遥か後方にいた鷹城の胴体を、ついでのように切断していたのだ。

 残るは一人。

 燃え盛る味方の陣営を背景に、リーダーである天童 凱が、全身を黒光りする完全獣化装甲(甲虫王)へと変貌させ、ギリリと音を立てて俺と対峙していた。

 現場は完全に、誰が敵で誰が味方かも分からない、阿鼻叫喚の狂乱に陥っていた。

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