33話 選択の余地
pvを見ると毎日何人かの方が見てくださってるみたいで、本当にありがとうございます!
相変わらずペースはとても遅いですが、必ず完結はさせたいと思っておりますので長いお付き合いをよろしくお願いします!
〜〜ラルナside〜〜
あれから私は、なかなか行動できずにいた。
もう……夜かぁ……
空を見上げればもう星が姿を見せている。
そんな星を、私はただ見上げながら考えていた。
「…………」
「……よぉ」
そんな風に星を見ながら考え事をしていると、ヘイロンが横からやってきた。
「ヘイロン」
「リュカはどうだ?」
そう言いながら、ヘイロンは私の隣に伏せる。
「まだ……」
「そうか……」
…………
こんなことしてたって、リュカが良くならない事はヘイロンだってきっとわかってる。
だから……
……きっと、ヘイロンならわかってくれる。
「……ふぅ」
私は一つ呼吸を入れてから言葉を放った。
「少し話しがあるんだけど……」
「話したいことがある……」
え?
その言葉はほぼ同時に放たれた。
私と、ヘイロンから……
私とヘイロンは目を丸くして顔を見合わせる。
それが少しおかしくて、私達は笑った。
「ったく……本当俺達って嫌なほどに相性悪りぃな」
「本当にね」
「……先言えよ」
「……うん」
私は今度は呼吸を入れずにそのまま言った。
「あのね……帰ろうと思うんだ……国に」
「……!」
ヘイロンが、一瞬ピクリと体を動かしたのが見えた。
きっと驚いてるんだろうなぁ……急にこんな事を言うんだから……
それでもヘイロンは、黙ったまま私の話に耳を傾けてくれた。
「話し……続けるね」
「ああ……」
「このままリュカをこの状態にしてても、何もならないと思うんだ」
「……」
「ヘイロンも、それはわかってるでしょ?」
「ああ……」
「……私の国になら、医者がたくさんいる。 きっとリュカを治せる人もいる」
「……でも、いいのか? お前は帰りたくなかったんじゃなかったのか?」
「……帰りたくないよ。 あんな所。 でも、私が帰ってリュカが助かるなら……」
「……」
「選択の余地はない」
「……そうか」
ヘイロンは穏やかな声でそう言うと、体制を少し変えてもう一度伏せた。
「実はよ……俺達も今日、じじい達と色々話してたんだ」
「同じ事を?」
「ああ。 だから、少し安心した」
「……そうだったんだ」
少し安心した……ね……
「ねぇ。 もしかして嘘ついてる?」
「はぁ?! なんで俺が嘘つくんだよ!」
「いやぁーなんとなーくそう思って」
「理由なしかよ!!」
「まぁ……女の勘ってやつ?」
「女ぁ? 馬鹿言ってねぇで寝るぞ」
「ちょっとそれどう言う意味よ!」
「そう言う意味だ」
ヘイロンはそれだけ言うと、私から顔をそらすようにして眠りについた。
…………
別に疑ってるわけじゃない……
ただ、なんとなくヘイロンの安心という言葉が、私には嘘に聞こえた。
本当に、なんとなく……
次の日の朝。
王竜のおじいさんは、みんながいる前で私に話しがしたいと呼びかけてきた。
きっと、昨日ヘイロンが話してた事なんだろう……
丁度いい……私も話したいと思ってたし。
それに、一つだけ彼に聞きたいこともある。
「集まったな」
みんなが集まったのを確認した王竜のおじいさんが、そう言って話をし始めた。
「ラルナ……ヘイロンからだいたいの話は聞いているな?」
「うん。 聞いてる」
「……すまないの……」
「全然いいよ。 いや、まぁ良くはないけど……でも、私も同じ事を考えてたし」
「同じ事を?」
「うん。 ヘイロンには言ったけど、私が帰ってリュカを助けられるなら、私はそうしたい」
「……」
私の言葉を聞いて王竜のおじいさんは、黙ったまま一瞬ヘイロンと目を合わせた。
……?
「どうしたの?」
私はその行動がよく分からずにそう聞いた。
「あ、いや……そのだの……」
「……?」
「い、今……ヘイロンに鼻くそを投げられたような気がしてな」
「え?」
それを聞いてヘイロンは黙っていなかった。
「はぁ!? ふざけんなクソジジイ! んな事俺がするかッ!」
「クソジジイとはなんだ! くそを投げたのは貴様じゃろうに!!」
「そんな話はどうでもいいんだよ!!」
そこに、さらに青じいが横槍をいれる。
「いや、どうでも良くはないぞ」
「はぁ!? なにが!」
「鼻くそを投げたのだろう? ならコウは、鼻クソジジイではないか」
「そういう話じゃねぇし! そういう話をしたいわけでもねぇし! そもそも投げてねぇよ!!」
……ああー……なんだろう。
もうこれ、終わんなそうだなぁ……
そう思った私は、その三人を放ったままガルトに話をかけた。
「ねぇ。 一つ聞きたい事があるんだけどいい?」
「我にか?」
「そう。あなたに」
私はそう言って一度、話す内容をまとめてから口を開いた。
「前に、王竜のおじいさんから聞いた事があるの」
「……」
「竜族の村が怪物に襲われた事件の話を……」
「怪物?」
「その怪物は、竜を殺し……そして食べていたらしいの」
「食べる? 竜をか……?!」
「その怪物の名前なんだけどね……ガルトマーンって言ってたんだって」
「……」
「だからさ……もしかしたらって思ったんだけど……」
「いや、我ではないぞ……確かに我の名も、ガルトマーンではあるが、我にそんな記憶はない」
……確かに……まだガルトとは出会って少ししか経ってないけど、そんな事しないような気がする。
それに、あの時の会話……たしか、おじいさんはまだ竜の王になる前って言ってた……
だったら実際に事件の現場は見てないんじゃないのかな……
「そっか。 なんかごめん。 疑うような事を言っちゃって」
私は、三人の暴走した会話を止めようとしているアノクダツさんを遠目に見ながら、そう言った。
「いや、そんな話があれば疑うのも当然だ。 それより、我からも一つ質問をしても良いか?」
「え? まぁ、別に良いけど」
「その……ヘイロンからはどこまで話を聞いているのだ?」
ん? なんか、聞きづらそうな感じだったけど……
まぁ、いいか。
「聞いたって言うか、私が自分で一度帰ってリュカを治したいって言ったら、ヘイロンが俺達も同じ事をを考えていたって……」
「そうか…………なら良かった」
……?
ご閲覧ありがとうございました!
かなりどうでも良い話なんですが、この前友人にジュースこぼしちゃって、その申し訳ないですごめんなさい料金として500円払いました。
地味に痛いです。はい。




